期間: 2024/08/19 - 2024/08/30 (10days)
配属チーム: 財務会計
扱うプロダクト: freee会計
はじめに
初めまして、修士1年のhiroseといいます。インターンはfreeeが初体験です。
今回は、freeeのインターンで感じた、freeeのカルチャーについて語っていきます。
技術的にも面白いことはたくさんありましたが、freeeのすごさをカルチャーに見てしまったので、このような記事になりました。
何をしたか
エンジニアとしてアドバンスコース (経験者) 向けの2週間 (10days) インターンに参加してきました。
財務会計チームに配属されfreee会計 という、freeeの中で最古のプロダクトであり主流のプロダクトの、ちょっとした機能の開発を行いました。
freeeはマジ価値を届けきる集団である
詳しいカルチャーの説明はhttps://jobs.freee.co.jp/about-us/culture/ やhttps://jobs.freee.co.jp/engineers/ に譲り、今回のインターンで感じた
- 世話を焼いていくスタイル (特にこれ)
- アウトプット→思考
- カッとしてシュッとやる
- あえて、共有する (あえ共)
や、freeeの環境、思想(?)について、短期インターン生の目線から時系列で語っていきます。
2週間という短い期間では全てを感じ切ることはできませんでしたが、それでもカルチャーが浸透している集団だということを強く感じました。
用語解説
https://jobs.freee.co.jp/about-us/culture/ やhttps://jobs.freee.co.jp/engineers/ より引用
世話を焼いていくスタイル
チーム内外問わず周囲を自分の知見で助けられているか。レビューしているか、システムor人間のアラートに疾風迅雷のごとく反応しているか。
アウトプット→思考
『まず、アウトプットする。そして考え、改善する。』
日々の業務では、完璧じゃなくともまずはアウトプットしてみることを大切にしています。それに対してのフィードバックを元に思考しながら改善を繰り返していきます。
カッとしてシュッとやる
最低限はここまで、に満足せず自分がやりたいことを載せていけるか。システムのボトルネック、負債に対する怒りをプラスの方向に関心を持ち、解決できるか。
あえて、共有する (あえ共)
『人とチームを知る。知られるように共有する。オープンにフィードバックしあうことで一緒に成長する。』
途中段階で共有することでフィードバックしてもらったり、成功・失敗の結果を共有することで新たなフィードバックをもらう事で、全社として共通の学びとしたり、あらゆる場面で「あえて共有」することが推奨されています。
時系列
day ?
今後の話にも関わってくるので、自分の経歴について軽く説明します。
NPO法人の理事を4年、合同会社の代表社員を2年やっています。どちらも小さな法人なので、会計業務も自分たちで行なっています。その時に使っているのがfreee会計です。他にも、NPOで、請求書、人事労務、マイナンバー管理、カード、Nport (NPO法人向けの会計を支援するアプリ)、合同会社で請求書、申告、会社開設を利用しています。
そのため、freeeのプロダクトについては理解がありました。そして、freeeのインターンに参加しようと思ったのもこれがきっかけです。
こういったこともありインターン参加にはワクワクしていました。まさかあんなことが起きるとはつゆ知らず…
day 0
インターンでは新品のM2 Macが一人一つ貸与されます。インターン直前の週末に配送される予定でした。当時は台風7号があり不安なところでしたが、無事前日の午前に届きました。
day1
初日はMacや各種アカウントのセットアップ (キッティング) 、導入説明、受け入れ先のチームとの顔合わせ、という流れでした。
事件はキッティング作業中に起こりました。
キーボードの入力がおかしい
最初は焦りましたが、「まあ、再起動すれば治るっしょ」と軽い気持ちで再起動を実施。すると...
バグ健在!あっという間にロックがかかってしまいました。これを相談したところ、ヘルプデスクの方に個別ミーティングをわざわざ立てていただき、一対一で対応いただけました。(世話を焼いていくスタイル)
なんやかんやでMacOS自体を再インストールすることでその日は解決しました。
問題解決後もヘルプデスクの方がしきりにSlackのDMで気にかけてくださりました。自分だったらここで確認やめるな…というところをさらにもう一押しです。流石世話を焼いていくスタイルだな〜と思いました。
その後は何とかチームに合流し、開発環境のセットアップに取り組みました。
day 2
この日は大崎のオフィスの方へ出社しました。インターン生は完全リモートも可能で出社は任意ですが、出社経験をしておきたかったこと、そしてまたMacが壊れた時になんとか出来るようにということで出社しました。
無事(?)その予感はあたり、出社後、見事にバグが再発、ログインできなくなりました…
メンターの方に情シス的な所に連れて行っていただき、即交換となりました。
新しいMacの用意ができるまで暇だろうということで、急遽メンターによる一対一オフィスツアー開催が決定しました。(世話を焼いていくスタイル)
交換後の再セットアップも親身に対応いただき、半日分の遅れを取り戻すことができました👏
お昼休憩後から今回のタスクについて把握する作業を開始しました。
今回のインターンでは、あらかじめ取り組むタスクが決められていました。とは言っても、「ざっくりこういうことをしたい、最低限の要求はこんな感じです」くらいです。
なので、まずはそもそもそれがどういう機能なのか、既存のコードを参考にしつつどのように実装していくのか、どんなリスクがありうるか等を考え、ドキュメントに起こしていきます。
この作業に入る前にメンターさんに「インターンということもあるし成長してもらうためにも放置気味で行こうと思う」的なことを言われました。正直この時は「大丈夫かこれ」と思いました。
ただ実際のところは、毎日朝と夕方に軽いミーティングを開いて進捗確認や質問対応はしていただいたので、そこまで放置でもなかったです。この時間以外にもSlackに質問を投げたら10分以内には対応していただいていたので、ほんと世話を焼いていくスタイルです。
恐らく身に染み付きすぎているのかなと思います。
day3-5
ここはひたすら資料やプログラムを読み込み、プログラムの方針を立てていく作業でした。本当にこの間も、Slackで質問しまくったり、場合によってはミーティングをお願いしたりと、かなり頼らせていただきながら進めていきました。「頼りやすい雰囲気」というものを意識しているな〜と思いました。
day5時点でも正直方針を固めきれてはいなかったのですが、メンターさんの「とりあえずいい感じだからやってみよう」という言葉により実装に移っていきました。実装してみて変更なりがあったらドキュメントを更新していったりする形です。 (アウトプット→思考)
ここまではかなり紆余曲折があり、freeeが「あえて、共有」(あえ共) を推している理由がわかりました。早めにフィードバック受けるの、大事。
day6-9
ここからはバリバリ実装です。
実装で物凄く感動し、そして苦しんだのがCIです。commit時、push時、GitHub上、様々なところでチェックやテストが走ります。これが長い!諸々のプロセスを合わせると30分くらいは待ち時間になります。なので、1作業ごとに間違いがないか慎重になります。コメント1行の削除忘れを発見したときは絶望でした…
チームで分担して作業していて、僕はバックエンド、もう2人はフロントエンドをやっていましたが、フロントの2人はこのチェックを通すのに死ぬほど苦労していました (笑) 多分実装時間の半分くらいはCIの時間だったと思います。
ただ、数々のCIが走っているのを見るとやっぱり「これだけのチェックが行われているから大きな障害が起きないんだろうな」と感じさせられます。あまり細かくいうと怒られる予感がするので説明しませんが、10年物のプロダクトなだけあって、「カッとしてシュッとやる」が色んなところから感じられました。負債をできるだけ無くすため、様々な仕組みを使い倒していました。
また、巨大なプロダクトの中にも「管理人」のような存在がおり、その人たちにレビュー依頼する仕組みもかなり面白さを感じました。僕も5箇所くらい回らせていただきましたが、どこも親身に対応いただきました。ほんとにたくさん依頼されていて大変だとは思いますが、感謝でした。
day10
ラスト1日!最終日は成果発表会があります。インターン生は10何チームくらいに分かれていたのですが、それがオンライン含め一堂に会しそれぞれ発表します。どこの発表も素晴らしく、十人十色のマジ価値を感じていました。
僕たちとしては、正直実装はしきれておらず (そもそもメンターさんは出来るとは思っていなかったらしいですが)、PR状態で成果発表会を迎えることとなってしまいました。しかし、なんとメンターさんたちが発表会の裏で頑張ってくださり、発表20分前くらいに実験環境にデプロイすることができました!!! (世話を焼いていくスタイル)
おかげさまで発表時にはリアルタイムデモを行うことができました。本当に感謝です。
day extra
成果発表後は懇親会がありました。各チームのメンターさんや、ほんとにただふらっと来たエンジニアの方、出社していたインターン生が参加しました。
インターン中は他のチームと絡むことがなかったのでなかなか面白い話ができました。メンターさんやエンジニアの方には、ユーザーとしての意見も言わせていただきました (笑) なかなか直接話せる機会は双方ないので楽しかったです。
また、2週間のインターンで感じたfreeeの文化の浸透具合や、会社の雰囲気づくりなどなど、カルチャー部分についてもお話しさせていただきました。恐らくここも詳しいことを言いすぎるとNGをくらいそうですが、やはり全員がそういう意識を持てる環境を企業が作っている、作ろうとして実現できているのは純粋にすごいと思いました。
こういったところに理解を示す会社はそれほど多くないと思います。
まとめ
なかなか体験できないことをひたすら経験し続ける2週間でした。
なかなか面白いカルチャーを持っている会社さんですので、みなさんも是非インターン参加、就職を検討してみてはいかがでしょうか?
長文を読んでいただきありがとうございます。
マジ価値!!