はじめに
今後の Google Play でのアプリのセキュリティおよびパフォーマンスの改善について
上記のGoogle Developersのブログ記事によると、
2018 年 11 月: 既存のアプリのアップデートで、ターゲット API レベル 26 以降が必須になります。
とあります。2018/07/29現在、アプリアップデートのための Oreo(APIレベル26以降)対応の期限が近づいています。
この記事では、ホームアプリに表示されるアプリアイコンから、自分がよく使うアプリのAndroid Oreoへの対応状況を推測してみたいと思います。
なお、この記事ではAndroid Oreo対応済み=targetSdkVersionが26以上である、と定義します。Notification Channelsやバックグラウンド動作の制限に対応しているかなどは考えません。
Adaptive Icons
まず、今回の推測に使う Adaptive Icons について簡単に説明しておきます。Adaptive Icons は Android Oreo からの新機能で、ホームアプリごとに丸や角丸といった一貫したアプリアイコンの形を提供するための機能です。
推測手順
STEP1: 端末を用意する(エミュレータでもOK)
Adaptive Iconsを利用して独自のアイコン形状を提供しているホームアプリが入った端末を用意します。Adaptive Icons利用なので、Android Oreo以降の端末になるでしょう。
どの端末を使えばいいかわからない方は、公式のエミュレータを使うと確実です。今回はAPIレベル27のPlay Storeが入ったエミュレータを使いたいと思います。以下のように、ほとんどのアプリアイコンが丸い形状になっています。

STEP2: アプリアイコンの見た目から推測する
アプリアイコンの見た目から、以下の3種類に分類できます。
- targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 対応済み
- targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 未対応
- targetSdkVersion 26 未満
私のよく使うアプリを上記のカテゴリに分類してみました。
以下、注意:
- あくまで推測です。
- 記事執筆時の2018/07/29現在のものです。
- どのアプリも好きです。めっちゃ使ってます。
1. targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 対応済み
Android Oreo にも Adaptive Icons にも対応済みと推測されるアプリです。3つ目のPICTLINKは私がtargetSdkVersionを27まであげました。
アイコンがホームアプリの提供する形状(今回だと丸)になっており、違和感なくフィットしています。
2. targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 未対応
Android Oreo に対応しているが、Adaptive Icons には未対応と推測されるアプリです。
アイコン全体の形状は丸ですが、白い丸の中にAndroid Oreo未満用のアイコンが表示されていると考えられます。
3. targetSdkVersion 26 未満
Android Oreo 未対応と推測されるアプリです。
アイコンの形状が丸くなく、Android Oreo未満用のアイコン形状でそのまま表示されています。
例外
今回の推測方法で100%当たることはありません。例外もあります。
たとえばSlackのAndroidアプリは通知チャンネルに対応していないのでAndroid Oreo 未対応と思われますが、もともとアイコンが丸いので見た目としてはパターン1のものと同じになります。
まとめ
今回の検証端末では、以下のような分類ができます。
- アイコンが丸くて、違和感なくフィットしている → targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 対応済み
- アイコンは丸いが、白い丸の中にAndroid Oreo未満用のアイコンが表示 → targetSdkVersion 26 以上、Adaptive Icons 未対応
- アイコンが丸くない → Android Oreo未対応
- 例外もある(Slack など)
さいごに
Oreo対応してるかどうかは、一目で推測できてしまうので、みなさん早く対応しましょう。