TLDR
欠落データの処理方法には次の選択肢がある:
- notBreaching(適正として処理)
- breaching(不正として処理)
- ignore(無視)
- missing(見つかりませんとして処理)(デフォルト)
missingが一番分かりづらいのでおすすめしない。
- データが欠落しているときOKとみなしたい場合→notBreachingにする
- データが欠落しているときNGとみなしたい場合→breachingにする
- データが欠落しているときアラーム状態を現状維持したい場合→ignoreにする
- データが長期間欠落しているときOKでもALARMでもなくINSUFFICIENT DATAにしたい場合→missingにする
用語
「評価期間」と「評価範囲」が紛らわしいので注意。
- アラームを発生させるデータポイント数(Datapoints to Alarm) M/NのMのこと。分子
- 評価期間(Evaluation Periods) M/NのNのこと。分母
- 評価範囲(Evaluation Range) データポイントを取得する個数のこと
アラーム評価の考え方
アラーム評価の際には、M/NのNより多くのデータポイントを取得する(これを「評価範囲」という)。評価範囲内の直近N個のデータポイントで判定する。N個が集まらなかった場合、「欠落データの処理方法」が適用される。
下図は3 / 3に設定した場合の例(公式より引用)。
評価範囲(5個)のデータポイントを取得し、そのうち直近3個のデータポイントを見る。
- NOT BREACHINGの列: すんなり理解できる
- BREACHING: すんなり理解できる
- IGNORE: 2行目、少なくとも1個が0なので、3/3にはならない、よってOKになる。それ以外はすんなり理解できる
- MISSING: 全データポイント欠落の場合のみINSUFFICIENT DATAになる。5行目は「アラーム状態への早期移行の回避」という分かりづらいアルゴリズム。2行目はIGNOREと同じ理由によりOK。