T-DASHで生成AI(Gemini 2.0 Flash)を使ったAndroidアプリの自動テストに関する記事です。
Qiita Advent Calendar 2024 【今年もT-DASHを使ってみた! by T-DASH Advent Calendar 2024】の19日目の記事になります。
T-DASHを用いたユニークな取り組みとして、先日発表されたばかり、Googleの生成AI「Gemini 2.0 Flash」を統合したAndroidアプリの自動テスト方法を紹介します。これから生成AIを活用したアプリが増えていく中で生成AIの自動テストをモバイルアプリでどのように実現するのかは大きな課題ですよね?
この記事では、Gemini 2.0 Flashを活用した「サマリー生成アプリ」の環境構築から実行までの簡単な流れと、それをどのようにT-DASHに統合して自動テストを行うのかを知ることができます。
最終的にこちらのサンプルアプリとT-DASHを使って検証していきます。
「その1」の記事「T-DASHを使ってGemini最新版を使ったAndroidアプリの生成AI自動テストを行う手順(その1)」ではmacでT-DASHのモバイル機能が使えなかったのでWineで無理やり動かした話
「その2」はAmazon EC2上でVirtual Desktop環境を構築してWindows上で正規の手段でT-DASHのWindows版を動かしてみました。
今回は、いよいよモバイルアプリの検証をT-DASHを使って実行してみます(前置きが長かったですね)
T-DASHとは?
一言でいうとノーコードのテスト自動化ツールです。競合のツールとしてはMablやAutifyがあります。
T-DASHの特徴としては
日本語で書いたテストケースがスクリプトになる
というのが特徴となっています。この記事ではコストや機能で競合ツールと比較したわけではありませんが、月額4,840円というのはテスト自動化をノーコードで始めるにはお手軽な価格帯に設定されていると思います。
開発環境の構築
コードを修正しながら色々と試してみたいと思いますので、リモートのWindowsに開発環境を用意する必要があります。
Android Studioのダウンロード
Android Studioのインストール
Android Studioのインストール失敗
検索してみると容量の問題のようです。
Android Studioのインストール
無事にインストールが完了しました
ソースコードの取得
こちらのリポジトリをダウンロードします。
Android Studioで開く
generativeai-android-sample
を開きます
local.propertiesにapiKeyを追加
エミュレーターの起動
ひとまずデフォルトでファ行っていたエミュレーターを起動してみましょう
あれ?また問題が・・・
調査をしてみると・・・今回はAmazon EC2のVirtual Desktop上で動作させているので、そこでエミュレーター(バーチャルデバイス)を起動することは出来ないようです。
トライしたもの
Genymotionを試す
結論・・・Genymotionもバーチャルデバイスとして動くので通常のエミュレーター同様に動きませんでした。
ひとまずT-DASHにapkを入れてみる
エミュレーター問題はすぐに解決できなそうなので、せっかくAndroid Studioの設定ができたところでapkの設定を進めてみます
Build APK
プロジェクト作成
プロジェクト出来ました!
テストを作成
テストケース作成
テスト手順作成
デバッグ実行
テストデバッグ実行
SDKのパスやAppiumサーバーが起動できていないのでそれぞれセットアップします
設定完了
この状態まで持っていけたらT-DASHでアプリをデバッグする準備は完了です
まとめ
エミュレーターの起動以外は全てセットアップが完了しました。
ここまで意気揚々とセットアップを進めてきましたがエミュレーターを起動することが出来ませんでした。公式以外のバーチャルデバイスでも無理だと言うことがわかりました。またもや問題にぶつかってしまいましたが、前回はT-DASHの起動までしか出来ていないのでだいぶ前に進めることが出来ました。
次回はAmazon EC2でエミュレーターを起動する方法を考えていきましょう。