macOSへのn8nローカル環境 構築手順
この記事では、Macにn8nのローカル環境を構築し、実行する方法を解説します。クラウド版と異なり、ワークフロー数や実行回数の制限なくn8nの機能を試すことができます。
【最重要】Node.jsのバージョンについて
手順を進める前に、最も重要な注意点です。
記事の最後に記載されている通り、n8nは特定のNode.jsバージョン(v20.19からv24.xの間)を要求します。
brew install node
コマンドは、最新版のNode.jsをインストールするため、n8nが要求するバージョンと異なってしまい、command start not found
エラーの原因となります。
この問題を避けるため、nvm
(Node Version Manager) を使って、n8nと互換性のあるv20をインストールすることを推奨します。
手順1:Homebrewのインストール
Homebrewは、macOS用のパッケージマネージャーです。開発ツールのインストールを簡単に行えるようにします。
- ターミナルを開きます。
-
公式サイト (https://brew.sh/) に記載されている以下のコマンドをコピー&ペーストして実行します。
/bin/bash -c "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/HEAD/install.sh)"
手順2:Node.jsのインストール(推奨方法)
n8nを安定して動作させるため、nvm
を使って推奨バージョンであるNode.js v20をインストールします。
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(もしnvmをインストールしていない場合) nvmをインストールします。
curl -o- https://raw.githubusercontent.com/nvm-sh/nvm/v0.39.7/install.sh | bash
インストール後、ターミナルを再起動してください。
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nvmを使ってNode.js v20をインストールし、使用するバージョンとして設定します。
nvm install 20 nvm use 20
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インストールが完了したか、バージョンを確認します。
node -v npm -v
node -v
の結果がv20.x.x
と表示されれば成功です。
手順3:n8nプロジェクトの作成とインストール
n8nを管理するための専用フォルダを作成し、インストールを行います。
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プロジェクト用のフォルダを作成し、そのフォルダに移動します。
mkdir ~/my_n8n cd ~/my_n8n
-
npmプロジェクトを初期化します。 これにより
package.json
ファイルが作成されます。npm init -y
-
n8nパッケージをインストールします。
npm install n8n
-
package.json
を編集して、n8nを起動するスクリプトを追加します。
nano
エディタでファイルを開きます。nano package.json
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ファイル内の
"scripts": { ... }
の部分を以下のように書き換えます。"scripts": { "start": "n8n" },
-
Ctrl + X
を押し、次にY
を押してEnter
を押すと、変更が保存されます。
手順4:n8nの起動
準備が整いました。以下のコマンドでn8nを起動します。
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ターミナルで
my_n8n
フォルダにいることを確認し、起動コマンドを実行します。npm run start
-
ターミナルにn8nが起動した旨のメッセージが表示され、
http://localhost:5678
でアクセスできることが示されます。 -
ウェブブラウザを開き、アドレスバーに
http://localhost:xxxx
と入力します。
初回はオーナーアカウントの登録画面が表示されるので、設定を完了させてください。これでn8nが利用可能になります。
- サーバーで常時稼働したい場合
Dockerを使ったり、pm2
のようなプロセス管理ツールを使ったりする方法があります。