OpenAIが発表を続ける「12 Days of OpenAI」、Day 6は**“Advanced Voice”のビデオ共有機能と、期間限定のSantaモード**で盛り上がり必至のアップデートです。
音声会話に加えて、カメラや画面共有が使えるようになり、そこへクリスマス仕様の“サンタ”を呼び出せるのが最大の目玉。動画でも実演されていましたが、まるでZoom感覚でChatGPTと会話・映像をやりとりできるのは新鮮です。
この記事はChatGPT Advent Calendar 2024の11日目です(空いていたので書いてみました)今年は「12 Days of OpenAI」ということで毎日発表がありましたが、その内容を復習しながらまとめます
主なアップデート内容
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Advanced Voiceにビデオ&スクリーンシェア機能が追加
- 既存の音声会話モードに、カメラ映像や画面共有をリアルタイムで伝送するオプションが加わった。
- コーヒーの入れ方を教えてもらったり、画面上のアプリを見せてレスポンスをもらったりと活用幅が大幅に拡大。
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“Santaモード”が期間限定で登場
- 12月中はChatGPT内でサンタと直接会話が可能に。サンタの声でリアルタイムに応答してくれる。
- 設定画面、またはホーム画面の雪の結晶アイコンからサンタを呼び出し、質問やクリスマスのリクエストができる。
- 一度限りの音声制限リセット特典もあり、既に月間の音声上限を使い切った人でもサンタとはすぐに音声で話せる。
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音声会話の自然さがさらに向上
- 昨日までにも話題となっていたAdvanced Voiceは、GPT-4.0 マルチモーダルモデルをフル活用。
- オーディオの入出力がネイティブに処理されるため、応答速度や言い回しがリアルで感情表現も豊かに感じられる。
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ダウンタイムへの謝罪と早期復旧
- 発表冒頭では、Day 5に数時間のサービスダウンがあった件について謝罪がなされた。
- 内部調査の結果は後日レポートとして公開予定とのこと。
新機能の使い方
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Advanced Voiceによるビデオ通話の始め方
- モバイルアプリやデスクトップアプリで最新バージョンを使用。
- チャット画面右下の「Advanced Voice」ボタンをタップすると、音声に加えてビデオや画面共有が可能になる。
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カメラ共有
- スマホやPCのカメラを通じて、ChatGPTに物体や人を見せながら説明を受けられる。
- 例: コーヒー器具を映して抽出手順を教えてもらう、クリスマスセーターを披露して評価してもらう…など。
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画面共有
- アプリの設定やコードエディタ画面をChatGPTに見せられる。
- 例: メッセージアプリを見せて、相手への返信案を作ってもらう。
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Santaモードの開始方法
- ホーム画面の雪の結晶アイコンをタップ、またはチャット設定からサンタを選択。
- サンタ特有の陽気な声や口調で応答してくれる。
- すでに音声制限を超えている場合でも、一度だけ上限リセットされ、すぐ声モードで会話可能。
リリースと対応状況
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ビデオ&スクリーンシェア:
- 最新モバイル版アプリから順次解禁し、約1週間かけて全ユーザー(Plus/Pro中心)に広がる予定。
- 欧州ユーザー向けは現地法規などの兼ね合いでやや遅れるが、対応準備中とのこと。
- Enterprise/Edu向けは来年初頭の導入が予定されている。
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Santaモード:
- 音声モードが使用できる全地域・全デバイスで12月中利用可能。
- デスクトップWeb版 (chat.openai.com) でも音声が有効な環境なら、サンタの声が使える。
今回の発表は、単なる「季節イベント」以上に、動画+音声+画面共有というマルチモーダルをフルに活用するChatGPTの未来像を垣間見せてくれた印象。
「AIアシスタントが目の前に“実在”するような体験」が、いよいよ当たり前になる段階に近づいてきました。
まとめ
Advanced Voiceモードは今までにないコミュニケーション体験を得ることができます。今まではパソコン上でテキストベースでのデータのやり取りが当たり前でしたが、ついに音声会話が自然に行えるようになりました。
あまり使っていない方からすると微妙なアップデートと感じる内容ですが、日々使っていると全く別物に生まれ変わっている感覚を受けます。
参考動画: Santa Mode & Video in Advanced Voice—12 Days of OpenAI: Day 6 - YouTube