はじめに
お疲れ様です。
今回はいつもとは違った視点で記事を書きます。
それは私が過去に運輸会社で約5年半アルバイトをしていた時のお話です。私がアルバイトをしてどのような 「変化」があり、どのような事を感じたのかを書きたいと思いました。働く姿勢や、他の人との関わりの変化などから得られた事も書きたいと思います。
はじめて「働く」私
人生初めてのアルバイト。
当時16歳の私は初めて 「働く」「お金を稼ぐ」 という新しい人生の一歩を踏み出したような感じでした。
業界は運輸会社。場所は貸し倉庫の中で勤務し、他の階やフロアは他の運輸企業が倉庫を借りている...という感じです。
内容はドラッグストアに陳列されている商品がお店に届く前の段階で各店舗に仕分け作業をする..というものです。
勤務初日、緊張の中私は現場へ。担当の社員さんに挨拶し、作業内容を1つ教えていただきました。ただ当時を振り返ると物量がとても多い時期であり、時間帯的にも他のパートさんが休憩中だったり、ちょっとバタバタしてたんだと思います。それでも当時は他の社員さんの管理(マネジメント?)が良くなんとか稼働状況を低下させないためにも人員のバランスを保っていたんだと思います。
そして私が最初に教えていただいた作業が「積み付け」と言うもの。
ざっくり言うと、他の部署からレーンに流れてきたトレーやケースを「撒き作業」をする人に台車に荷物をセットし、お渡しする、セッティングするというもの。
私は社員さんに基本的なやり方を教えていただけました。ただ初めてでバタバタし、トレーもケースもどんどん流れてくる..つまりは
レーンはすぐ詰まってしまう ▶ 詰まり過ぎるとレーン全体が止まってしまい稼働状況が低下してしまう
16歳の私は「稼働状況」「進捗」がいかに大事かという事が分かりませんでした。この作業内容はトレーだけを積むのであれば数量に応じて、台車に積める分積めばよいだけのことです。それを理解した私はひたすらそれを繰り返し、脳や体に慣れされるように意識しました。(将来的に考えなくてもできるように)
それでも働き続けると稼働状況がどうたらこうたらの話は自然と身についてきたので 「何を優先すべきか」「どの作業をいつまでに終わらせなければならないのか」 というのを少しずつ学んでいきました。
ずっと同じ作業の繰り返し
アルバイト始めてから数日経過してもずーっと同じ作業をこなしていました。(ずっとトレーをひたすら積み付けすることを)ただレーンに流れてくるのはトレーだけではなくケース(商品が入った段ボール)なども流れてきます。「トレーは数量に応じて保管場所を分ける」「仮取りはここに積んでおく」「ケースはラベルに記載されている番号を見て合算のものは纏めて保管する」当時の私はこれらのことで覚えることで頭がいっぱいになり結構しんどかったです。(物流業なので中にはめっちゃ重いものも...)ずっと同じ「積み付け作業」をやっていました。多分積み付けの人手不足で育成目的だったんじゃないかと振り返ります。
そんな中、私も「撒き作業」のやり方を教えてもらえることになりました。
最初はトレーだけの撒き方でしたが、何だか一歩進めたような気がしました。そこからは積み付け作業80%、撒き作業20%の割合で行っていました。入ったばっかりの人が最初にトレーを教えてもらうのは他のケースよりも撒き作業をするのに必要な登録や撒き方が単純で一番やりやすいからです。
新しい出会い
私が入りたての頃に隣のブロックで積み付け作業メインで担当している方がいました。なおさんという方で40手前ぐらいの人。私にとってこのアルバイト中での一番の出会いになるとは思いませんでした。(ちなみに1ヶ月前に入ったそうで私とほぼ同期だったことに気づいたのは数年経った後..)
なおさんはテキパキ作業をこなし、他のパートや社員さんと円滑にコミュニケーションをとっていた。当時の私からしたら驚きと凄さにいつからか憧れを抱いていました。いつかなおさんみたいになりたいと。ただ私はなおさんが怖い存在でした(慣れてないからです)。でも私は怖かろうと一緒に働く人として上手く関わっていかなければならないと思い、自分ができることを最大限こなしていきました。
手が空いていたら他の人の手伝ってあげたり、梱包材が足りなくなったら少し離れた保管場所から取ってきたり..などと社員さんに教えてもらったことを上手ーく活かした結果なのか、いつしかなおさんからは「あおさん、いつもありがとう!助かるよ!」と言ってくれました。(いつからか私はなおさんから「あおさん」と呼ばれるように..)勿論それはなおさんだけでなく、他のパートや社員さんからも..
ここで初めて私が 「やりがい」 や 「働いて良かった」 「もっと成長したい」 というものを感じたのでしょう。一緒に働く方々に 「ありがとう」と言われるのがこんなにも嬉しいことなんて思いませんでした。実際、社会人として現場勤務している私は他の人に何かしてもらった、些細なことでも必ず 「ありがとうございます!」 と言うようにしています。アルバイトして来たからこそ今の私に繋がることが沢山あるんだなと感じています。
アルバイトを初めて数年(多分3~4年ぐらい?)経過したとき、なおさんからこんな事を言われました。
「あおさんにはいつも助けてもらって本当に感謝しているよ~ あおさんは俺にとって尊敬する人だよ!!」と言われました。昔私が尊敬して(今でもですが)いたのにいつからか私が尊敬されるように..か。他の社員さんと話している時にも私のことをべた褒め、「親友」として呼んでもらったり、陽気でない私は照れくさかったですが、めちゃくちゃ嬉しかったです。
パートや社員さんからも言われたのですが 「私は気遣いや配慮が丁寧で上手」「何かあった時に手伝ってくれるので助かっている」 と話してくれました。正直自分に自覚はありませんでしたが、理解できたことは
自分の良い所は自分じゃ気付けない しかし 周りが自分の良い所を見ていてくれているんだと
きっとあの時自分なりにできる精一杯のことを積み重ねた賜物なのでしょうか、なおさんとも更に仲良くなり、いつしか他のパートの方とも話せるように、話しかけてくれるようにまさに自分の頑張りが報われたように思えてますますこの会社のためにもっと頑張ろうと思えました。(モチベーションの向上に繋がりました)
試験期間でも休まない
当時は高校生。周りのアルバイト学生は「試験期間」なので勤務時間を少し減らします。この日休みます。というようなやり取りを何度も見てきました。ただ私はこのやり取りが好きではありませんでした。
なぜならば それがアルバイトを休む理由にならないと思ったからです。
普段からちゃんと授業の内容を抑えておけばアルバイトしながらでも充分学習時間は確保できるからです。現に当時の私は周りに流されず試験期間でも契約時間に支障を出さずに休まず勤務しましたし、かつ成績もそこそこ上位でした。これは親や社員さんからも評価されたのでそこは頑張って良かったと思ってます。(因みに高校3年生の時は総合成績クラス1位でした)
つまり働きながらでもしっかり時間確保すれば自分のやりたいことができると思ってます。それがこのアルバイトをして得られたことの一つとも感じてます。
色々作業を覚えて貢献
最初は「積み付け」「撒き」から入り、そこから他のブロックで作業をしたり、別部署で新しい作業を教えてもらえたり(仕分け作業や、内容検品など)、ラベルの交換、ラベル機器のエラー対応、部材管理、大量品の準備、運搬作業、掃除なんかも進んでやってましたね。人並以上に作業を覚えてこなしてきた後、契約更新の時に社員さんから「私は真面目で頑張り屋さんだね~!」「時給プラスしてあげるねー」と言われました。他の学生とかでは無い特別な存在に思って下さったようで時給を上げて下さった時に、さらに 「やりがい」 と何よりも 「感謝」 の気持ちでいっぱいでした。
そして大体5年目の時ぐらいに人に作業を教えることを任されるようになりました。派遣の人やパート、アルバイトの方に、一緒に同じ作業をしながら教えていく 「ハンズオン形式」 で教えていき教える側も教わる側も学びになるこれを意識して自分の「教えるスキル」を少しですが身につけたのかなと思っています。
過去の自分が得た経験を今に活かす
現在自分が働いている中でも最近は新しいことも少しずつ教えていただいており、慣れていない部分で大変ではありますがこれから先の社会人として一歩ずつ着実にステップアップしていきたいと改めて思いました。
それはかつて私がアルバイトで培ったノウハウや経験を生かして。
多くの方々に支えてもらい、教えていただいた事や仲間に 「感謝」 し、自分のペースで少しずつ着実に 「成長」 し、いつか何かの形で現場先にも、そして所属の会社にも、「恩返し」 できたらと思いこれからも頑張っていきます。
しんどい時も辛い時も、辞めたいと言わず、諦めなかった過去の私が今の私に繋がっていると感じています。
同じ場所で長い間アルバイトしてきたから得られた事、出会い、学びを活かして今後の人生に役立てていけるようにしていきます。
今回は特に最後まで読んで頂きありがとうございました!