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【JavaScript】関数と宣言② 〜関数式・アロー関数・コールバック関数〜

Last updated at Posted at 2021-10-17

概要

...『【JavaScript】関数と宣言① 〜関数の宣言・呼び出し・引数〜』の続きです。

JavaScriptを学習、理解を深めるため「JavaScript Primer 迷わないための入門書」を読み、
理解した内容等を記載していく。

【JavaScript】JavaScript入門一覧」に他の記事をまとめています。

この記事で理解できること

  • 関数式の定義方法
  • Arrow Function(アロー関数)の定義方法
  • コールバック関数の定義方法
  • メソッドの定義方法

関数はオブジェクト

  • JavaScriptにおける関数は関数オブジェクトとも呼ばれるオブジェクトの一種。
  • ( )無しで関数名のみを呼び出した場合、関数をオブジェクトとして参照できる。
  • また、関数は数字や文字列など他の値と同様に変数へ代入したり、関数の引数として渡すことが可能。
// 関数を定義
function objFunc() {
    console.log("objFunc関数が呼び出された");
};

// ()を付けて関数を呼び出す
objFunc();              // => objFunc関数が呼び出された

// ()無しで関数名のみを出力
console.log(objFunc);   // => ƒ objFunc() {
                        //    console.log("objFunc関数が呼び出された");
                        //    }
                        // オブジェクトとして表示されていることを確認

// ()無しの関数オブジェクトを変数に代入し、関数を呼び出してみる
const funcObj = objFunc;
funcObj();              // => objFunc関数が呼び出された

関数式

  • 関数を値として変数へ代入している式のこと。
    (関数が値として扱える性質・関数をファーストクラスファンクション(第一級関数)と呼ぶ)
  • 関数式の定義方法にはfunctionキーワードを使用する方法、ArrowFunction(後述)を使用する方法がある。
  • 関数宣言は文関数式では関数を値として扱う。

匿名関数(無名関数)
関数式では代入先の変数名で参照できるため、
関数宣言時に指定していたような「function 関数名( ) { };」の関数名部分を省略できる。
このような名前を持たない(関数名を省略した)関数を匿名関数または無名関数と呼ぶ。

// 変数greetingに匿名関数を代入 
const greeting = function() {
  return "おはようございます";
}

console.log(greeting());  // => おはようございます

Arrow Function(アロー関数)

  • 矢印のような=>(「=」+「>」)を使い、匿名(無名)関数を定義する関数式の構文。
  • 書き方にいくつかのパターンがあり、省略記法もある。
  • ES2015から導入されている。
// functionキーワードを使用した場合
const funcA = function() {
   // ...処理内容
};

// Arrow Functionを使用した場合
const funcB = () => {
   // ...処理内容
};

Arrow Function(アロー関数)の省略記法

アロー関数では次の場合、さらに省略した定義方法がある。

  • 関数の仮引数が1つの時は( )を省略できる。
  • 関数の処理が1行で終わるような1つの式の場合、ブロック{ }return文を省略できる。(評価結果を返り値とする)
// 定義方法
const funcA = () => { return "funcAを実行"; };                             // 仮引数なしの場合
const funcB = (func) => { return func + "を実行"; };                       // 仮引数1つの場合
const funcC = func => { return func + "を実行"; };                         // 仮引数が1つの場合は、( )を省略できる
const funcD = (func, num) => { return func + "" + num + "秒後に実行"; };  // 仮引数が複数の場合

// 返り値
const funcE = func => { return func + "を実行"; };  // こう書くこともできるが、funcFのように書くこともできる
const funcF = func => func + "を実行";              // 処理が1行で終わるような1つの式の場合、ブロック{ }とreturnが省略可能

console.log(funcA());            // => funcAを実行
console.log(funcB("funcB"));     // => funcBを実行
console.log(funcC("funcC"));     // => funcCを実行
console.log(funcD("funcD", 3));  // => funcDを3秒後に実行
console.log(funcE("funcE"));     // => funcEを実行
console.log(funcF("funcF"));     // => funcFを実行

Arrow Function(アロー関数)の特徴

  • 名前を付けることができない(常に匿名関数
  • thisが静的に決定できる。
  • functionキーワードに比べて短く書くことができる。
  • newできない(コンストラクタ関数ではない)
  • arguments変数を参照できない。

コールバック関数

  • 関数やメソッドに引数として渡される関数のこと。
  • また、コールバック関数を引数として使う関数やメソッドのことを高階関数と呼ぶ。
  • 高階関数呼び出し時に引数として直接、コールバック関数を定義することも可能。
// functionキーワードで関数式を定義(コールバック関数として渡す用)
const callBack1 = function () {
    console.log("callBack1です");
};

// Arrow Function(アロー関数)で関数式を定義(コールバック関数として渡す用)
const callBack2 = () => {
    console.log("callBack2です");
};

// コールバック関数用の仮引数を持つ、高階関数「call」を定義
function call(callback) {
    return callback();  //  処理内容は、引数として受けったコールバック関数を呼び出す
};

// 高階関数「call」に引数としてコールバック関数を渡す
call(callBack1);  // => callBack1です
call(callBack2);  // => callBack2です
/*
 * 高階関数内で直接コールバック関数を定義する例
 */

// コールバック関数用の仮引数を持つ、高階関数「call」を定義
function call(callback) {
    return callback();  // ( )付きで関数として呼び出す
};

/*
 * 高階関数「call」を呼び出し、引数としてコールバック関数を直接定義
 */
// funcitonキーワードで作成
call(function () {
    console.log("callBack1です");
});  // => callBack1です

// Arrow Function(アロー関数)で作成
call(() => {
    console.log("callBack2です");
});  // => callBack2です

メソッド

  • オブジェクトのプロパティが関数の場合、メソッドという呼び方になる。
  • 関数メソッドの機能的な違いはなく、わかりやすさを重視して呼び方が区別されている。
  • オブジェクト.メソッド名()で呼び出せる。
// プロパティとしてメソッド「method1」「method2」を持つオブジェクトを作成
const obj = {
    // functionキーワードを使用
    method1: function () {
        return "オブジェクトのmethod1です";
    },
    // Arrow Function(アロー関数)を使用
    method2: () => {
        return "オブジェクトのmethod2です";
    }
}

// オブジェクト.メソッド名( )で呼び出す
console.log(obj.method1());  // => オブジェクトのmethod1です
console.log(obj.method2());  // => オブジェクトのmethod2です

メソッドの短縮記法(ES2015〜)

  • オブジェクトリテラルの中でメソッド名(){ メソッドの処理 }と記載することができる。
  • オブジェクトのメソッドだけではなく、クラスのメソッドと共通の書き方となっている。
  • メソッドを定義する場合は、できるだけこの書き方が推奨される(定義方法が統一できるため)
// プロパティとしてメソッド「method1」「method2」を持つオブジェクトを作成
const obj = {
    // 短縮記法:メソッド名(){ メソッドの処理 }
    method1() {
        return "オブジェクトのmethod1です";
    },
    method2() {
        return "オブジェクトのmethod2です";
    }
}

// オブジェクト.メソッド名( )で呼び出す
console.log(obj.method1());  // => オブジェクトのmethod1です
console.log(obj.method2());  // => オブジェクトのmethod2です
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