IDMCの資産をZip化する
IDMC上で開発したアセットは、Zip化してダウンロードし
管理することができます。
IDMCは、Informatica社のデータマネジメントクラウドサービス
Intelligent Data Management Cloudの略です。
数ある豊富なIDMCの機能の全てのアセットがZip化して保存できるわけではありませんので注意が必要ですが
下記のリンクAPIに記載があります通り、2024年末現在では、
- Secure Agent configuration
- Data Integration objects
- Application Integration objects
の3つの開発資産(アセット)をエクスポートできます。
それでは実際にREST APIを使用してエクスポートしてみましょう。
エクスポートの対象
今回の例では、とあるフォルダに開発した
マッピングと、データベース取り込み処理の2つのアセットをREST APIでエクスポートしZip化して保存します。
UIからも上記のように、エクスポート可能ですが、毎日取得するとなると、、、
画面からの操作では不便ですね。
手順概要
手順1:ログインAPIを実行し、セッションIDを取得
IDMCのREST APIを実行するには、セッションID(API実行のためのトークンみたいなもの)が必要です。
https://<cloud provider>-<region>.informaticacloud.com/saas/public/core/v3/login
手順2:エクスポートAPIを実行し、クラウド上にZipファイルを生成
エクスポートしたい、開発アセットのIDを引数にいれて
エクスポートAPIを実行します。
この場合、IDをObject配列をリクエストの引数にいれておりますが(下記のように)
{
"name":"User conf demo asset export",
"objects":[
{"id": "a3D1UpzoIxXffOGQZ4KkM2"},
{"id": "i2drfMebn2me36xmwxT2Yn"}
]
}
このIDは、各アセットを表示した際にURLに記載がありますので
事前に確認しておきます
今回は、CDIの開発アセットのIDを 個別に2つ 指定しておりますが
プロジェクトのIDやフォルダのIDの指定し、まとめてエクスポート も可能です。
ヘッダーにログインAPIで取得したSessionIdを指定して実行してください。
エクスポートが成功すると、
IDを取得することができます。
手順3:ダウンロードAPIを実行し、クラウド上のZipファイルを保存
手順2で取得したエクスポートIDを引数のIDに指定し、
ダウンロードAPIを実行します。
下記は、手順2のエクスポートAPIの実行結果のレスポンス例です。
手順2と同じく
ヘッダーにログインAPIで取得したSessionIdを指定して実行してください。
この記事の通り、POSTMANで実行してしまうと
Zip形式のレスポンス(バイナリ)がUIに帰ってきてしまうため
実運用では、wgetやcurlなどのコマンドラインツールと組み合わせるのがよいでしょう
おわりに
定期的に、REST APIを実行するジョブを作成することで
開発資産をローカルもしくは、バックアップディスク等に保存することができそうですね。
本記事は以上となります。