この記事の説明
メジャーなテキストエディタであれば、頻繁に使用する機能はどのテキストエディタにも実装されています。
(例):背景色や文字色を変更できたり、ある程度の正規表現を使えたり、改行コードや全角スペースを表示させたり……。
しかし、やや影が薄い、けれども便利な「かゆいところに手が届く」的な機能の実装状況はエディタによりまちまちです。
なので実装状況を比較してみることにしました。
※「かゆいところに手が届く」の定義は、とりあえず私がそう感じたものです。
実装状況の比較表
- o:対応
- x:非対応
サクラエディタ 2.3.2.0 | Mery 2.5.6 | Notepad++ 7.5.3 | Visual Studio Code 1.18.0 | 機能の説明 | |
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矩形選択 | o | o | o | o | - |
矩形選択してから入力したとき、各行に同じテキストが入力される | o | x | o | o | 複数行の同じ位置に同じ文字列を挿入したいときにサクッと使えます |
正規表現(後方参照) | o | o | o | o | 正規表現を使った表現の一種です。 正規表現にマッチする文字列の一部分をあとから参照する表現です。 Visual Studio Codeは""ではなく"$"を使う点がちょっと他と違います(Atomも"$"のようです)。 |
正規表現(否定先読み) | o | o | o | o | 正規表現を使った表現の一種です。 「ある文字列が含まれていない行」を検索するときなどに使用できる正規表現です。 |
スマートインデント時に「インデント」の一部とみなす文字を追加できる | o | x | x | x | 普通のエディタだとタブ(\t)や半角スペース、せいぜい全角スペースくらいしか「インデント」の一部には含まれません。 しかしサクラエディタだと「インデント」の一部とみなす文字を自由に追加できます。 つまり、「*」や「-」や「+」を「インデント」の一部とみなすよう設定すれば、マークダウンのリストを書くときにこれらの行頭文字を自動的に入力してくれるので便利です。 |
独自のシンタックスハイライトを定義できる | o | o | o | o | 独自のシンタックスを定義して独自のカラーリングを施す機能です。 オレオレシンタックスハイライトを作成したり、マークダウンをシンタックスハイライトしてくれないエディタで、してくれるように設定できたりします。 ほかの使い方としてはログファイルを読むときに「Error」や「Warn」といった文字列を含む行を目立たせるということもできます。 Meryは他と比較して自由度が低いようです。 |
トゥルーインライン入力 | x | o | x | o | Meryの作者のブログの説明の「トゥルーインライン入力に対応」を見ると分かりやすいと思います。 |
エアロスナップ後にタブを切り替えてもウィンドウサイズが変更されない | x | o | o | o | サクラエディタだと勝手に運動サイズが変更されるので不便です。 |
気が向いたら調査対象のテキストエディタを増やしたり調査項目を追加したりします。
おわり。