こんにちは。青木です。
グロースエクスパートナーズ Advend Calendar 2023の10日目の記事として、私が普段の仕事の中で意識している「わかりやすい日本語で伝える」ということについてご紹介します。
私は普段、コーポレートコミュニケーションチームというチームでGxPグループの広報や採用、研修など、コミュニケーションに関わる仕事を担当しています。
仕事柄、色々な場面でコミュニケーションを取ることが多く、社内外の海外出身の方とやり取りをすることもとても多いです。
その経験をもとに「わかりやすい日本語で伝える」をご紹介します。
今日からできることばかりです。
「あ〜ちょうどわかりやすい日本語で伝えたかったんだよね」と言う方はぜひお読みください。
わかりやすい...日本語!(?)
まずはじめに、記事を読んでいただく上でとっても大事なことを2つお伝えしますね。
1つ目は、そもそも日本語はかなりわかりづらいよということです。行間を詠む文化を大切にしている人が操る言語ですから、そりゃそうです。
2つ目は、わかった!という気分になることは意外と大切ということです。
私が普段感じる事として、日常の仕事の中で、よく「わかりやすく...」というポイントが重要視されるシーンを多く感じます。(IT企業あるある、でしょうか)
それは大体の場合ロジカルであるという事と関連すると思うのですが、今回の「わかりやすい日本語」の場合はロジカルとはちょっと違います。
「なんかわかる」に言う感覚にとても近いと思います。でも、まずそれが大切だと思うので、一緒に大切にしてくれたら嬉しいです。
では本題に入ります。
話して伝える場合
「はっきり言う」が10割
「はっきり言う」と聞いて、色々考えた方もいるかもしれないですね。
『本当に言いたいことに焦点を絞って言う』『最初に言いたいことを言う』etc.
いいえ、そんな難しいことではありません。
ここで言う"はっきり言う"は「はっきり発音する」と言うことです。正直これが原点であり頂点です。
例文を上げますので、ぜひ声に出して読んでみてください。
会社から新宿駅まで走って行けば10分弱ですけどゆっくり歩けば20分くらいで着くはずです。
これはきっと「会社から新宿までどれくらいかかりますか?」的な質問をされた時の回答ですね。
息継ぎをせずに言うこともできそうな一文ですが、よりはっきり言うために、息継ぎ(/)を入れてみましょう。
会社から新宿駅まで / 走って行けば10分弱ですけど / ゆっくり歩けば20分くらいで着くはずです。
2回息継ぎを入れてみました。
この2回の区切りを入れるだけで、区切り目ごとに、相手に会話のイメージをしてもらうこともできるかもしれません。
つまり、1回目より2回目の方が「走って行くイメージ」と「ゆっくり歩くイメージ」を強く持ってもらえるはずなのです。
はじめから「10〜20分くらい」と言えばいいのでは?
はい、わかります。
でもこれを気づくことができるのは、私も含めておそらく多くの方の場合”言った後”です。
さらに言うと、はじめから簡潔に言える方はとても凄い方です。そして皆んながみんな、簡潔100点満点で話すことはできません。
なので普段から、はっきり、そしてゆっくり話すクセを持ってみてください。
きっとあなたが話したいことを、相手も一緒にイメージしながら聞いてくれるようになるはずです。
書いて伝える場合
否定文は(なるべく)使わない
「トマトは好きではないですか?」ではなく「トマトは好きですか?」と聞く方が良いです、という話です。
今回も例文を使って説明します。
来月開催するセミナーの申込を開始します。以下フォームより申し込み登録を行なってください。
また、セミナー後に懇親会を開催します。懇親会にのみ参加することも可能ですので、セミナーに参加を希望しない場合も申し込み登録を行なってください。
悪くないし、正しい情報を発信していると思います。(気持ちもわかる。わかってほしい。)
しかし「〇〇ない場合に▲▲する」という行動パターンを受け入れるのは実は難しいということを少し意識して、次のように言い換えることができます。
来月開催するセミナーとその後に開催する懇親会の申込を開始します。以下フォームより申し込み登録を行なってください。
セミナーか懇親会、どちらかのみの参加も可能です。いずれかに参加をご希望の場合は申し込み登録を行なってください。
いかがでしょうか?
こうすることで「参加したい場合は登録してください」という比較的単純明快なお願いに変換することができます。
「〇〇する場合に〇〇する」と言うように、ルートを真っ直ぐにすることができるので、よりアクションを促すことができて、わかりやすい日本語になるはずです。
(これは、話すことにも応用できるので、ぜひ使ってみてください)
「青木さんの日本語が一番わかりやすいです!」
ありがとうございます!
実はこれ、私が実際に言われたことがある嬉しい褒め言葉です。海外出身のメンバーに言ってもらった言葉でした。
実は学生時代や仕事で英語を使う機会も多かったのですが、ほとんど理解できないまま「( ◜◡◝ )」という顔で乗り切っていました。
でも心の中ではいつも
「もっとゆっくりはっきり話してくれたらな〜!!!泣」と思っていました。
なのでそれ以来、相手が異国の言葉を話そうが同じ日本語を話そうがあまり区別はせず、あの時の気持ちを思い浮かべて、海外出身のメンバーはもちろん、誰に対してもなるべくはっきり話すようにしています。
はっきり話す、加えて、難しい言い回しはなるべくやめて簡単なルートで伝えることで、より「わかった!」という気分になっていただく作戦を実行しましょう。
そうすると、次もあなたの話を聞いてくれるようになるはずです。
最後に(これが一番大切なこと)
最後まで読んでくださったあなたに、本当に一番大切なことをお伝えします。それは...
相手がわかってくれるまで伝えるということです。
(雨乞いダンス、雨降るまでする、です)
時には根気が必要かもしれないですが、お互いにわかるまで伝える&わかるまで聞くということを繰り返すと、不思議と信頼関係も生まれるので、その先の未来はきっと明るいです。
日本語は難しい。さらに論理的に伝えるのはもっと難しい。
だからこそ、私の話を「わかった!」となってくれたらとってもラッキーです。
私の記事がわかりやすい日本語だったか、、、少し不安ですが、もし、私の話がわからなかったら、たとえ同じ内容だとしてもわかるまで何回でも質問してくださいね。
たくさん対話をして、お互いにたくさんのわかった!を積み重ねることができたら、とっても嬉しいです。