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“音が聞こえない” 逆位相の対処法

Last updated at Posted at 2024-09-02

動画の音が正しく聞こえないとき、
様々な原因が考えられますが、そのうちの1つが逆位相です。

こんなとき、もしかしたら逆位相かも

  • 動画の中で特定の音源だけが聞こえない
  • 自分の環境では音が聞こえるのに、他の人の環境では聞こえない
  • 聞こえるけれど、いつもよりぼんやりした音に感じる

逆位相ってなに?

逆位相は基準となる波形に対して180度反転した波形のことで、
ステレオで収録する際のマイクの設定等で起こってしまう事象です。

位相.png

これをモノラルで再生すると2つの波形が重なり、
打ち消し合ってしまうことで音が聞こえなくなってしまいます。
※ ノイズキャンセリングはこの仕組みを利用して意図的に音を打ち消しています。

ステレオで再生するとこの波形が左右に分かれたまま再生されるため、
本来とは違うややぼんやりとした聞こえ方にはなりますが、
音が聞こえなくなることはありません。

動画を視聴するデバイスの種類や設定、イヤホン等によって、
つまりステレオで再生されるかモノラルで再生されるか
聞こえたり聞こえなかったりしてしまうのです。

逆位相が起きてしまった場合の対処法

逆位相が起きないように収録時に気を付けることはもちろんですが、
それでも起きてしまった場合にできる対処法を紹介します。

1. 再現する

まずは自分の環境で音が聞こえない状態を確認できるようにしましょう。
PCの設定を切り替えるのが手っ取り早いです。

Macの場合、システム環境設定から アクセシビリティオーディオステレオオーディオをモノラルとして再生 をONにします。

2. 修正する

Premiere Proのエフェクトを使うことで、簡単に修正することが可能です。

  1. エフェクトから チャンネルミキサー をクリップに適用
  2. エフェクトコントロールパネルから カスタムセットアップ の編集をクリック
  3. 左右(LR)のどちらかの 反転 にチェック

チャンネルミキサー.png

反転していた波形をさらに反転させることで本来あるべき形にすることができます。

まとめ

音は再生される環境によって聞こえ方に差が出てしまいやすいので、
編集の時点で複数の環境でチェックすると安心です。

また、編集が進んでから気付いてしまうと修正するのが大変になります。
最初にしっかり音源を確認するように気を付けましょう!

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