はじめに
概要
Houdini使い始めの頃、軸の向き(Mayaで言うAxis Orientation)の設定場所がわからなくて苦労したことがあったので備忘録的なもの。
環境
Houdini17.5.569
設定の場所
Mayaと同じ感覚で左側のここをクリックしても何も起きない。
どうやら右クリックで表示/非表示の切り替えはできるらしい。
※厳密にはScene View上に表示されているHUD Slider等のパラメーターの表示/非表示の切り替えである。
ではどこだろう?
正解はHandleの上で右クリック。これだ!
Align Handleこれだ!
どうやらMキーで切り替えできるらしい。これで直感的に切り替えができる。
各ハンドルについて詳しく見ていこう。
ハンドルの種類
Object
オブジェクトに沿った軸。現時点での回転量がわかる。便利。
注意したいのは、変形を実行しているノードのオブジェクト軸が表示されるので、それより上流のノードで作成したRotate等は反映されない。変化値が0であるならWorld軸と一致する。これをずらすにはPivotを移動する必要がある。
World
ワールド空間座標に沿った軸。回転を加えた後に移動させたい時とかに便利。
モデリングとかしているとよく使う気がする。
View
今見ているカメラに対しての軸。カメラから見た配置とかを決めるのにいい役割をしてくれる。
この時注意すべき点として移動のZがboxで表示されるのと、rotateのX,Yがhandleで調整できなくなることがある。
C-Plane
Construction Planeに沿った軸。Construction Planeの設定は右上のGridアイコンの下のアイコンを左クリックで表示/非表示を設定、右クリックすると調整できるようになる。
Component
選択したコンポーネントに沿った軸。Pointの場合はNの方向に、Primitiveの場合は面の垂直方向にZ軸が設定される。複数選択の場合はベクトル平均値の向きになる。
この5種類の軸がHoudiniで扱える軸の種類だ。
Mキーで切り替えられて、結果はScene Viewの下に表示されるのでそこで確認すると勝手が良い。
その他便利な機能
Yキー(handleの種類の変更)
translate=>translate/rotate=>scaleの順番で変化する。
瞬時に切り替えられて便利。
controlキー(step値の適用)
handleによる変化の値をステップにできる。
パラメーターでは数値の位ごとに調整できるが、stepでは5ずつとか45ずつ調整できる。差分を作るのに便利。
Pキー(各種パラメーター表示)
そのハンドルに関連するパラメーターを表示してくれる。
Step値などはhandle Dialogsで設定できる。op DialogsはParametersを表示してくれるのでとっさの時に使える機能。
handleの右クリックからも表示させることができる。
",insertキー(pivotの変更)
滅多に使うことはない(大体エクスプレッションを組む。)が、Scene Viewだけの直感的なモデリングでは使うと便利かもしれない。
;,:キー(オブジェクトスナップ/整列)
参照オブジェクトの表面に接地させる。これもノードで組むことが多いが、pivotと同じように直感的なモデリングでは使うと便利かもしれない。
詳しくは公式記事で:https://www.sidefx.com/ja/docs/houdini/model/aids.html
おわりに
トランスフォームの軸の変更はMキー。
トランスフォーム系のhandleでの操作はダイレクトに数値を設定するため非破壊的ではないことが多く、使う機会が少ないかもしれないが、直感的な操作とエクスプレッションを適所で使うことで作業効率が上がるだろう、きっと。それでは。しゃーした〜。