はじめに
2021/10/10 応用情報技術者試験を受験しました。
2021/12/17、何とか合格しましたので、合格までのことをふりかえろうと思います。
筆者のスキルセットと応用情報技術者を受験しようと思った経緯については、8月に別記事で書きましたので、そちらを読んでいただけますと幸いです。
試験対策
8月から約2か月間試験対策しました。対策は月並みかもしれませんが、書籍と過去問です。
参考書をベースに勉強を進め、不足している分野、伸ばしたい分野が書かれている書籍を読みました。
自分は以下の参考書を買いました。
購入特典として、物理本の全ページをPDFでも読むことができます。在宅勤務や休日は物理本で、出社やちょっとした外出時の隙間時間にはPDFで勉強できるため、購入しました。書籍の内容は広く浅くでしたが、著者が公開している動画を参照してカバーすることができます。それでも足りない部分については、補完するために様々な書籍を読みました。全部紹介すると長くなるので割愛します。
午前対策、午後対策共に過去問を過去5年分計10回分やりました。書籍購入特典で、過去問の解説(午前午後共に)も14年分PDFで参照できますので、IPAのサイトで公開されている過去問を使って対策しました。2、3週やりたかったですが、1週やり切るのが精一杯でした。答えを覚えるようなやり方はせず、間違った箇所の深掘り、設問に出てきた言葉の意味を調べて覚えるようにしました。以下「応用情報技術者試験ドットコム」も活用しました。
午後問については、本番と同様のパフォーマンスを出せるようにするためにも、なるべく紙に答えを書くようにしました。
結果的に、参考書一冊で午前午後両方の対策ができたので、コスパよく勉強できました。
受験当日
会場入りまで
今回は自宅から2時間近くかかる、まったく土地勘のない会場にアサインされてしまいました(近い会場は他にもあったのに…)。電車かバスが事故ったら詰むため、前日は早く寝て、当日はとにかく余裕を持って出発することにしました。結果、1時間以上も前に会場に着くことができたため、余裕持って最終確認することができました。
また、試験が終わるまでは利尿作用が強いコーヒーとお茶は飲みませんでした(麦茶とかノンカフェインのものならばヨシ!)。珈琲焙煎人兼エンジニアの自分としては、1日でも大好きなコーヒーを飲まないのは心苦しかったですが、トイレ離席でタイムロスを発生させることだけは避けたかったです。
午前
2時間半で80問。つまり2分弱/分 で解かなければなりません。
1週目は、パッと見すぐ分かる問題(過去問からの出題で覚えている問題)からとにかく解きました。すぐ分からない問題は飛ばし、2週目以降に時間をかけて解きました。それでも答えが皆目見当もつかなかったところは、「考えるな!感じろ!」と言い聞かせて、マークシートを塗りつぶしましたw
休憩時間
午後は2時間半と超長丁場になりますので、眠くならないようにおにぎり2個だけ食べました。あとはチョコレート。
自分は情報処理技術者試験の時は、休憩時間ごとにチョコレートを食べるようにしています。何か効果があるかどうかはわかりません。コーヒー飲めないから、「せめて好きなチョコレートくらいは休憩時間に食べたい!」というくらいの理由です。それでリラックスできているのかもしれませんが…
午後
実はどの分野を選択するか、本番までに決め切れていませんでした。
- 情報セキュリティ(不可避)
- ネットワーク
- サービスマネジメント
- システム監査
は何があっても選択するつもりでしたが、経営戦略かシステムアーキテクチャのどちらかかで最後まで迷っていました。確定させていないと、両方の問題を見てから判断しないと限られた時間を無駄に使ってしまうので、事前に確定させておくべきでした。
また、出題された問題が対策不十分なところから出題されたため焦り、回答に時間を要しました。情報セキュリティで、オフィスセキュリティ対策の問題が出たところから出鼻くじかれた感じがしました。何とか解けたのは、普段の業務で関わっている分野だったからかもしれません。
試験終了後
午前午後で各2時間半。時間も集中力もフルに使い疲れ果てました。
途中より道しようと思いましたが、周りに何もない場所だったので、諦めてまっすぐ帰宅しました…
道すがらにカフェがあれば寄りたかったのですが、どこにもなかった…
受験を終えての気づき
応用数学やハードウェア寄りの理解が深まったと同時により勉強したくなった
文系出身の自分としては、応用数学とハードウェア寄りの知識については理解が弱かったです。過去の情報処理技術者試験でも、何とか覚えて解ければいいやくらいにしか思っていませんでした。ただ、午前問題では敗退したくなかったため、今回は鍛錬と思い向き合って勉強しました。恥ずかしい話、n進数の解き方についても、2進数と10進数の変換方法くらいしか理解していませんでしたが、今回ようやく理解することができました。
また、勉強したての頃は、CPU、メモリ、OSあたりの問題がほとんどわからず、ホント今まで疎かにしてたんだなと、顔を覆いたくなりました。クラウドサービスが主流の現代でも、ハードウェア寄りの知識は必須だと気づきました。今回の受験後も業務で度々そう思わせる場面に気付くようになり、改めてしっかり勉強したいと思いました。
会計・経営戦略・法務が出題されている意図が分かった気がする
応用情報技術者試験や高度情報処理試験の午前Ⅰで、会計・経営戦略・法務の分野が出題されている意図が最初はよくわかりませんでした。エンジニア寄りの仕事をやっていると会計や経営戦略のことってあまり触れませんので、ピンとくることが少ないと思うんですよね。ただ、それでも応用情報技術者試験では不可避。なぜ出題されるのか、ちょっと理由を考えてみました。
憶測ですが、お金の流れでの観点、事業にITをどう活かすかという観点で物事考えられる人材が出てきてほしいという、出題者の意図なのかなと思いました。法務知識についても、道を外さないようにするために学んでおくべきこととして出題されるのかなと思いました。技術一辺倒だけでなく、技術と事業の橋渡しができる人材となるために、応用情報技術者試験の範囲に入っているのかなぁって思い、勝手に腹落ちしました。そう思えたら、これらの分野の勉強も、それ程面倒くさくなくなってきました。
何か面白いと思えるポイントを見つける
主に午後問対策の話になります。
午後問の勉強って集中力必要だし、時間かけなければならないし、結構苦行だと思うんですよね。
でも、ちょっとでも「あ、これ面白い!」と思えるポイントがあれば、楽しくできると思います。
経営戦略の過去問にコンビニコーヒーやカフェの出店を題材にした問題がありました。
この問題見ただけで、自分は経営戦略午後問候補にしよう!!と思ってしまいましたし、実際に楽しんで勉強できたと思います。
まぁ、こう思える変人は私だけかもしれませんが...少しでも自分の好きなものや興味に結び付けられると、楽しく勉強できると思います。
午後のサービスマネジメントとシステム監査は長文から逃げなければ解ける(かもよ)
正直、この2つを選択したから午後は助かったと思っています。
特にシステム監査は、文章内に答えが書いてあるケースが多いので、
- 読解力
- ある程度のITリテラシー
- ある程度の情報セキュリティリテラシー
があれば、解ける見込みがあると思います。システム監査は他の分野と比べて異色な感じはしますが、午後問どれを選ぶか迷ったら、選んだ分野の問題が予想外に難しかったら、システム監査の素養がなくても候補に入れるのはアリかもしれません。
ただし、午後問の過去問を1,2回やってみて自分に合ってるかどうかを確認してから判断してください。自分は、普段の業務に近い分野だったため、合ってただけなのかもしれません。
普段から余裕を持った行動をする
これまでの試験でもそうですが、
- 準備できることはできる限りやってから本番に臨む。
- 受験票の写真は前日までに貼り付ける(面倒くさい)。
- 前日は早く寝て当日は早めに起床試験を突破する。
と言ったことは万全にして、試験中に心を乱してエネルギーを使わないようにしようと思いました。
これって私生活や普段の仕事でも同じで試験に限った話ではないなと書きながら思いました。
今後はどうする?
来年の春は、過去2回チャレンジして午後Ⅰで敗退した、ネットワークスペシャリストにリベンジしようと思います!!三度目の正直なるか!?今から勉強すれば受かる見込みは高くなるはず。。。
それと並行してAWS認定を2つ(SysOps Administrator アソシエイトとセキュリティ専門知識)を受験したいと思います。夏からずっと受験の踏ん切りがつかないでいるので、いい加減決めよう。
その後は、エンベデッドシステムスペシャリストを受験したいと考えています。
データベースとはどうも自分は仲良くなれそうもない。。。
まとめ
応用情報技術者試験は、出題範囲が多岐にわたるため、考えようによっては高度情報処理試験より難しいんじゃないかなって思いました。ただ、エンジニアとして必要な知識を広く学ぶことができて、専門外のところの理解も深まると確信しました。この試験をすっ飛ばして、ネスペチャレンジしてた過去の自分を殴りたくなりましたw
未取得の方は、一度チャレンジしてみるのも良いと思います。
自分の試験対策は結構愚直なやり方だったなぁと思います。
効率よい試験対策もあると思いますが、愚直にやった方がしっかりと知識が身に付くと思います。
参考になるかどうかはわかりませんが、この記事が少しでもこれから応用情報技術者試験を受験する方のお役に立てれば幸いです。