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これからプロダクトマネージャーを目指す人への4つのメッセージ

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はじめに

自己紹介

こんにちは。坂本登史文(aomegane)です。
freee株式会社でプロダクトマネージャーをやっています。

freeeは、「スモールビジネスに携わるすべての人が、創造的な活動にフォーカスできるよう」というミッションをもった会社です。現在は、会計や給与業務を効率化するクラウドサービスやモバイルアプリをリリースすることで、ミッションの実現を目指しています。

ちなみに、freeeのAdvent Calendar 2015 は技術ネタでいっぱいなので、エンジニアの方は是非どうぞ。

会社の宣伝はここまでにして、本題に入ります。

プロダクトマネージャーとは

プロダクトマネージャーとは何か。freeeではプロダクトマネージャーのミッションを

価値あるプロダクトを正しい時期に提供するための、freeeの中長期的なビジョンを定義します。ビジョンを定義するだけでなく、魅力的なビジョンを社内外に発信し続けることで、社内にサービス開発の熱狂を生む核となります。

と定義しています。具体的には、

  • プロダクトのロードマップや仕様の作成
  • グローバルな競合調査
  • お客様の声を理解するためのユーザーインタビューやアンケート
  • プロダクトを使われ方を定量的に理解するためのログデータ分析
  • カスタマーサポートから上がってくるバックログの整理
  • リリースした機能のインパクト振り返り会
  • その他プロダクトに関わること(プレスリリース文のレビューなど)

のようなことを通じて、freeeのミッションがいち早く達成される世の中を作ることに貢献しています。

なぜこの記事を書いたか

2015年12月現在、プロダクトマネージャーという職種は一般的とはいえません。
google検索に「プロダクトマネージャー」と打つと、「プロダクトマネージャー プロジェクトマネージャー 違い」とサジェストされるくらいです(笑)

データサイエンティストの時もそうでしたが、職種の立ち上がり時期にはいろんな人がいろんなことを言うと思います。その中で議論が洗練されていき、日本におけるプロダクトマネージャーのスキル標準や働き方が定着していくんだろうなと思います。

このようにチャレンジしがいがある若い業界なので、「プロダクトマネージャーを目指そう」と思われる方も多いと思います。
その方たちへ向けて、プロダクトマネージャーとして普遍的に必要だと思う4つの素養について、自分なりの考えを含めてまとめておこうと思いました。
日本のプロダクトマネージャー界隈がこの記事によって少しでも良くなればいいなと思います。

これからプロダクトマネージャーを目指す人への4つのメッセージ

好奇心を持ち続けること

プロダクトマネージャーは、顧客の課題をプロダクトによって解決することを主導します。
そのためには、少なくとも2つのことについて、ずば抜けた好奇心を持ち続ける必要があります。
それは、「顧客」と「テクノロジー」です。

私の場合、「スモールビジネス」や「それを支える専門家(税理士さんなど)」と言った方々が顧客です。
そのため、街のパン屋さんやカフェ、居酒屋に入った時などに、どうしても気になります。
「このお店がもっと創造的な活動にフォーカスするために、阻害要因になっているものかないか」
ということがどうしても気になり、POSやレジ、注文フローなどを見てしまいます。
私達が解くべき社会的な課題は、顧客を観察することで浮かび上がってくることも多いです。

また、それらの課題を何かしらのテクノロジーを用いて解決することになるでしょう。
なのでプロダクトマネージャーは、テクノロジーに関しても圧倒的な好奇心をもつ必要があります。
(きつい話、ここで「よしテクノロジーを勉強しよう」と思う方はあんまり向いてないと思います)

お掃除ロボットをみて「どうやって進む道を決めているのだろう」と考えて調べたり、人工知能ボットに話しかけて「どんなアルゴリズムで実装されているのだろう」と調べたり、新しいUIを見た時に「これはどんな技術や人間心理にもとづいて設計されているのだろう」と考えたり、テクノロジーの好奇心の種は日常に埋まっています。
そんなマインドを自然に持つことが大切だと思っています。

自ら決断を下すこと

プロダクトマネージャーの仕事の大半は「決めること」です。
それも難しい意思決定が多いです。例えば、

  • A案に反対する経営陣、B案に反対する経営陣が同じくらいいる
  • どんな選択をしても社内どれかのチームが不満
  • お客様は「全て欲しい」といった機能だが、開発リソースがなく、1種類しか実装できない

のような状況は日常茶飯事です。
その時にすぐに口に出してはいけないのは「それはどれくらい重要なのですか?」というフレーズです。
その言葉は、「俺はあなたの言っていることの重要さが理解できない。俺がわかりやすいようにデジタルに表現して。優先度付けしやすいし」言っていることと同義です。
もちろん本当に優先度がわからない時は素直に聞けばよいのですが、これを連発するともはやPMではなく「優先度集積&ソートマシン」になってしまいます。それはおそらくPepperくんでもできる世の中がすぐ来ます。

その時にしなければならないことは「ひたすら考える」ことです。
今最もフォーカスすべき課題は何か、A案B案に変わるC案はないのか、お客様が全て欲しいと言っている理由は何なのか、などひたすら、ただひたすら考えます。(必要に応じて関連するメンバーと議論することも大切です)

考えぬいて考えぬいて、最後は腹をくくるしかないかもしれませんが、考えぬいたプロセスは絶対に財産になります。

コミュニケーション好きでいること

飲み会ウェーイじゃないです。

プロダクトマネージャーは、いろいろな人の協力のもとに成り立つロールです。
具体的には、エンジニア、マーケティング、セールス、サポート、経営メンバー、PR、事業開発....
社内のほぼ全てのメンバーと関わって仕事をします。

さらに、プロダクトマネージャーは彼らの御用聞きや調整役ではなく、彼らに「良き協力者」になってもらうことが重要です。

そのためには相手を知るということが非常に大切です。
サポート部門と話すのであれば、最近のCSの傾向や直近の代表的なクレームや賛辞を知っておくべきでしょう。その部門の仕事を1日でも体験させてもらうことも役立ちます。(freeeでは留学と呼んでいます。)

ここは賛否両論あると思いますが、プロダクトマネージャーは社内全てのロールを一通りこなせるスキルは必要だと思っています。

情熱を持ち、伝え続けること

最後4つめですが、「なぜこの製品を今リリースするのか」ということを最も理解しているのはプロダクトマネージャーです。
それを社内に情熱を持って伝え続けることは非常に大切なことです。

たとえば、
「Aという機能を8月までにリリースしましょう。顧客がそれを望んでいるからです」
と言われるのと
「インタビューや調査の結果、顧客の業務フローには○○という無駄がある事がわかった。この業務が多く発生する9月までにAという機能をリリースすることで解決したい。これで一歩理想の世界に近づく」
と言われるのでは、どちらがその後の開発がスムーズでしょうか?

後者であれば、「いやそうであればBという仕様の方がいいのでは?」とエンジニアから提案をもらえるかもしれません。その議論こそが「顧客にどのような価値を届けるのか」の名の元の生産的な議論です。

そのような議論が生まれる土壌をつくることで、価値あるプロダクトの精度が高まっていくと考えています。

おわりに

好奇心、決断、コミュニケーション、情熱の4つのキーワードでまとめてみましたがどうだったでしょうか。
これから、プロダクトマネージャーのスキル標準やマインドが定義されていくと思いますが、どれかカスっていればいいなと思いながら、この記事を終わります。

参考

プロダクトマネージャーの定義やミッションは色々な方がまとめられているので、参考にご紹介しておきます。

プロダクトマネジメントマニフェスト by 280group
https://280group.com/product-management-methodology/product-management-manifesto/

[上記日本語訳] by 名古屋アジャイル勉強会
https://sites.google.com/site/nagoyaagile/Home/katsudou/pomatsuri2015/pmmanifesto

プロダクトマネージャー宣言 by Mizuki Tannoさん
http://tannomizuki.hatenablog.com/entry/2015/01/26/125309

mirrativ
「わかりあう願いをつなごう」というミッションを掲げ、アグレッシブ・少数精鋭のチームメンバーとともに世界中の人々のすべてのスマホ体験を豊かにすることを目指しています
https://www.mirrativ.co.jp/
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