プロダクトマネジメント

2017年に起こるPMのムーブメントを予言する 〜2016年の総括を踏まえて〜

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はじめまして。@aomegane こと坂本登史文です。

freee株式会社のプロダクトマネージャーをしています。

このエントリーでは、2016年のPM界隈の動きの総括と、2017年にはこう進んでいくべきだというお話をまとめてみました。これからPMを目指される方、すでにPMとして活躍されている方に、2016年に起こった網羅的な総括をお届けできればいいな。

では早速。


2016年は「PMというロール」の理解が一気に進んだ年

2016年はPMというロールが理解が一気に進んだ年だと理解しています。「どんなことをしているのか」・「どんなスキルセット・キャリアパスを持っているのか」などのディスカッションが進みました。

ディスカッションが進む過程でいろんなコミュニティが生まれたり、ネットワーキングが進んだり、大きなカンファレンスが行われたり。

この章では、そのPMロールに対してどんなディスカッションや意見が生まれてきたのかを紹介します。


PMはどんなことをしているのか

色んな人がいろんなことをやっています。PMほど各社でバラついているロールも珍しいのではないかとおもいます(笑)

というわけで、ここでは上手くまとめられた記事は少なめにして、講演・パネルディスカッション・インタビューを紹介します。

9/21「白熱プロダクト教室@FiNC」をまとめられたCARRER HACKさんの記事

-株式会社グッドパッチ 代表取締役社長・土屋尚史氏

-株式会社DeNA Games Tokyo 代表取締役社長・田川啓介氏

-freee株式会社 執行役員・坂本登史文(aomegane)

-株式会社FiNC Producer・犬飼敏貴氏

-Increments株式会社 Product Manager・及川卓也氏


上記のメンバーでディスカッションイベントを行った際のまとめ記事です。「プロダクトマネージャーは"何でも屋"ではない」という切り口でまとめられていますが、上記の各社のPMの特徴などが上手く表現されているなと思います。

スタートアップから中規模で活躍するWEB企業におけるPM像ですかね。各社PMに求められる像が異なるのが面白いですね。

10/24「世界を変えるプロダクトマネージャーになるために by 徳生裕人氏」をまとめられたCARRER HACKさんの記事

グーグル株式会社製品開発本部 製品開発本部長 徳生裕人氏の講演をまとめられた記事。先ほどの記事とはことなり、Googleという超デカイ組織においてPMはどのような役割を果たすのか、ということをまとめられています。「アイデアジェネレーターではなく、良きシナプスになる」というような表現は、大きな企業でのPMらしさがでているなぁと思っています。PMというのは会社ごとだけでなく、組織の大きさによっても担う役割が変わってくると私は理解しています。

【ブログ】小さなごちそう プロダクトマネージャーに訊くシリーズ

様々なIT企業のプロダクトマネージャーにブログオーナーである Mizuki Tannoさんがインタビューするシリーズ。

上場企業もありスタートアップもあり、読み応えのあるシリーズとなっています。ここでも各社のPMの違いについて肌で感じ取ることができます。

12/5発売 【書籍】プロダクトマネジャーの教科書

この章の最後は書籍を紹介しておきます。The Product Manager's Handbookの翻訳本です。網羅的なPMの仕事を紹介している書籍であり、事例やフレームワークも豊富にまとまっています。年末年始のお供&辞書的に参考にできる良書です。


PMのもつべきスキルやバックグラウンド

PMがもつべきスキルなどもいろいろなところで聞く機会が多かったですね。エンジニアリングの素養はどのくらい必要なのか、ビジネスやUXに関しては?など、いろいろな観点があると思います。freeeでも新卒をPMにアサインして、どんなスキルが必要なのか検証したり研修プログラムのPDCAを回したりしています。

エンジニアがプロダクトマネージャーに進化すると何が起きるのか

株式会社サイバーエージェント プロダクトマネージャー 渡邉 雄作 氏によるスライド。エンジニアをどっぷりやっていたからこそ、PMの仕事を自動化できたり0にできたり、テクノロジーを活用してPMの本業にフォーカスできるという話です。

「デザイナーがプロダクトマネージャーになるのは必然」 by CARRER HACK

トレタCCO 上ノ郷谷太一氏のインタビューです。デザイナーからプロダクトマネージャーにるのは必然という話です。たしかに、製品の企画・どうやって使われるのか・ロードマップ作成などはUI・UXデザイナーの頭の使い方と似ていると私も思います。私の友人のPMもデザイナー出身のかたが結構いらっしゃいます。

新卒・非エンジニアのプロダクトマネージャーがつまずく4つのこと

Funaha2784氏による記事。エンジニアでもデザイナーでもない出身のPMがどんなことに躓くのかが端的にまとめられています。

【Rebuild】Higepon氏 × Tatsuhiko Miyagawa氏 対談

126: Anti-Democratic Product Management (higepon) というタイトルでゆるふわトークからエンジニアキャリア論・TechLead論・プロダクトマネージャー論です。プロダクトマネージャーの分類や、そのスキルセットなどにも言及されてます。上記のリンクから辿れるNotesにもいろいろな考察があります。全く内容関係ないんですが、声がイケメンで癒やされます。イケボというやつですね


コミュニティ・カンファレンス

2016年ではPMのコミュニティやネットワーキング・カンファレンスも進んできました。とくにもっとも非連続な進化だったのが、「Japan Product Manager Conference」という日本初のプロダクトマネジメントに関するカンファレンスが行われたことだと思っています。

【カンファレンス】Japan Product Manager Conference

pmcomfjp

2日間にわたるプロダクトマネジメントのカンファレンスが行われました。

スポンサーも集まり、参加者も300人以上あつまり、テレビ東京でも報道されるカンファレンスになりました。

このカンファレンスは毎年行われる想定で、日本のプロダクトマネジメント業界のマイルストーンになるのではないかと思います。その初回が2016年だったと10年後に語り継がれるようなカンファレンスに成長すると見ています。

上記には登壇者の発表資料や感想ブログへのリンクも有り、それを眺めているだけでも相当勉強になると思います。

【コミュニティ】 #pmjp

Slackを通じたコミュニティです。2016/12/23現在1,020名の参加者がおり、日本最大級のPMコミュニティだと思います。

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ここでは、Slack上で日々のお悩み相談や意見交換などが行われています。

また、2ヶ月に1度オフ会も行われており、100名弱のPMが毎回あつまっています。

昨年まではゆるっとした単なるオフ会でしたが、今年からはLTや発表などが行われる勉強会に進化しました。

まだまだ紹介したい記事やスライドもあるんですが、2016年の振り返りはこのあたりにして2017にPM業界が進むべき道・進むだろう道を予言形式で紹介します。来年のアドベントカレンダーにて答え合わせをしたいなと(笑)


2017年におこるPMのムーブメント予言

1. コミュニティの主な興味はプロダクトそのものに移る

上記で振り返ったように、2016年はPMロールの理解が進んだ年でした。

しかしPMの本質はその役割や立ち振るまいではありません。プロダクトそのものです。

2016年には、「ポケモンGO」や「スーパーマリオ ラン」などのエポックメイキングなサービスが生まれました。

にも関わらず、「俺がポケモンGOのPMだったらジムバトルは実装しなかった」というタイトルのブログや、「スーパーマリオランの無料ステージはもっと増やした方がよい」のような考察はあまり聞かれませんでした。(ちなみにこちらは例であって私の意見ではないです)

上記のような論点は、単なる消費者目線ではなく、プロダクトマネージャーだからこそ深い議論ができる意思決定ポイントであるはずです。

2017年はこのようなプロダクトそのものを対象にした議論・勉強会・ワークショップなどが開催されるなど、プロダクトに対するディスカッションが深まっていくでしょう。

2. プロダクトマネージャーのスキルセットや評価方法のガイドラインができる

2016年で盛り上がった路線がさらにブラッシュアップされ、上記のようなことが決まるでしょう。

各社で情報交換・失敗事例・成功事例の共有が進み、プロダクトマネージャーの標準的なスキルセットが決まる。

そして、プロダクトマネジメントチームを運用するために、どうやってPMを評価するのかということも合わせて決まっていくと思います。

とはいえ、PMは各社で業務内容が異なるという事象は残り続けるとおもうので、あくまでもガイドラインとして提案されるイメージを持っています。

3. プロダクトマネージャーの数が増える

プロダクトマネジメントの業務への理解が進んだ結果、プロダクトマネージャーの数は増えると予想します。

明確なキャリアパスとしてPMが認知され、社内でそのポジションに付く人が増える。

という意味もあるんですが、PMの重要性が認識され、中途や新卒の募集も増えていくのではないかと思っています。

4. 世間を変えるようなプロダクトがリリースされ、そのPMが講演する

半分希望が入っていますが、今年と同様、世間の人を圧倒するようなプロダクトがリリースされると予想します。そしてそのPMが、PMコミュニティの中で講演することになるでしょう。むしろ話を聞いてみたい。いや、したい(笑)

上記4つ、全てトラッカブルなので来年のアドベントカレンダーで結果発表しようと思います。

ではみなさん、たのしいPMライフを & よいお年を。🐔


さいごに

freeeでは、テクノロジーの力で世の中を変えたいという熱いプロダクトマネージャーを募集しています。

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