はじめに
こんにちは、前回#3で「文字コード」について触れたので
今回は 「文字列」と「数値」 について紹介したいと思います。
文字列について
そういえばプログラムだとよく「"文字"」というようにダブルクォーテーションでかこってありますよね
文字1文字に対して、複数の文字の並びを「文字列リテラル(string literal)」といいます。C言語では、文字列は文字と異なり、「''(シングルクォート)」ではなく「""(ダブルクォーテーション)」で括って記述します。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
// ダブルクォーテーションで括る.
printf("Hello World");
return 0;
}
上記のコード例のようにprintfでも、()の中で文字列を使用しています。これで実行すると画面に出力された文字には、" "がつきませんので注意が必要です。
数値の扱い方
C言語のコードでは、「数値」を記述することもできます。
例えば数値には次のような種類があります。
整数値(整数定数) → 1, 3, 50, 100, 10000など
小数(浮動小数点定数) → 1.14, 0.001, 3.14など
数値は「' '」や「" "」では括らないで記述します。数値を出力する場合には、%d「(整数)」、%f「(浮動小数点数)」という変換仕様を使います。
#include <stdio.h>
int main(void)
{
// 数値を出力します.
printf("\n"); // 改行.
printf(" %dは整数です。\n", 100);
printf(" %fは小数です。\n", 3.14);
return 0;
}
これで正しく表示されましたね
あれ?3.14の後に0が複数ついてますね なんででしょうか?
%fは「浮動小数点数」の出力形式で、小数点以下6桁まで表示されます。従って3.14が3.140000として表示されたのです。
小数点以下の桁数を調整したい場合、「%.2f」 などの形式を使用して桁数を指定することができます。
他にも色々な書式指定がありますので興味ある方はこちらをご覧ください
○○進数表記
先ほどコードで整数の表示もしましたが、一般的な数値の表記法以外にも、色々な記述方法があります。例えば8進数や16進数...など
■ 8進数 → 数値の先頭に「0」をつけます
■ 16進数 → 数値の先頭に「0x」をつけます
#include <stdio.h>
int main(void)
{
// ダブルクォーテーションで括る.
printf("\n"); // 改行.
printf(" 10進数の「10」は%dです。\n", 10);
printf(" 8進数の「10」は%dです。\n", 010);
printf(" 16進数の「10」は%dです。\n", 0x10);
printf("\n");
return 0;
}
おわりに
今回のちょっとしたまとめになります。
文字列は「" "」で括って表記する。数値は括らない
整数は%d、浮動小数点は%fを変換として使用する
整数を表すときは、8進数や16進数を使うこともある
この部分の内容でしたら一定の文字や数値を画面に表示するコードを作成することができます。最後までお読みいただきありがとうございました!
「参考書」
やさしいC 第5版 (「やさしい」シリーズ)「参考サイト」
文字コード