「12 Days of OpenAI」Day 7 は、待望のProjects機能が登場。
これまでチャット履歴が増えていく一方で整理が大変だったところを、フォルダ感覚でまとめられるだけでなく、ファイルアップロードやカスタムインストラクションまでプロジェクト単位で設定できます。
ちょっとしたメモから大規模コード修正まで、複数のタスクをよりスムーズにこなせるようになるのがポイントです。
この記事はChatGPT Advent Calendar 2024の12日目です(空いていたので書いてみました)今年は「12 Days of OpenAI」ということで毎日発表がありましたが、その内容を復習しながらまとめます
Projectsの概要
-
会話やファイルを「プロジェクト」単位で整理
例えば「Secret Santa企画」や「自宅メンテナンス」、「個人サイト制作」などテーマごとに区切って使える。 -
アップロードファイルや独自インストラクションを紐づけ
プロジェクト内にPDFや画像、コードなどをまとめて置き、ChatGPTに特定のトーンやスタイルで応答させる設定も可能。 -
従来の機能(検索、Canvas、音声…)とも連携
Conversation検索やCanvasを使った高度な文章・コード編集も、プロジェクト内部で完結させられる。
使い方と特徴
-
新規プロジェクトを作成して会話開始
- サイドバーの「+ (プロジェクト作成)」からタイトルやカラー設定をして作成。
- アップロードファイルやカスタムインストラクションを設定すると、チャットで一度に扱う文脈が拡張される。
- 従来のチャット形式と変わらない感覚で、プロジェクト専用のスレッドを増やせる。
-
既存のチャットをドラッグ&ドロップで移動・追加
- 過去のチャットをまとめたくなったら、「会話検索」で該当スレを見つけてプロジェクトに移動。
- ドラッグ&ドロップやサイドバーからの「Add to project」も可能。
-
複数のスレッドで同時進行
- 一つのプロジェクト内で、必要に応じて新規チャットをどんどん追加できる。
- 例:1つ目のスレッドでWebサイトのコードを編集、2つ目のスレッドでデザイン相談、3つ目のスレッドで文書の校正…など。
-
アップロードファイルをChatGPTが活用
- たとえば「secret_santa.csv」「home_maintenance.log」「web_template.astro」などを置いておき、
- 「XYZファイルの2行目を参照して」と指示すると、ChatGPTが内容を理解してサマリや編集案を出してくれる。
- PythonコードやJSONデータもまとめてアップロードし、プロジェクト内で実行やエラー修正が完結する。
-
Canvasや検索、音声モードとも連携
- ドキュメントやコードをCanvas編集に切り替えて、行ごとの差分を確認。
- 会話検索で過去の類似プロジェクトやメモを探して再利用。
- Advanced Voiceで「口頭で指示→そのままプロジェクトに反映」といったワークフローも実現。
活用例
-
Secret Santa企画の管理
- 欲しいプレゼントのリストやルールをファイルとしてアップロード。
- ランダムマッチングのPythonコードを実行してもらい、結果をテーブル化。
- 参加者への招待メールはCanvas経由でテンプレート作成・編集。
-
自宅メンテナンスの記録
- 交換時期があるフィルターや家電の操作マニュアルをPDF/メモ形式でアップロード。
- 過去のログと照合して「そろそろフィルター変え時だよ」とChatGPTが教えてくれる。
- さらに「交換手順を教えて」と聞けば自分のメモに基づいた手順を返してくれる。
-
個人サイト制作
- HTML/CSS/アプリのテンプレートファイルをプロジェクトに入れる。
- AIがAstroやTailwind等の独自フォーマットを理解し、差分編集を提案。
- Canvasでコードをプレビューして、そのままVS Codeへコピペ→ブラウザで確認。
リリース状況
-
本日(Day 7)よりPlus/Pro/Teamsユーザーに順次公開
- フリー層にも早期に展開予定。
- Enterprise/EDUプランは年明け以降に対応見込み。
-
リアルタイムでロールアウト中
- 配信中にPMが「Ship it」ボタンを押し、段階的にリリース開始というデモが話題に。
Projectsはメタ情報やファイルを会話に結びつけるという新たな体験をもたらし、ChatGPTが単なるチャットツールから**“ドキュメント&作業ハブ”**へと変貌する重要な一歩に感じられます。
今後のアップデートでさらに洗練されていくのが楽しみですね。