1. はじめに
自宅サーバを運用していますか?私は3年前に自宅サーバを構築しました。
ファイルサーバとLinux操作の練習が当初の目的でしたが、後に開発アプリの運用などにも使っています。自宅サーバの構築と運用に関する私の体験談を書いてみたいと思います。
2. 対象読者
- 自宅サーバに興味のある方
- ミニPCに興味のある方
3. 目次
4. 検討事項
PCを選択する際の基準として下記を検討しました。
- 価格
- 初めてということもあり高価なものは避けたい
- 予算は最大3,4万円
- 消費電力
- 24時間稼働するので消費電力が少ないものが良い
- 耐久性
- 長く使いたいので耐久性があるものが良い
- 大きさ
- 自宅の限られたスペースに置くため小さいほど良い
- 性能
- ある程度の開発はできる最低限の性能は欲しい
- 外付けのHDDやSSDを取り付けたい
上から順に優先度を決めてハードを選びました。
4-1. 消費電力
消費電力については、CPUの選択が重要です。
低消費電力のIntel CeleronやProcessorシリーズが適していると判断しました。
4-2. 耐久性
耐久性を確保するためには、冷却ファンの有無が重要な指標となります。
冷却に関してのメリットは次のIntel社の記事が参考になりました。
4-3. 大きさ
Amazonで調べると、「ミニPC」というジャンルで検索結果にたくさんヒットします。
ごくわずかに日本や米国のメーカの商品がありますが、ほとんどが中国メーカの商品です。
ミニPCの大きさは手のひらサイズほどの物がほとんどです。しかし、一般的なノートPCと比べても性能に違いはありません。技術の進歩がすごいです...
5. 購入したPC
上記の検討事項を考慮して、最終的には「BMAX B2 Plus」という商品を購入しました。
- メモリ: 8GB
- SSD: 128GB
- CPU: Intel celeron j4125
- TDP: 10W
- 価格:2万円台(2021年購入当時)
購入後、消費電力をこちらの商品を使って測定しました。
- アイドル時: 4~5W
- 使用時: 10~20W
おおよそ1日4~5円ぐらいで運用できるので、
24時間つけっぱなしでも月200円いかないぐらいで運用できます。
6. 感想
[用途]
- サーバとして運用するためCentOS7.9をインストール
- 一番の用途はファイルサーバとしての利用
- LINE Bot のアプリ開発して運用
- タスクツールのRedmineやWikiをインストールして利用(現在はほとんど使っていない)
- その他、個人開発の諸々のお試し運用
[メリット]
- 安い
- 購入金額は本体2万5千円 + SSD1TBが1万円ぐらい
- 3年間使った場合は電気料金合わせて、月1000円ぐらいで運用できる
- Linux(オンプレミス)の知識がつく
- 自分で実際にLinuxをインストールして、様々な用途で利用するために、たくさん勉強する必要あり
- WindowsやMacでは簡単にできることが、Linux環境では簡単にできないことが多い
[デメリット]
- 急に落ちる
- 何もしていないのに、いつの間にか電源が落ちていることがしばしばありました
- 学習コストが高い
- ちゃんと運用するためには知識が必要です。今どきお金を掛ければGUI操作で簡単に自分好みのサーバを立てることができます
7. さいごに
実は言うと、最近新しいミニPC「Minisforum UN100L」を買いました。これから移行しようと考えています。今度は急に電源が落ちないといいなと思います。