はじめに
すでに動いてるJenkinsをスペックの良い別PCで動かそうと環境を作っていたが、
諸事情によりJava8しか使えないことになりました。
その際に色々と手間取ってしまったので記録しておこうと思います。
環境はWindows10です。
本記事執筆時点でのJenkinsのJavaサポート状況は以下の通りです。
最新のJava Support Policyはこちらから確認できます。
https://www.jenkins.io/doc/book/platform-information/support-policy-java/
Javaバージョン | LTS release | Weekly release |
---|---|---|
Java11, Java17, Java21 | N/A | 2.419 |
Java11, Java17 | 2.361.1 | 2.357 |
Java8, Java11, Java17 | 2.346.1 | 2.340 |
このようにJava8は最新のJenkinsではサポートされていないので、環境作りが苦手な私にはつまづきポイントがいくつかありました。
※もっと良い方法はあると思うので、参考程度にお願いします。
手順
Jenkinsのダウンロード
まずはJenkinsのダウンロードページからJenkinsのをダウンロードしてきます。
https://www.jenkins.io/download/
Java8に対応しているバージョンなので2.346.1にしました。
最新のバージョンであればWindows用に.msiが用意されているのですが、古いバージョンには.warしかないのでそれを落としてきます。(ここで慣れない私は少し心配になる)
Jenkinsのセットアップ
コマンドラインから下記のコマンドでJenkinsを起動します。
java -jar jenkins.war
そのあとの手順は通常のセットアップと同じなので省略しますが、注意点としてプロキシの設定はしないことです。(理由は後述)
一通りセットアップが完了したら、「Jenkinsの管理」>「Windowsのサービスとしてインストール」をします。
これでJenkinsが使えるようになりました。
プラグインのインストール
ここが一番つまづいたところになります。
通常であればプロキシの設定をして、インストールしたいプラグインにチェックを入れて一括インストールができるのですが、Java8に対応した古いJenkinsを入れたことで最新のプラグインのインストールに失敗してしまいます。
古いJenkiinsのバージョンでも動くプラグインを手動で入れるため、すでに動いていた環境のバージョンを参考に下記から落としてきました。
(http://updates.jenkins-ci.org/download/plugins/)
一通りプラグインを落としてきたら、「Jenkinsの管理」>「プラグインの管理」>「高度な設定」から.hpiファイルをアップロードしていきます。
プラグインにも依存関係があるらしく、アップロードしようとしたらこのプラグインが必要だと怒られるので、そちらを先に入れるようにしてください。
この時、プロキシ設定をしているとすでにアップロードしたプラグインが最新バージョンに置き換わってしまい、結局使えないという問題に遭遇しました。
(プロキシ設定を消せばいいだけなのだが、結構つまづいてしまった)
ジョブの設定
ここはポチポチ設定していくだけで、特につまづくところはありませんでした。
ジョブを実行して、ちゃんと動くことを確認できました。
まとめ
つまづいたところとそれに対する解答を簡単にまとめます。
-
古いバージョンのJenkinsは.warしかダウンロードできない
→ コマンドから起動できる -
Windowsのサービスとして使いたい
→ セットアップ後にJenkinsの管理からWindowsのサービスとして設定できる -
プラグインのインストールに失敗する
→ 古いバージョンのプラグインを手動でアップロードする。その際、プロキシが有効だと依存関係のあるプラグインの最新バージョンを取ってきてしまうので注意。
以上です。