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Google Cloud SDK の導入から、GCE のインスタンスを作成するまで

Last updated at Posted at 2018-01-07

Google Cloud Platform を使用する際、Web ブラウザ上からだけではなく、コマンドラインから出来ると何かと便利。Cloud SDK を使用すれば実現できます。ここでは、Compute Engine のインスタンスを作成するまでの手順を示します。

Cloud SDK のインストール

まず、Cloud SDK を PC にインストールします。手順は Document に詳しく記載されているので、そちらをご参照ください。

参考:クイックスタート

例えば、macOS の場合の流れを要約すると、下記の通りとなります。

  1. SDK のダウンロード
  2. tarボールを任意の場所に展開
  3. 次のコマンドを実行。
    $ ./google-cloud-sdk/install.sh
  4. 次のコマンドを設定し、初期設定を実施。
    $ gloud init

利用できるコンポーネント

次のツールがデフォルトで用意されています。gcloud も、もちろん入っています。

  • gcloud
  • bq
  • gsutil

参考:Google Cloud SDK

現在のコンポーネントインストール状況を確認するには、次のコマンドを実行します。

$ gcloud components list

脱線しますが、例えば kubectl をインストールするには、次のコマンドを実行します。

$ gcloud components install kubectl

gcloud コマンドによるインスタンスの作成

インスタンスを作成する手順をざっくりと示します。なお、gcloud コマンドの詳細は公式リファレンスをご参照ください。

参考:gcloudリファレンス

準備

前提としてプロジェクトを作成し、課金を有効にしておく必要があります。
gcloud コマンドのコンフィグを確認するには次のコマンドを実行します。

$ gcloud config list
プロジェクトの設定

もし、プロジェクトが別のものになっていた場合は、次のコマンドでセットします。

$ gcloud config set project プロジェクト名
ゾーンの設定

次のコマンドで利用できるゾーンの一覧を確認します。

$ gcloud compute zones list
NAME                    REGION                STATUS  NEXT_MAINTENANCE  TURNDOWN_DATE
asia-east1-b            asia-east1            UP
asia-east1-a            asia-east1            UP
...

次のコマンドでゾーンを設定します。ゾーン名は「us-central1-a」など。

$ gcloud config set compute/zone ゾーン名
イメージとマシンタイプの確認

利用できるイメージをマシンタイプを確認します。


$ gcloud compute images list
NAME                                                  PROJECT            FAMILY                            DEPRECATED  STATUS
centos-6-v20180104                                    centos-cloud       centos-6                                      READY
centos-7-v20180104                                    centos-cloud       centos-7                                      READY
...
$ gcloud compute machine-types list
NAME            ZONE                    CPUS  MEMORY_GB  DEPRECATED
f1-micro        us-central1-f           1     0.60
g1-small        us-central1-f           1     1.70
n1-highcpu-16   us-central1-f           16    14.40
n1-highcpu-2    us-central1-f           2     1.80
n1-highcpu-32   us-central1-f           32    28.80

インスタンスの作成

次のコマンドでインスタンスを作成します。イメージは centos-7 、マシンタイプは最小の f1-micro を指定しています。ディスクサイズ無指定時は10GBとなります。

$ gcloud compute instances create インスタンス名 ¥
  --image-family centos-7 ¥
  --image-project centos-cloud ¥
  --machine-type f1-micro

※ --image エイリアスも使えるのですが、将来削除予定とワーニングが出力されます。

WARNING: Image aliases are deprecated and will be removed in a future version. Please use --image-family=centos-7 and --image-project=centos-cloud instead.

ちなみに作成にかかる時間を time コマンドで計測すると 16 秒ほどでした。

real	0m16.389s
user	0m0.620s
sys	0m0.131s

インスタンス作成時に有用なオプション

インスタンス作成の際には、他にも有用なオプションがあります。

オプション 内容
--deletion-protection インスタンスの削除をプロテクト
--no-address グローバルアドレスを付与しない
--preemptible プリエンプティブインスタンスにする

インスタンスへのログイン

インスタンスができたのでログインしてみましょう。次のコマンドでログインできます。

$ gcloud compute ssh インスタンス名

インスタンスへのオペレーション

インスタンスの利用状況確認、起動、停止、削除などのオペレーションも、gcloud コマンドを通してできます。

利用状況の確認
# インスタンスの一覧
$ gcloud compute instances list
NAME           ZONE           MACHINE_TYPE  PREEMPTIBLE  INTERNAL_IP  EXTERNAL_IP    STATUS
test-instance  us-central1-a  f1-micro                   10.128.0.2   35.x.x.x       RUNNING
...

# リージョンごとの利用状況
$ gcloud compute regions list
NAME                  CPUS  DISKS_GB  ADDRESSES  RESERVED_ADDRESSES  STATUS  TURNDOWN_DATE
asia-east1            0/8   0/2048    0/8        0/1                 UP
asia-northeast1       0/8   0/2048    0/8        0/1                 UP
...
インスタンスの起動停止
# インスタンスの起動
$ gcloud compute instances start インスタンス名

# インスタンスの停止
$ gcloud compute instances stop インスタンス名
インスタンスの削除
$ gcloud compute instances delete インスタンス名
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