8
8

More than 5 years have passed since last update.

Mapbox GL JS をデバッグするまで

Last updated at Posted at 2017-09-21

Mapbox なにそれ?

  • Google Maps JavaScript API みたいなもん
  • こういうの → Display a map | Mapbox
  • 要は地図を表示・操作するためのオープンソース JavaScript ライブラリ
  • 類似のライブラリとして OpenLayers, leaflet などがある
  • 上記との違いは「ベクトルタイル」を「WebGL」で描画するものであるということ
  • "GL" とは WebGL を差しており、姉妹ライブラリとして Mapbox GL Native がある(こちらはモバイルやデスクトップの "ネイティブ" アプリ用であり、OpenGL を使用している)。

つまり、 Google Maps JavaScript API 以外の方法で、Google Maps のようなベクトル地図レンダリングをしたければ、Mapbox GL JS を使うのが現在の事実上唯一の方法である。

何をしらべたいの?(あるいは何を調べてないの?)

  • ライブラリの使い方は調べてない(ってか Google Maps とそんなに変わらないはず)
  • Mapbox GL JS の(非同期な)地図データ取得の仕組み
  • Mapbox GL JS の高速な描画の仕組み

今回は、その足がかりとして、Mapbox GL JS のデバッグ環境を作ります。

調べたわたしは

  • JavaScript 力はあんまりない
  • WebGL やったことない
  • OpenGL もない
  • Mapbox GL Native のソースを追ってみたが C++14 が分からずあきらめた

大丈夫か・・・?

デバッグ環境を作る

用意するもの(というか私の環境)

  • https://github.com/mapbox/mapbox-gl-js のローカルクローン
  • macOS
  • Xcode(入ってた)
  • homebrew
  • yarn とかいうやつ(homebrew で入れる)
  • node.js(v4.0以上)
  • Visual Studio Code (デバッグするのに使う。VSCodeと略すかも)
  • Debugger for Chrome (Visual Studio Code の拡張機能)

すでに「yarn って何?」というレベルです・・・。

デバッグ環境を作る手順1(mapboxのセットアップ)

https://github.com/mapbox/mapbox-gl-js/blob/master/CONTRIBUTING.md に丁寧に書いてあることの写しだけど。

  1. Xcode Command Line Tools を入れる(入ってた。けど一度 Xcode を起動て License に agree しないといけなかった)
  2. brew install node で node をインストール(以前 anyenv/ndenv で入れてあったので余裕)
  3. brew install yarn で yarn というやつを入れる
  4. cd mapbox-gl-js でクローンしたリポジトリに移動して、 yarn install で何かをインストールする(何?)
  5. https://www.mapbox.com/studio/account/tokens/ で、 Mapbox の API キーを生成する。Mapbox アカウントがなければ同じく作る
  6. Serving the Debug Page にあるように MAPBOX_ACCESS_TOKEN=pk.iEkc36fR… yarn run start-debug を実行する

んでブラウザで http://localhost:9966/debug にアクセスすると、地図が表示されるはずである。

この状態で、 Chrome のデベロッパーツールでデバッグできるけど、効率上げるために Visual Studio Code を使う。その手順が以下。

デバッグ環境を作る手順2(VSCodeのセットアップ)

を参考に。

  1. VSCode で mapbox-gl-js のフォルダを開く
  2. メニュー → デバッグ → 構成の追加 とすると .vscode/launch.json が生成されるので、下記の launch.json のように記述する
  3. 前述の MAPBOX_ACCESS_TOKEN=pk.iEkc36fR… yarn run start-debug をしたまま、VSCode のメニュー → デバッグ → デバッグの開始(F5 でもおk)すると、新しいタブに地図が表示される。
// launch.json
{
    "version": "0.2.0",
    "configurations": [
        {
            "type": "chrome",
            "request": "launch",
            "name": "Launch Chrome against localhost",
            "url": "http://localhost:9966/debug/",
            "webRoot": "${workspaceRoot}"
        }
    ]
}

how_to_debugging_mapbox_gl_js_01.png

試しにデバッグしてみる

src/render/draw_line.js の 14行目あたりにブレークポイントを置いてみる(F9 で)。F5 でデバッグ開始する。

地図が表示される過程でブレークポイントで一時停止し、その箇所の「変数」「ウオッチ」「コールスタック」などが見られる。下図は、 drawLine 関数の coords 変数の中身を表示しているところ。描画するラインの頂点が確認できる。

how_to_debugging_mapbox_gl_js_02.png

ちなみに、この drawLine 関数をスキップ(すぐに return)すると、次図のようにラインが描画されない地図になる。

how_to_debugging_mapbox_gl_js_03.png

「デバッグするまで」としてはこんな感じで。

8
8
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
8
8