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AWS認定クラウドプラクティショナー受験体験記

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先日、AWS認定クラウドプラクティショナーを受験して合格しましたので、それまでの経緯と今後受験する方々に参考になるためにアウトプットしたいと思います。

AWS認定クラウドプラクティショナーとは?

AWS認定試験の一つであり、AWSを使い始めた人、業務でAWSを提案や説明したりする人向けの認定試験です。詳しくは以下サイトを参照ください。

受験のキッカケ

今年はじめてAWS Summitに参加しました。が、

AWS何も分からん!!

状態で、話を聴いても、AWSのサービスのことをほとんど理解できていないことがわかりました。
来年も参加したいのに、このままではイカン!と勝手に危機感を感じ、AWSの勉強をしようと思いました。しかし、ただ勉強してもあまりモチベ上がらないので、せっかく認定試験があるならば受験してみようと思った次第です。受かれば来年のSummitで認定者ラウンジにも入れる等、いろいろと恩恵も受けられることも分かり、俄然やる気が出てきました。

受験対策

受験対策としてやったことは以下の通りです。

①書籍学習

受験を決意したAWS Summitの翌日に、AWS認定資格試験テキスト AWS認定クラウドプラクティショナートレノケート株式会社 山下光洋/海老原寛之 著 を買いました(2019年9月現在、クラウドプラクティショナーの参考書はこれしかありませんので、これ一択です!)
これを受験当日まで何度も読み、章末の練習問題を何度も解き、ほぼ完璧に解答できるようにしました。

②AWS公認トレーニング

AWSが無料で公開しているオンライントレーニングです。以下URLからAmazonアカウント(またはAPN パートナーセントラルアカウント)でログインして、「AWS Cloud Practitioner Essentials」を受講します。

これは書籍を1回読み終えた頃から視聴しました。書籍と合わせて視聴し、書籍に書いていなかったことを追記しながら聴きました。

ちなみに第一版と第二版(Second Edition)があります。前者は章末に確認問題があります。後者は講義が英語ではあるものの、説明のポイントはまとめられていたように思えますが、確認問題はありません。なので、時間が許す限り両方とも受講することをお勧めします。自分は、第二版を受講してしばらくしてから再確認のため、第一版を受講しました。確認問題で間隔を積むという意味では、第二版→第一版で結果的に良かったと思っています。

③AWS Black Belt Online Seminar AWS認定クラウドプラクティショナー取得に向けて

AWSテクニカルトレーナー平賀さんによる動画です。

いつ視聴してもよいと思いますが、自分は書籍を一度読み終えた後に視聴しました。動画の後半に練習問題があるためです。理解が進んでからの再確認で視聴するのがよいかもしれません。

④模試

受験経験者には賛否両論ありますが、自分は受けておくことを強くお勧めします。メリデメリは以下の通りです。この模試で少なくとも8割以上取れれば本試験に臨んでも成果は出せると思います(自分は88%でしたので、これで本試験の受験意思を固めました)。

メリット

  • 本番の試験と同じスタイルで臨める。
  • 問題のレベル感をある程度把握できる。
  • 受験前の自分の理解度と苦手分野も把握できる。

デメリット

  • 試験費用2,000円+税で25問
  • 問題は公開不可
  • 間違えたところがわからない
  • 上記からコスパが良いとはあまり言えない

※申し込み方法は別記事で書けたら書きます。

⑤ホワイトペーパーをはじめ、AWS公式情報

特に、Well-Architechedフレームワーク については読んでおいてよかったため、お勧めです。
※必ず最新のものがないか確認してください。

AWSのWell-Architechedフレームワークに沿った設計思想についての問題は、ほぼ必ず出ます。書籍でもそのエッセンスは習得できますが、このホワイトペーパーを一読しておけば、より詳しく習得できると思いました。

AWS公式情報や他のホワイトペーパーは補足程度にとどめてしまいましたが、熟読しておけばよかったと後悔しています(理由は口述)。

やらなかったこと

実際にAWSを触ることはしませんでした。自分は、インフラ構築、アプリ開発などあまりやったことなく、個人でアカウント登録しても、何やればよいかわからなくなると思い、今回は控えておきました。アソシエイトレベルを受験するときは、絶対に触ろうと思いました。

受験申込

※詳細な手順を別記事で書けたら書きます。

AWS公式トレーニングでログインしたサイトからAWS認定アカウントを作成します。プロフィールを入力したら認定アカウントサイトを使用可能となります。PSI、ピアソンどちらからでも申し込みできます。お好きな方でOKです(問題の難易度に差が出ることはありません。たぶん…)!

受験会場と受験時間帯(ピアソンの方が受験時間帯を細かく指定できます)を指定し、利用規約を読んで同意できれば、申し込み完了です。
※注意:支払いに使えるクレカに指定があります。例えば、JCBしか持っていない人は申し込みできません。何等か方法はあるかもしれませんが、そこまでは調べられていません…

会場は家や職場から近いところ、駅からアクセスしやすいところが良いです。自分は秋葉原にある「東京テストセンター秋葉原昭和通り口」にしました。

当日必要な身分証明書

以下の2つがあれば問題ありません。念のため申し込みページにて再度ご確認ください。

  • 運転免許証(またはパスポートなど)
  • クレジットカード(支払いに使ったもの。裏面に自筆の署名必須)

コピーを出力するといったことも不要で、試験センターの受付の方に現物を見せれば大丈夫です。
※申し込み支払い前の規約に紛らわしいことが書いてありますが、上記二つがあれば問題ありません(秋葉原テストセンターにて確認)。

あとは必須ではありませんが、申し込みした時に送られてきたメールを印刷して持っていくか、すぐに見せられるようにしておくと良いと思います。あまりないと思いますが、申し込みしたのにセンターの人が認識していなかったなどのための対策として。

試験本番

試験前日と試験開始前までの過ごし方

  • 午前中に受験する方は、前日はなるたけ早めに寝て翌日早起きしましょう!
  • 身分証明書を入れたことを念入りに確認しましょう!
    • 最重要です!忘れたらリカバリ不可能です。
  • 少なくとも20分前には会場入りできるよう、早めに家を出ましょう!
    • 申し込みに手間取られて焦らないようにするため。
    • 事前にトイレなど行っておくため(試験中でも行けるようですが、大幅なロスになります)。

試験実施形式

  • PCを使って実施
  • 鉛筆とメモ用紙が準備されている(メモ用紙が足りなければ、補充してもらえる)
  • 試験数・試験時間:65問/90分

試験実施後の所見

試験内容は公開できませんので、自分が試験に対して感じた所見のみお伝えします。

  • 問題の日本語をよく読まないと引っかかる恐れあり
  • 模試より難易度高め
  • 書籍では習得できないサービスにも触れられている
  • 書籍の内容を理解しておけば解ける問題もある
    • 最後の1秒までとにかく考え抜けば、いくらかは何とかなる(かも)

日本語が若干不自然なため、よく読んで解答しなければなりませんでした。また、練習問題の経験、AWSの実学が少なかったため、模試より難易度は高めに感じました。書籍では軽くしか触れていない、または触れられていないサービスについても出題されます。ここがホワイトペーパーや公式情報をよく読んどけばよかった!と後悔した瞬間でした。これから受験する方は、AWS公式情報はよく読んでおくことをお勧めします。

もちろん、これまで勉強したことを理解していれば解ける問題もありましたので、最後まであきらめずに落ち着いて考えたことがよかったと思います。
※試験時間90分ならば、少し考えて解いたり、すぐ解けない問題を何問か飛ばして後で見直す時間くらいはあります。

結果と反省点

結果、1000点満点中846点で合格しました!!

が、反省点はあります。

  • AWSの主要サービス以外もの概要を把握しておけばよかった。
    • ホワイトペーパーやAWS公式情報で把握する。
  • AWSの実学量が圧倒的に足りなかった。
    • 無料枠を利用して、時間の許す限り触る。

この二つをやらなかったため、試験途中に後悔しました。。。
本当に知識や技術を身に付けたいならば、手を動かしてインプットした方が断然良いですね。

今後どうするか

  • AWSの実学を積む。
  • アソシエイトレベルを受験する。
  • GCPやAzuleの認定試験も受験する。

を検討しています。直近AWSを触る業務はありませんが、クラウドサービスの知識はIT業界にいる以上当面は生きると思います。しかし、AWS実学量の少なさは否めません。ただの資格保有者にならず、AWSを実際に触り実学を積みたいです。そして上位認定資格への挑戦もしたいと思います。また、マルチクラウドを理解するために他のクラウドサービスにも目を向けたいと考えています。

最後に

自分は「AWS何もわからん」と自覚して受験を決意し、「チョットワカル」にはなりました。実際に受験せずプラクティショナーの勉強をするだけでも、全くしないのと比べると違います。思い立ったら勉強だけでもしてみるのも良いかもしれません。

少しでもこれからクラウドプラクティショナーを受験する方々の参考になれば幸いです。

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