Windowsを含めコンピューターでプリンターを使えるようにするには、
プリンタードライバーをインストールする必要がある。
勿論、予め入っている場合もあるのだが、
新しいプリンターの場合はすでに入っている事は皆無だろう。
Powershellでプリンターをインストール (概要)で示したとおり、
プリンタードライバーがコンピューターに入っていなければ
そのドライバーを使ってプリンターを作成することはできない。
では、プリンタードライバーのインストールを始めよう。
##プリンタードライバーの取得
今回は、Canon LBP8710 をインストールすることを前提に進めていきます。
Recoh、HP、Xerox等の他のレーザープリンターでも手順は一緒です。
Canonのサイトから最新版をダウンロードしましょう。
LIPS LX プリンタードライバー (64bit)
##準備
ダウンロードしてきたドライバーを解凍しましょう。
###infファイルの絶対パスを覚えておく
そしてドライバフォルダの中からinfファイルを見つけ出します。
winlipslxver2145x6400 > winlipslxver2145x6400 > x64 > Drivers
Driversフォルダの中に CNLB0JA64.INF というinfファイルがあります。
ここにはプリンタードライバー名とそのドライバーに必要なファイル等が書かれています。
僕はデスクトップに展開したので
infファイルのフルパスは下記のようになります。
C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver\CNLB0JA64.INF
###Infファイルに書かれているプリンタードライバー名
infファイルを開けましょう。
該当する "Canon LBP8720/8710 LIPSLX" をコピペしておきます。
一文字でも違うとドライバーを取得してくれません。
; Canon LIPSLX printer INF for Microsoft Windows (x64)
; Copyright CANON INC. 2003
; CNLB0JA64.INF
;64bit x64 Vista
[Canon.NTamd64.6.0]
;このプリンタードライバー名をコピーしておく
"Canon LBP8720/8710 LIPSLX" = LBP8720,CanonLBP8720/8710_LI26FF
###ドライバーのフォルダーの場所
ドライバーのフォルダの場所も必要になります。
下記のパスになります。
C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver
この3つが必要になるのでメモ。
##実際のソースコード
- "Canon LBP8720/8710 LIPSLX"
- C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver\CNLB0JA64.INF
- C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver
上記3つのプロパティを該当する部分に代入しておきます。
これを管理者権限で実行するとプリンタードライバーがインストールされます。
$PrinterDriverList=New-Object System.Management.ManagementClass("Win32_PrinterDriver")
$PrinterDriver=$PrinterDriverList.CreateInstance()
# プリンタードライバー名 infファイルに書かれている
$PrinterDriver.Name="Canon LBP8720/8710 LIPSLX"
# プラットフォーム Windows NT x86 or Windows x64
$PrinterDriver.SupportedPlatform="Windows x64"
# バージョン 通常は 3 意味は win2k
$PrinterDriver.Version="3"
# ドライバーのパス 通常はinfファイルが入っているフォルダ
$PrinterDriver.DriverPath="C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver"
# infファイル infファイルの場所
$PrinterDriver.InfName="C:\Users\yusuke\Desktop\winlipslxver2145x6400\winlipslxver2145x6400\x64\Driver\CNLB0JA64.INF"
$PrinterDriverList.AddPrinterDriver($PrinterDriver)
# Putするのに管理者権限が必要
$PrinterDriverList.Put()
- PowerShellでプリンターをインストール(概要)
- PowerShellでプリンタードライバーをインストール <- イマココ
- PowerShellでプリンターポートの作成
- PowerShellでプリンターの作成
- Powershellでプリンタードライバーをインストール x86_x64共用版
プリンタードライバーがインストールできたので、
次はプリンターポートの作成を行います。