概要
Linuxでコマンドを自作する際の備忘録。誰かの役に立てば幸いです。
筆者の作業環境はWSL2(Ubuntu)、シェルはZSHです。
1,PATHを通すディレクトリの作成
LinuxではPATH変数というコマンドを検索しに行くディレクトリのリストが保存されているものがあります。
このことから、自分の作成したコマンドがPATHに記述されているディレクトリに保存されていれば、他のコマンドと同様に実行することができるようになります。
なのでまず、最初に自分の使っているシェルの設定ファイル(.bashrc
や.zshrc
など)に以下のような設定を書き加えてください。
・ログインシェルのシェルを確認
which $SHELL
・現在設定されているPATHの確認
echo $PATH
・任意のディレクトリをPATHに追加する設定
(例:ホームディレクトリの下にある/mybinというディレクトリを追加している)
PATH=$PATH:$HOME/mybin
・設定の読み込み
(例:.zshrc
に書き込んだ時)
source .zshrc
2,コマンドの作成
・コマンドを実行する際に使用したい名前でファイルを作成する。
(例:testechoというコマンドを作る)
touch testecho
・好きなエディタでシェルスクリプトを書いていく
(例:コマンドラインに「コマンドは無事作成できました」と表示するスクリプト)
#!/bin/bash
echo "コマンドは無事作成できました"
3,コマンドに実行権限を与える
chmod 755 testecho
これでコマンドは無事実行できるはずです。
testecho
コマンドは無事作成できました
最後に
似たようなものでシェル関数というものもあるのでそちらも調べてみるといいかもしれないです。(個人的にはこっちのほうが好き)