###目的
WSL2(Windows10Pro)でEGGXをインストールしました。
サンプルが動いたので環境構築とインストール方法を残します。
ほとんど、「公式サイト」の引用です。
公式サイトに載っているそのままの作業ではうまくいかなかったので、私レベルの初心者向けの注釈を加えました。
###環境
- Windows10Pro
- WSL2
- ubuntu20.04LTS
(私の最新の開発環境はこちら)
##★ X11開発用のパッケージをインストール
/usr/include/X11/X.h が存在するかどうかを確認する。ディストリビューションによっては, EGGX の構築に必要なヘッダファイルが標準ではインストールされない事がある。その場合は,各ディストリビューションが用意している X11 の開発用のパッケージをインストールする。
$ sudo apt-get install libx11-dev #公式サイトと違う部分
##★ Windows側にXサーバーを入れる(公式サイトに無い作業)
###VcXsrvのインストーラーをダウンロード
「VcXsrv Windows X Server」のダウンロードページ
###VcXsrvをインストール
ダウンロードしたインストーラをダブルクリックして起動し、インストールオプションやインストール先などを指定してインストールする。基本的にデフォルトのままで大丈夫。(参考サイト)
###設定ファイル(~.xlaunchファイル)を作成
インストールが完了したら、[スタート]メニューの[VcXsrv]-[XLaunch]を起動する。起動するとウィザード画面が表示され、幾つかの選択肢が表示される。
基本的にデフォルトのまま、3ページ目の [Extra settings] で、[Disable access control] にチェックを付ける。
4ページ目の[Save configuration]で設定をファイルに保存しておく。(参考サイト1、参考サイト2)
###VcXsrvが自動的に起動されるようにする
[Windows]+[R]キーを押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを表示させ、shell:startup
と入力すると、ユーザーの「スタートアップ」フォルダがエクスプローラで開かれる。
ここに、起動ウィザードの最後のステップで作成した設定ファイルを保存する。(参考サイト)
###WSLからXサーバを利用するために、DISPLAY環境変数を設定する
WSLを起動する度にDISPLAY変数を手動で設定するのは面倒なので、「~/.profile」(bashの初回起動時に実行される)の中に記述を追加しておく。(参考サイト)
<動作テスト>
$ sudo apt install x11-apps #基本的なXサーバ対応のアプリやツールなどがインストールされる。
$ xeyes -display :0.0 #目が表示される
<自動化>
$ cd #homeディレクトリに移動
$ echo export DISPLAY=:0.0 >> ~/.profile #DISPLAYの設定を.profileの末尾に追加
$ source ~/.profile #.profileの読み込み
$ echo $DISPLAY #設定の確認
<動作テスト再>
$ xeyes #目が表示される
##★ EGGXをインストール(公式サイトより抜き出した作業)
###ソースを展開する
homeディレクトリにdemoディレクトリを作った。その中に「eggx-0.95.tar.gz」を入れた。展開する。
$ cd demo #公式サイトと違う部分
$ gzip -dc eggx-0.95.tar.gz | tar xvf -
###make と make install
eggx-0.95に移動する。makeする。sudo make installする。
$ cd eggx-0.95
$ sudo apt install make #公式サイトと違う部分
$ make
$ sudo make install #公式サイトと違う部分
##★ 動作テスト(公式サイトより抜き出した作業)
examples_tutorialにいくつかのサンプルプログラムが入っている。 それで動作確認をする。
examples_tutorial/clock.c … シンプルなデジタル時計
$ cd examples_tutorial
$ make clock
$ ./clock &