第1章 基礎理論
1.1 集合と論理
- 解説:データのグループ化や条件設定の基礎。AND, OR, NOTなどの論理演算。
- 居酒屋:ビール頼んだ客 ∩ 枝豆頼んだ客=両方頼んだ客
- 実例:SQLのWHERE句、マーケティング分析
- 試験:論理式の変換や集合の関係を問う
1.2 情報理論と符号化
- 解説:情報の価値(情報量)、効率的な伝え方(符号化)。
- 居酒屋:珍しい注文(泡盛)ほど情報量が多い
- 実例:QRコード、JPEG圧縮、通信の誤り訂正
- 試験:エントロピーやハフマン符号の仕組みを問う
1.3 オートマトン
- 解説:入力に応じて状態が変わるモデル(状態遷移)。
- 居酒屋:入店→着席→注文→会計→退店=状態の変化
- 実例:自販機の動作、構文解析、ゲームロジック
- 試験:状態表や状態遷移図の読み取り問題
1.4 形式言語
- 解説:文法ルールに基づいた人工言語(BNFで表す)。
- 居酒屋:注文は「飲み物と料理」の順でないと通らない
- 実例:プログラミング言語の構文、HTMLタグ構造
- 試験:BNF記法の読み取りと適合文の判別問題
1.5 グラフ理論
- 解説:ノードとつながり(エッジ)で構成された構造
- 居酒屋:AさんがBさんを紹介→人間関係はグラフ構造
- 実例:SNSのフォロー関係、地図の最短経路検索
- 試験:最短経路、到達可能ノード、グラフ構造の理解
1.6 確率と統計
- 解説:出来事の起こりやすさ(確率)と、傾向の分析(統計)
- 居酒屋:金曜夜はビール注文が多い→確率60%など
- 実例:売上分析、アンケート結果、品質管理
- 試験:平均・最頻値・標準偏差・分散などの計算問題
1.7 回帰分析
- 解説:2つの変数の関係性を数式(y = ax + b)で表現
- 居酒屋:気温が高いとビール注文が増える
- 実例:売上予測、広告効果、需要予測モデル
- 試験:回帰式による予測値計算問題
1.8 数値計算
- 解説:厳密な値が求めにくい場合に近似で計算する方法
- 居酒屋:会計金額が予算に合うように調整=繰り返し近似
- 実例:ニュートン法による方程式の解、数値積分
- 試験:繰り返し計算・誤差・収束条件などの理解
1.9 AI(人工知能)
- 解説:人間のように判断・学習・予測を行う技術
- 居酒屋:常連の注文履歴から次の注文を予測=AI
- 実例:画像認識、自動運転、チャットボット
- 試験:教師あり学習/なし学習/強化学習の違い
第2章 アルゴリズムとプログラミング
2.1 リスト
- 解説:データを順に並べて管理する構造(配列・連結リスト)
- 居酒屋:カウンターの席番号リスト、順番待ち名簿
- 実例:投稿リスト、音楽プレイリスト
- 試験:配列と連結リストの操作や違いを問う問題
2.2 スタックとキュー
- 解説:スタック=後入れ先出し、キュー=先入れ先出し
- 居酒屋:積み皿(スタック)、受付順番待ち(キュー)
- 実例:戻るボタンの履歴、印刷処理、列整理
- 試験:LIFO/FIFOの理解とデータ取り出し順の問題
2.3 木構造
- 解説:親→子の階層構造(ルート・リーフ・ノード)
- 居酒屋:店長→チーフ→スタッフ=ツリー構造
- 実例:フォルダ構造、HTML構文、決定木
- 試験:節数、木の深さ、探索順序(前順・中順など)
2.4 探索アルゴリズム
- 解説:目的のデータを探すアルゴリズム(線形・二分・ハッシュ)
- 居酒屋:メニューを上から1つずつ探す(線形)、真ん中から探す(二分)
- 実例:ログイン認証、商品検索、ユーザーデータ検索
- 試験:比較回数や探索の手順を問う問題
2.5 整列アルゴリズム
- 解説:データを並び替える処理(バブル・選択・クイックなど)
- 居酒屋:伝票を金額順に並び替える
- 実例:注文数ランキング、CSVソート処理
- 試験:整列過程・比較回数・時間計算量の理解
2.6 再帰法
- 解説:自分自身を呼び出す関数で問題を分割して解く方法
- 居酒屋:皿を1枚洗って、残りはまた自分で洗うように指示
- 実例:フォルダ探索、階乗、フィボナッチ数列
- 試験:再帰関数の戻り値や処理回数のトレース
2.7 プログラム言語
- 解説:コンピュータに命令を出すための言語(機械語〜高級言語)
- 居酒屋:焼き鳥1本=アセンブリ、焼き鳥定食=高級言語
- 実例:Java(業務)、Python(AI)、JavaScript(Web)
- 試験:スクリプト言語の特徴、コンパイルとインタプリタの違い