Git GUIについて
Git for Windowsには、シンプルで使いやすいGUIクライアント「Git GUI」が付属しています。Source TreeやGit Extensionsに比べると機能は少ないですが、画面がごちゃごちゃしていない分、Git初心者には理解しやすいのではないでしょうか。
日本語表示の対応状況
Git for Windows Ver.1.9.5付属の「Git GUI」では、普通にインストールするだけでUIが日本語で表示されていました。しかし現在(2016/1/8時点)の公式バイナリであるVer.2.7.0をそのままインストールしても、残念ながらGit GUIの画面表示は全て英語になってしまいます。どうやら、Ver.2.x.xのバイナリには、多言語表示用のメッセージ定義ファイルが同梱されていないようです。(理由は不明です。調べれば分かるのでしょうが...)
そこでVer.1.9.5付属のメッセージ定義ファイルを使って、Ver.2.x.xのUIを日本語化してみました。手順は以下の通りです。既にGit for Windows 2.x.xがインストール済みであるとします。
日本語化手順
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Ver.1.9.5のポータブル版を入手します。
Git-1.9.5-preview20150319の下の方にある「PortableGit-1.9.5-preview20150319.7z」をダウンロードします。 -
ダウンロードした7zファイルを展開して
\share\git-gui\lib\msgs\
から日本語メッセージ定義ファイルであるja.msg
を取り出します。 -
C:\Program Files\Git\mingw64\share\git-gui\lib
にmsgs
フォルダを作成し、その中に2.で取得したja.msg
を配置します。(※Gitをデフォルト以外の場所にインストールした場合はパスが異なります。)
以上。
スタートメニューなどからGit GUIを起動すれば、表示が日本語になります。
※定義ファイル自体が長らく更新されていないようで、一部に英語表示が残ってしまいます。ただ使ってみている限り動作には支障はなさそうです。