[C++ ] ifstreamとistringstream 違い

主な違い

std::ifstreamとstd::istringstreamは、C++の標準ライブラリに含まれる入力ストリームのクラスであり、読み込みのソースが異なる点が主な違いです。

std::ifstream : ファイルからの入力

std::ifstreamは"Input File Stream"の略で、ファイルからの入力を扱います。
ディスク上のファイルを読み込むために使用されるクラスであり、ファイルからデータを読み取りたい場合に使います。

std::istringstream : 文字列からの入力

std::istringstreamは"Input String Stream"の略で、文字列からの入力を扱います。
メモリ上の文字列を入力ストリームとして扱い、そこからデータを読み取るために使用されるクラスです。文字列に格納されたデータを読み取りたい場合、または文字列を解析する際に使います。

＜使用例＞

1. std::ifstream　（ファイルからテキストを読み込む例）

#include <fstream>
#include <iostream>
#include <string>

int main() {
    std::ifstream file("example.txt");
    std::string line;
    while (std::getline(file, line)) {
        std::cout << line << std::endl;
    }
    return 0;
}

example.txtを作成した後に実行することを忘れないでください。

2 . std::istringstream (文字列からデータを解析する例)

#include <iostream>
#include <sstream>
#include <string>

int main() {
	std::string data = "100 neko";
	std::istringstream iss(data);
	int number;
	std::string animal;
	iss >> number >> animal;
	std::cout << number << " " << animal << std::endl;
	return 0;
}

このように、std::ifstreamはファイル入力に特化、std::istringstreamは文字列からのデータ読み込みに特化しています。
どちらもstd::istreamを基底クラスとしており、共通のインターフェイスを持っていますが、使用する場合に応じて選択します。