ライブラリとは?
ライブラリは、特定の機能を実現するためのプログラムを部品化し、再利用可能な形式にしたものです。ライブラリを活用することで、さまざまな機能を追加できるようになります。
ライブラリの種類
ライブラリは大きく3種類あります。
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組み込みライブラリ
Ruby言語自体に最初から組み込まれているライブラリです。これらのライブラリはRubyの標準機能として提供され、追加の設定やインストールは不要です。<例>
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String
splitなど文字列の操作や処理を行うためのメソッドを提供します。 -
Array
push、popなど配列を操作するためのメソッドを提供します。
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標準ライブラリ
Ruby言語には標準的なライブラリが含まれていますが、組み込みライブラリではないものです。これらのライブラリはRubyの標準インストールに含まれていますが、必要に応じて手動で読み込む必要があります。<例>
- Date
日付や時間を表現し、操作するためのクラスやメソッドを提供します。 - File
ファイルの操作やファイルパスの解析、ファイルの属性の取得などを行うためのクラスやメソッドを提供します。
- Date
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Gem
GemはRubyプログラムやライブラリのパッケージ管理システムです。GemはRubyの標準ライブラリや組み込みライブラリとは異なり、外部から追加できるライブラリです。-
Gemの使い方
ターミナルやコマンドプロンプト上でgem install Gem名
を実行することでインストール可能です。インストールしたGemは、プログラムの中でrequireメソッドを実行することで利用可能になります。それぞれのGemの使い方は、Gem名で検索してドキュメントを確認してみてください。 -
Bundler
一つずつインストールするのも大変なので、複数のGemを簡単に管理するBundlerという仕組みがあります。 -
BundlerでGem群をインストールする方法
- 使用するGem群をかいたGemfileという名前のファイルを作成します。
# Gemfile # gem 'gem名', 'バージョン' gem 'rails', '6.1.4' gem 'devise', '4.8.1'
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bundle install
コマンドの実行
bundle installコマンドを実行するとGemがインストールされます。また、bundle installコマンドを実行すると、Gemfile.lockというファイルが作成されます。Gemfile.lockには使われているGem名とそのバージョン情報などが記録されています。
- 使用するGem群をかいたGemfileという名前のファイルを作成します。
<例>
- Rails
Webアプリケーションを開発するためのフレームワークです。ルーティング、モデル-ビュー-コントローラー(MVC)のパターン、データベースの操作などを提供します。 - Devise
認証システムを追加するためのGemで、ユーザーの認証、サインアップ、サインインなどの機能を提供します。
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