はじめに
フロントエンドエンジニアってどういう役割をになっていると思いますか?
UIやUIにまつわる機能を作る人。でしょうか?
それだけだと意識が足りないと思います。
僕曰く、ユーザーに提供するサービスの最終防衛ラインです。
ユーザーに提供するサービスの最終防衛ラインとは?
サービスや新機能などをリリースする際、開発フェーズにおいて、最後に携わる人
ということです。
僕らが、作ってリリースしてしまえば、それは世の中に出てしまいます。
企画者が企画し、デザイナーがデザインをしてくれる。バックエンドエンジニアは抽象化された要件をAPIという形で提供してくれます。
それらを全て吸収し、実際の形に仕上げるのがフロントエンドエンジニアです。
作られたものの全責任はフロントエンドエンジニアにあるぐらいに思った方がいいかなと思います。
フロントエンドエンジニアが意識すること
開発の最終ラインにいるわけですから、僕らが言われた通りのものを作ると実際のユーザーにその機能やサービスが提供されてしまいます。
だから僕はフロントエンドエンジニアこそ
- 「これ、必要ですか?」
- 「これ、こうした方がよくないですか?」
という勇気を持って欲しい。
他の職種の人のこと信頼してないの?
それは違う。信頼している。
企画者はユーザーのためを思って企画をしてくれていると思っているし、デザイナーはできる限りUXの高いものを仕上げようと思ってくれていると信じている。
でも、愛社精神がある人たちほど、いつしかユーザーのための機能から会社のための機能にすり替わっている時がある。
いわゆる売上・利益が積めるけど、ユーザビリティが下がるものを作ろうとしている時がある。
そして、それは悪ではない。実際、売上・利益が積めるということは、ユーザーに使ってもらえたということで、それが結果としてユーザーの利益になっている場合もある。
でも、それが最適だとはやっぱりどうしても思えない。
ユーザビリティ高く(ユーザーを騙すことなく)、売上・利益が上がる方法があると思うし、それを模索するのが僕たち運営の役割だと思う。
そして、何度もいうが、フロントエンドエンジニアはそれらをまとめ上げ、機能として完成させる人である。なので、最終の防衛ラインが何も言わなくていいわけがない。
でも、もうほとんどの機能は出来上がってるし、今からひっくり返すのは?
むしろ今ひっくり返せてラッキーではないだろうか?
一度、ユーザーに提供してしまったら信頼が下がる。失った信頼を取り戻すのは1から作るより難しい。
それが嫌なら、企画の段階から口を出す必要がある。
企画MTGに招待してくれ。といって最初のフェーズで意見を言えるようにしておくんだ。
そして、何よりも重要なのは信頼関係を作り上げておくこと
まとめの代わりとして、「信頼関係」についても触れておこうと思います。
企画者やデザイナーからすると、正直いい気がしないと思います。
自分達が頑張って作ったアイデアやデザインを後からひっくり返されるわけですから。
否定されたような気持ちになると思います。
今回の記事の主旨はそれを土返しにしてでも、ユーザーのために動くべきである。という記事ですが、彼らの気持ちを蔑ろにしているわけではありません。
誰しもが盲目になるんです。
だからこそ客観的に機能を見つめれるフロントエンドエンジニアが代表していう必要がある。
ということです。
嫌われ役みたいですね。
嫌われ役にならないためには、「信頼関係」がポイントになってくると思います。
普段からきちんとコミュニケーションをとり、相手のことをリスペクトしていることを伝える。
相手は自分のことをちゃんと評価してくれている。と思えるからこそ相手の意見を素直に聞くことができるんです。
だから、実は何よりも重要なのは普段から信頼関係を作りましょうね
ということかもしれません。