QNAPのNASを機種変更したメモ
概要
- 採用機種 TS-231P → TS-251D
- HDDは変更なし 内蔵6T×2(RAID1) + 外付けUSB4T(バックアップ用) を旧機種からそのまま移行
背景とこれまでの経緯
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TS-231Pは2020年3月導入 自宅での初QNAP
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自炊書籍、写真、MP3等デジタル化した各種ファイルの管理がメイン用途
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バックアップとスナップショットは以下で運用
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スナップショット:メインのストレージプールに5%の領域を確保してスマートスナップショットを運用。ふだんは主にWindows EXplorerから接続しての操作が多く、あやまって上書きや削除した場合に「以前のバージョン」を取り出すために使っている
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クラウドバックアップ:写真とMP3以外をMicrosoft OneDrive(容量1T)へ圧縮設定で一方向同期(ミラー・世代管理なし)。毎日深夜実施。
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(写真はGooglePhoto、MP3はYoutubeMusicに保存しているので OneDriveへは保存せず)
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ローカルバックアップ:全ファイルを外付けUSB HDへ週に1度、世代管理・削除なし・圧縮ありでバックアップ。このジョブが最後に正常に完了できたのは2021/3/7であり、少し以前の状態。最新状態ではエラー落ちでジョブが正常終了しない状態に。。。
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機種変更にいたった理由
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全文検索QSearch を使いたい(TS-231Pは動作対象外)
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重い処理で止まることが増えた(週次バックアップがエラー落ちする、起動に1h近く掛かる、常にメモリ不足)
やったこと・はまったこと
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新NASに対して念のためメモリの増強。初期2G×1 → 8G×2に載せ替え。
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QNAP公式サイトではそのままHDDを入れ替えて機種変更できると書かれていたが、単純に接続しQTS(OS)を自動更新するのではいくつかの問題が出た
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バックアップアプリ HBS3が起動しない(エラー落ち)
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起動に1h近くかかる(機種変更する前から起きていた問題 … たぶんOSの構成が以前からおかしくなっていたのだろうと推測。上のHBS3起動しないのもそうなのかもしれない)
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この時点で、全初期化を決断。TS-231Pの機種のままで一度やっておいてもよかったのかもしれない。
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データの復元は、クラウドおよび外付けUSBから行うこととし、メインのストレージはRAIDごと破棄することに。
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本当であれば、念のため最新状態をバックアップしておきたいところだが、HBS3が起動しない&記憶によれば最後のバックアップ以降に変更がないはずなのでメインストレージのデータは捨てる決断
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全初期化を実施。HDDを抜いてNASを起動、案内にしたがいOS初期化、ディスクを挿入しフォーマット実施。各種設定をやりなおし。
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全初期化を実施したことでスナップショットは消えたのが悲しいがやむを得ない。
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データの復旧(復元)
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復旧もHBS3から行う。復元ジョブを作って実行。どのバックアップからどのフォルダに戻すかを指定するだけなので非常に簡単。
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毎日のミラーがあるデータはクラウドから復旧。これは長時間かかったまる2日程度。データ量と回線速度のせいと両面があると思われる。
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週次バックアップにしかないデータはUSB HDDから復旧。
わかったこと
- QNAPは多機能なOSとアプリ群、多数のハードウェア構成のモデルを提供している。しかし低スペックのモデルにはそのOSとアプリ群はマッチしていない。負荷が高いため低スペックモデルでは運用に支障が出る場合がある。買い換えコストを考えるとメモリ交換ができなく、かつメモリ搭載2G以下のモデルは地雷ではないかと思った。
- クラウドバックアップはリスク分散の意味でも有効で、ハードウェアを用意しなくてよいなど利点が多いが、復旧には長時間が必要になる。
- わかったこと(というかわかっていたが後まわしにしていて結局できていなかったこと)として、バックアップからの復旧テストがある。復旧手順が若干不安だったのと、バックアップのフォルダ構成が最適ではなく復旧に一手間かかる構成になっていた。安心と安全のためには面倒がらずにやっておく必要がある。