(チラ裏品質)
3.6からemailパッケージの実装が大幅拡張され、関連してドキュメントも大幅に変わりました。秘密でもなんでもなくはっきりそう書いてあります
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https://docs.python.org/3.6/library/email.html
- Changed in version 3.6: Docs reorganized and rewritten to promote the new EmailMessage/EmailPolicy API.
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https://docs.python.org/3.6/whatsnew/changelog.html
- Python 3.6.0 beta 1 あたりのChange Logでprovisional抜け
以前からemailパッケージ自体は比較的良い感じです(に筆者は思います)が、ドキュメントは3.5までは古い内容がそのまま引き継がれていました。例えばRFCについて、obsoleteな方 (例えばRFC 5322じゃなくてRFC 2822) を差していたりしました (逆に言えばそれ以外はそんなに差はないはずなんですが、ドキュメント冒頭がそうなのでとかく気になる。RFC 5322だって2008年のものですよ)。3.6 のドキュメントは全体的に最新の事情を反映してます。
3.6はまだ新しい範疇に入るため主要Linuxディストロ等では標準で利用できません。概ねPython2系か、使えて3.4, 3.5という感じがします。さっと調べたところCentOS 7 (ただしepel)が3.4, Ubuntu 16.04が3.5でした。SUSEは分かりません (アソビタイヨー)。もちろん、pyenvやAnacondaの類に頼れば3.6系を使えます (あくまで2017年05月時点です)
旧Python3環境で開発時には3.6のドキュメントは読まずにバージョンを指定して読む方が良いです。当然一般的にそーなのですが、マイナーアップデートに関しては「バージョンxxから追加」とPythonドキュメントは親切に差分を書く傾向があるので筆者も手抜きがちです。
ただemailパッケージはほぼ「書き直した」状態ですのでより「気にする」必要があります。直にEmailMessage等のドキュメント (たとえばこう)を見ると「ないじゃん」みたいなことになるかもしれません (同ページの冒頭に「New in 3.6」とありますが直でクラスに関するドキュメントを見ようとすると見落とす可能性が微レ存)。
Legacy APIと称される方が3.5以前のものです。3.5以前を使うなら、いっそ古いマニュアルに頼るのが当然の筋です。