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クリスマスに観たいロボットアニメ

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クリスマスに観たいロボットアニメ

みなさんこんにちは。クリスマスは誰にもやって来る♪
そう、クリスマスは来年無職の人にも等しく訪れます。

突然ですが、ロボットアニメは好きですか?
私は好きです!

実はロボットアニメ好きであることはカミングアウトしていなかったのですが、最近ある事情から「あいつガンダム好きらしいぜ」という情報が流出してしまい開き直ってこの記事を書いています(プログラミングに関係ない記事をQiitaに書くのって汚染だよなとは思いつつ)。

なぜロボットアニメ好きと公表していなかったかというと、ロボットアニメファン、特にガンダムファンは好きなものを語り合っていると大体いつの間にかどちらがよりディープな知識や経験を持っているかというマウントの取り合いになってしまうからです。悲しい……これでは戦争もなくならないはずです。一体私たちはガンダムから何を学んだのでしょうか?(もちろん人格者の方もいますが)

Prolog的に言うと
喧嘩(X, Y) :- 好き(X, ガンダム), 好き(Y, ガンダム).

って感じですね。
なけなしのプログラミング要素です。Prologはメモを書き下していくと勝手にプログラムが出来ているというすげえ言語です。

本題に戻ります。実は、ロボットアニメファンはクリスマスになると必ず観てしまうアニメが少なくとも2本あります。

  • 機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争
  • ブレンパワード

です。

機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争

「ガンダムシリーズを初めて見る人に何をすすめるか」
これはガンダムファンあるあるクエスチョンです。その答えの代表格がこの「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」通称ポケ戦です。概ね以下の理由によります。

  • 作中の時代がファーストガンダムの舞台である一年戦争中である
    • (やっぱり一年戦争から抑えていってもらいたいという気持ちがある)
  • 1989年発売のOVA作品だが、絵が綺麗なので現代アニメに慣れた人でも観やすい
    • (美樹本晴彦のキャラクターや出渕裕らのメカのデザインには普遍性がある)
  • 話数が全6話と短い
    • (TVシリーズのガンダムは大体一年間放送していたので平気で40〜50話あるため1クール13話に慣れた人には辛い。しかしポケ戦はファーストガンダムを見なくとも単体で話が理解できる)
  • 泣ける
    • (泣ける)

そして、話は一年戦争末期、そう、クリスマス直前を舞台にしているのです。
クリスマス……恋人たちの季節、オーストラリアではサンタがサーフィンする季節……切ないラブストーリィ的要素も含んでいますから、恋人と見るも良し、一人寂しく観て悲しみに浸るも良し、先述の通り話数が短く映画程度の時間で鑑賞できますので、これを機にガンダムの世界に触れてみましょう!

(エンディングに納得いかない人は小説版を読むという手もあります。よくできたバッドエンドよりもチープなハッピーエンドを……)

なおちなみに私はガンダムシリーズを初めて見る人にVガンダム、∀ガンダムをそれぞれすすめた事があります。

ブレンパワード

実はこっちが本題です。ブレンパワードは、1998年WOWOWで放映されたアニメです。
ファーストガンダムを手掛けた富野由悠季監督作品(なおポケ戦は高山文彦監督)です。

普段みなさんは理屈理屈の理屈攻めのお勉強にお疲れなことでしょう。俺はもっと感性、センスで生きていきたいんや!という方にオススメです。考えるな、感じろ!

1話がバンダイチャンネルで無料公開されていますのでオープニングだけでも見てみましょう。もちろんそのまま本編に進んでくださるのも大歓迎です。あっ、ご家族のいらっしゃるところでは見ない方がいいかもしれません!
https://www.b-ch.com/titles/143/001

途中で思ったでしょう。

は?

って。

全●の女性キャラクターたちと遺跡、ほとばしるおサイケ感に脳味噌は考えることをやめたでしょう。一体お茶の間でこれが流れた日にゃどんな顔したらいいの……?

ですが、そう、いやらしくないのです。何か、こう、神秘を、オーガニック的な何かを感じずにはいられません(一方で最近#MeToo的なもの関連で話題になってしまったアラーキーの写真を使ったエンディングの方は官能的だとよく言われています)。

アニメのオープニングってのは登場人物がみんなしてわけもなくどこかへ走っていたり、ウユニ塩湖の上でヒロインが涙を零したりするもんじゃないのかと思っていたアナタ!
世界は広いですよ。

しかしオープニングに限らず本編もとてもぶっ飛んでいます。

富野監督は俗に「富野節」と呼ばれる独特のセリフ回しをすることで有名なのですが、本作では脚本の面出明美さんら他スタッフとの化学反応により半端ないことになっています。

正直セリフ回しや行動が独特・唐突すぎて時として意味わかんなくなる時もあるのですが、フィクションの人物が予定調和的に喋っているのではなく、キャラクターが生きて喋っているのだと感じる有無を言わさぬ勢いがあります。

一つ一つ例を出してそのセリフや行動の魅力を説明したいところですが、ネタバレとのジレンマが苦しいうえどうせ私も上手く説明できないのであなたの目で、耳で確認して欲しいです。ただ、以前友人に紹介した時は「俺には合わなかった」というありがたいお言葉を頂いた事があります。

そんな魅力溢れるブレンパワードのセリフの中でも抜群の人気を誇るのが、敵勢力にあたるリクレイマーの一員ジョナサン・グレーンの
「クリスマスプレゼントだろ!!」
なのです。

ジョナサン・グレーン

「クリスマスプレゼントだろ!!」が何故こんなにも人から愛されるのかそのシーンと背景を説明したいところですが、やはりネタバレとのジレンマがありますのでぜひご自分の目で、第9話「ジョナサンの刃」まで見進めて欲しいと思います。

このジョナサンという男、主人公の姉との性的関係を匂わせる発言をジャブ代わりにかまし、更になんと主人公の母親をも寝盗ったことを戦闘中にねっとりと(NTRだけに)伝えて主人公の精神を破壊するというとんでもない鬼畜野郎なのですが、視聴者には圧倒的な人気があります。

ジョナサンの煽りスキルは非凡でして、寝取り宣言後に「すまない、言い過ぎたな」と余裕のワンバウンドを挟んだうえで更に追い煽りをかますというアニメ史上屈指の煽り師です。このことは以下のページで詳しく解説されています。
https://dic.nicovideo.jp/a/ジョナサン流の強がり

ロボットアニメの戦闘は主義主張や個人の感情のぶつけ合いでだいたい口喧嘩になる傾向があるので煽りスキルは非常に重要です。

一方で自分の方の煽り耐性はなく、幼稚園くらいの少年クマゾーに痛いところを突かれた際は思わず手を上げてしまうなど残念な人間性を遺憾無く発揮してしまうところも彼の魅力です。

自分の人生にドラマを持っているのは何も主人公だけではないのです。ジョナサンもまた複雑な事情を抱えた人間であり、彼の人生の主人公なのです。最後まで観れば間違いなくジョナサンのファンになっていることでしょう。

ヒメちゃんこと宇都宮比瑪

もう一人ブレンパワードで紹介しておきたいのがヒメちゃんこと宇都宮比瑪(うつみやひめ)、本作のヒロインです。主人公の伊佐未勇もその成長から感じられる感動を考えると紹介してあげたいところですがヒメちゃんの魅力を紹介しないわけにはいかないのでこちらを優先しました。

その声!

舌っ足らずというか、どこから出てるのかわからない耳に残るその可愛らしい声!ヒメちゃんの声優の村田秋乃さんはブレンパワードの後∀ガンダム(ターンエーガンダム)でソシエお嬢様の声をやられていますが、どちらの役ももうこの声以外考えられないと思ってしまうような特徴ある声です。

天真爛漫さ!

ヤベエ奴だらけのブレンパワードにおいてヒメちゃんの感性が主人公のユウだけでなく世界をも救います。これ比喩とかじゃないです。まあ、ヒメちゃんはヒメちゃんで電波過ぎてヤベエ気もしますが。

「シャアはロリコンのマザコンだから端的に言ってオギャるためのバブみを求めてる」理論をたまに見かける事がありますが、シャアの近くにもララァの後ヒメちゃんやVガンのスージィみたいな娘がいたら良かったのでしょうか……まあ、そんな感じでヒメちゃんの浄化能力は半端ないのです。

ブレンパワードを観ると元気になる

精神を消耗して挫けてしまいそうなとき、ロボットアニメを観て気力を回復したいところですが、ブレンパワードの回復力は頭抜けています。

唐突ですが、ブレンパワードを知らない人もエヴァンゲリオンともののけ姫は知っていると思います。
「新世紀エヴァンゲリオン劇場版 Air/まごころを、君に」(いわゆる旧劇)も「もののけ姫」も1997年公開の映画です。それぞれキャッチコピーが

  • 「だから みんな、死んでしまえばいいのに…」「では、あなたは何故、ココにいるの?」「…ココにいても、いいの?」
  • 「生きろ。」

です。
これらに対して、1998年ブレンパワードがアンサーしたキャッチコピーが

  • 「頼まれなくたって生きてやる」

です。オーガニックな何かを感じませんか?

語りたいシーンは腐るほどある(津波、シラーとクマゾー、ラッセの特攻、幻視錯綜、親子の間に入るな!等々)のですがネタバレなく初めてそのシーンに触れる衝撃を味わって欲しい……その一心で焦点がずれて要領を得ない紹介文としては最低な文章を書いています。
ブレンパワードの音楽は菅野よう子さんというド天才が手掛けているのですが名シーンと音楽が合わさると涙腺のパッキンがぶっ壊れて洪水になっちゃうんですよね……音楽が優れているのでサウンドトラックが普通のTV番組で使われていることもあるのですが「おっ、ブレンパワードの曲じゃん。また観たいな……観るか」ってなってしまいます。

来年一年を生きるにあたってこの年末に観るべきはどう考えてもブレンパワードでしょう!全26話ならクリスマスイブからクリスマスの日も見続ければ余裕で観賞可能です!

Prime Video にもあります!

以上です。本当は倍くらいの量になったんですけどそんな長いの誰が読むねんというのとこいつめっちゃ早口で喋ってそうと思って泣く泣く切ったのです。魅力を全然伝えられなくて申し訳ありません。

見てください!

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