TimeCode(タイムコード)について
タイムコードという存在をご存じでしょうか?映像や音声を扱う現場では、使い所を決める時や映像、音声にタイミングを合わせる時などにタイムコードを使います。
種類もいくつかあり、LTC, VITC, MTC, ArtNet TC などが一般的に使用されています。
略称 | 名称 |
---|---|
LTC | Longtudinal(Linear) Time Code |
VITC | Vertical Interval Time Code |
MTC | MIDI Time Code |
ArtNet TC | ArtNet Time Code |
LTC は LTC In/Out CHOP があるので知っている方も多いと思いますが、実際に使った事がある方は少ないのではないでしょうか。また VITC, MTC, ArtNet TC については「名前すら聞いたことないし、そもそも CHOP にもそんなのないじゃん!」って思うかもしれません。
しかし、これらの TC ファミリーは、映像とTouchDesigner のシーンをリンクさせるためにとても便利な情報だと思うので、覚えて頂けたら嬉しいです。
LTC
まず最初に、LTC は音声データです!
なので、LTC をもらってヘッドフォンで聞くとピロピロした音を聞くことができます。暇があったら LTC の音を聞いてタイムコードを聴き当てることにもチャレンジしてみてくださいw
そんな事はさておき、LTC は XLR(3ピン) でもらうことが多いので 3.5mm 変換や USB オーディオ IF などを使ってオーディオ(音声データ)として入力します。そして、Audio Device In CHOP で入力したオーディオ IF を選択し、Auido Device In CHOP ノードからの出力を LTC CHOP につなげば完成です。超簡単ですね。
(例ではライン入力を使用しています)
VITC
つづいて VITC です。これは映像の各フレームに付加データとして記録されています。
映像を扱う現場では SDI や HDMI を使う事が多いのですが、その映像データに VITC は隠れて存在しています。
映像に付加されているため、TouchDesigner では TOP に入力されている映像から VITC を抜き出します。具体的にはカメラやプレーヤーからの映像を Video Device In TOP で受け、Info CHOP の Operator に TOP のオペレーター( Video Device In TOP )を指定します。
その後、Info Type を Time Code に変えると映像から VITC を抜くことができちゃいます。
図は Blackmagic Design の Video Assist の出力を TouchDesigner に入力し、その映像から VITC を抜き出した例です。
VITC は使用する機材(カメラやプレーヤー)によっては付加されない場合もあります。業務で使う場合は事前にチェックしてください。
MTC
時間ができたら追記します
ArtNet TC
時間ができたら追記します
さいごに
タイムコードの存在(特に VITC )を知らない方が多いかもと思ってこの記事を書きました。
映像にタイムコードがのっているのにわざわざ LTC を引いていたり、Blackmagic DeckLink 8K Pro や Duo/Quad シリーズでは LTC 入力がないので、どのようにすれば TC を得る方法について悩む事もあるのではないかと思います。
そんな時、VITC が来てるなら楽勝じゃん!って気付いて頂けたたら幸いです。
また、ライン入力から LTC を入力するの便利な方法です。厳密に言うとオーディオとビデオのインターフェースが違うためタイミングは微妙ズレていますが、まぁ大体の現場ではOKですし、ズレは CHOP を使って吸収する事も出来ると思いますので、必要であれば調整して下さい。
ちなみに、AJA KONA シリーズでは LTC 入力があるのに TouchDesigner では受けられる方法がないんですよね。改善リクエスト出しとくか…