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ハニーポットをRaspberry Piで運用してみる

Last updated at Posted at 2018-12-04

この記事はVALU Advent Calendar 4日目のエントリーです。
3日目のクロスプラットフォームなアニメーションライブラリLottieに続き、本日はセキュリティのエントリです。

ハニーポットとは


ハニーポットは、コンピュータセキュリティ用語としては、不正アクセスを受けることに価値を持つシステムのことを指す。何らかの有益そうな情報や資源がありそうな場所を用意して、それにつられた者を観察したり、肝心な部分で被害を出さないために目をそらせたり、コンピュータ・フォレンジックスを行うための証拠を集めたりする、一種のおとり手法に使われる。手法そのものをハニーポットと呼ぶこともある。

出典: Wikipediaのハニーポットの記事

使用したハード・ソフト


環境構築


  1. EtcherでSDカードにOSイメージを焼く。
  2. 4つのRaspberry(CPUコアの数)を眺めながらラズパイを起動。
  3. パスワードが初期値のままではDShieldのインストールに失敗するので変更する。
$ sudo raspi-config

Screen Shot 2018-12-04 at 22.40.24.png
「1 Change User Password」で任意のパスワードを設定。
4. 以下を実行。

$ sudo apt-get update
$ sudo apt-get install git
$ git clone https://github.com/DShield-ISC/dshield.git
$ cd dshield/bin
$ sudo ./install.sh

インストール途中で、Raspberry Piをハニーポットにする同意確認画面が表示される。実験的なパッケージを含まない「mature」を選択。

メールアドレスとAPI Keyを要求されるので、DShieldの公式サイトにアクセスしてアカウントを取得しておく。認証後、管理者画面のポート番号などをインストーラーの案内に従って設定。
 「Please reboot your Pi now」が表示されたらラズパイを再起動。

$ sudo reboot now

SSHを利用している場合は、ポート番号が12222に変わるので注意してください。
5. 攻撃を待つ。DShieldに集めた情報は、公式サイトでログインすると確認できます。

丸一日放置した結果


Screen Shot 2018-12-03 at 0.30.48.png
!!!
なんだこのDoS攻撃は。
ログインを試みている攻撃のログを抜き出していて、やはり、初期値の組み合わせが多いです。家のLANで運用したので、色々と不安でした。SIMリーダーを買いハニーポット専用回線を作って、[user/pass] failedのセットを/data/userdb.txtに登録してやるともっといろんな攻撃を(安心して?)受けれるのでしょう。
DShieldはCowrieを使っているようですね。
明日は、_pochiさんのKotlinの記事です!

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