1 この記事の対象の方と完成品
1-1 この記事の対象の方
- 非エンジニアから情シスへ異動された方
- コードも業界知識もまだ勉強中の方
- 一人DXに取り組んでいる方
- 「あれっ?物流業界の問題ってデジタルとITの組み合わせで結構解決できるんじゃね?」と思った方
私も新米ですがアイデアを形にしようと思いノーコード開発へ挑戦しました。よろしくお願いいたします。
1-2 完成品(と使用したツール)
・使用したツール
#Line Deveropers #Make #SSSAPI
・Make登録方法
https://zenn.dev/protoout/articles/12-integromat-signup
・LINE BOT登録方法
https://zenn.dev/protoout/articles/16-line-bot-setup
・SSSAPI登録方法は、個人で記事を書かれている方が多いのでQiitaの検索窓から検索をお願いいたします。
*所要時間 各ユーザー登録~制作まで、合計18H程度(この記事書いてる時間や調整にかかった時間は除く)
↓完成品(貨物列車時刻表Bot(試作版))はこちら
2 旅客じゃないんや・。欲しいのは「貨物列車」の時刻表アプリなんや・・・・。
2-1 背中で語る男たちと脱昭和
世の中には旅客向けの時刻表アプリは数多く存在していますが、実は「「貨物列車」の時刻表アプリ」は存在を確認できていません。
そう!需要無いですからね。
この状態、我々物流の人からすると
- 「残貨が発生した」(いろいろな事情から荷物を残したまま発車せざるを得ない状態の事)
- 「大雪」(事故)で迂回ルートを取った
-といった事態が発生するたびに分厚い「貨物列車時刻表」と畳一畳ほどの「経路図」(通称 あやとり)を机の上に広げてにらめっこが始まることを意味します。
我々が欲しいのは旅客じゃない、「貨物列車」の時刻表アプリなんや・・・・
そう語るUさん(物流実務責任者)
その姿は昭和の名優たちが熱演した刑事ドラマのワンシーンにそっくりです。
(↓物流マンの命綱「貨物時刻表」)
しかし、旅客列車と比べて変則的な動きをする貨物列車は「次の列車がいつ出るか?」紙の時刻表をみてもすぐにわからないのが現実です。
ですので作成に挑戦しました!
貨物列車時刻表BOT
3 要件定義~ローコード開発~ユーザーテスト(内製開発の魅力)
3-1 要件定義
「思い付きで作ってしまったITシステム」
これ、避けたいですよね。
ですのでどんな機能を求めているのか?
どんな使い方をしているのか?
聞いてみました。
結果、
- 実務では列車番号をキーに業務を組み立てている
- 見ている情報は、経路と時間
が判明。
上記から問い合わせキーは「列車番号」
返す内容は「出発地点・時間」「終着地点・時間」の4項目と決定
同時に仮の納期まで3日しかないので「アプリ」ではなく必要な機能を狙って実装できる「LINE BOT」と手段も決定
要件定義の際、普段は聞かれる方だったけど聞く方に回ると「ユーザーのイメージ」をどのように機能に実装するか、インタビュー技術が必要だと実感。
SEの皆さん、いままでワガママ言ってゴメンナサイ
3-2 開発開始
爆速一人案件だからWBSとかいらないよなー、と思いつつやることを書き出していたらいつものWBSになってました。恐るべし先人の知恵。
ノーコード開発だと詳細設計フェーズの工数が減るんだと実感。
まずはLine Divelopers
*SSSAPIは50行までしかデータを登録できないので注意
3-3 ユーザーテスト
・10行ほどデータを入れた状態をモックとし、実際に使用してもらい使用感や情報に抜け漏れがないかチェック
・問題が無かったのでデータ登録開始
納期もさることながらその場でユーザーの意見を聞きながら、修正できるのが内製開発の強みですよね。
4 完成
5 反省と振り返り
5-1 時間配分
・パソコンとにらめっこしてる時間が18H程度
・関係者へヒアリングしたり調整する時間が2H程度
これを通常業務や別件を抱えながら3日(72H)でやりきるのはかなりタイトでした。
5-2 技術的な問題
・LINE BOT何それ?状態からスタート。身近に教えてくれる人がいたり、質問できる環境は必須です。
5-3 タスク進行
・「一人プロジェクト」状態でしたがPM-BOKといったプロジェクト進行の知識は有効でした。
このような感じでしょうか。
私なりに3日間で経験した事を書き出してみました。
同じような新米情シスの方の参考になればとてもうれしいです。