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背景

突然ですが、新人のネットワークエンジニアに必要な資格とは何でしょうか?
パッと思いつくところだと、CCNA(Cisco Certified Network Associate)や基本情報技術者試験などでしょうか。
いやいや、業務で必要なことは業務をしている間に身につくし、技術さえあれば資格なんていらないよって考える方もいると思います。
では、そもそも資格を取るメリットって何でしょうか?

資格を取るメリットとは?

ChatGPT君に聞いてみました。

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1、2、3については昨今はやりの転職エージェントのCMでもよく聞きますが、4、5、6、7は仕事という面だけでなく人間としての成長の観点から見てるようです。

表彰金、資格手当

また、筆者の勤務する会社は、会社指定の資格を取得すると1万円~数十万円が表彰金としてもらえます。他の会社だと、毎月資格手当としてもらえることもあると思います。
お金はモチベーション的にも、社会的にも大事です。(やりがいだけで生きていけるのは一部の人だけです)

「広くところどころ深く」の精神

業務を行っているとどうしても知識が偏ります。
専門性を高めていると言えばそれまでですが、今の時代、自分の分野以外にもアンテナを張るのは重要です。
「広く浅く」、「狭く深く」ではなく、「広くところどころ深く」の精神ですね。
例えば、基本情報技術者試験を受験するとしましょう。
IPAのシラバス(https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/t6hhco000000ijhj-att/syllabus_fe_ver8_1.pdf) によると、大分類だけでも以下の9つが試験範囲となっています。
<テクノロジ系>

  • 基礎理論
  • コンピュータシステム
  • 技術要素
  • 開発技術

<マネジメント系>

  • プロジェクトマネジメント
  • サービスマネジメント

<ストラテジ系>

  • システム戦略
  • 経営戦略
  • 企業と法務

CCNAなどのデベロッパー資格だと専門知識は学べますが、IPAでいうところのマネジメント系やストラテジ系知識は学べません(デベロッパー資格が悪いとは言ってません!)。
1つの資格に向けて勉強するだけで、これだけ広範囲な分野を体系的に学習できるのは結構コスパが良いです(IPAの試験は、受験料もお安い)。<マネジメント系>、<ストラテジ系>などは新人研修ではまず学ばない内容ですが、ここでさわりだけでも知っておいて損はないと思います。

これまでに取得した資格、当たって砕けた資格

今までの戦績を過程も踏まえてご紹介します。

これまでに取得した資格

  • 基本情報技術者試験
  • CCNA
  • 応用情報技術者試験
  • 情報セキュリティマネジメント試験
  • AWS Certified Cloud Practitioner
  • FP3級
    基本情報技術者試験は入社前に取得していましたが、
    FP3級以外は入社してから取れそうなものを片っ端から受験しました。
    FP3級に関しては、プライベートでとある方にFPぐらいとっといた方がいいよねーと言われたことと、株をやるときに貸借対照表の見方を知りたいなっていうモチベーションで受験しました。

当たって砕けた資格

  • ネットワークスペシャリスト
  • データベーススペシャリスト(不戦敗)
  • ビジネス実務法務検定2級

ネットワークスペシャリストは自信があったんですが、かなり慢心しており、午後Ⅰの勉強をほとんどしていなかったのが敗因です。
データベーススペシャリストは、業務でデータベースを扱うこととなり、基礎知識つけようというモチベーションで勉強はしていたのですが、0次試験で不合格となりました。
ビジネス実務法務検定2級は、会社の表彰金でなかなか良い額がもらえるとのことだったので受験しましたが、普通に勉強不足で落ちました。甲とか乙ばっかりで頭おかしくなりそうでした。

おすすめの資格とそれぞれの資格の特徴

筆者が新人ネットワークエンジニアにおすすめする資格は以下です。(上から受験推奨順番となっております)

  • ITパスポート
  • 基本情報技術者試験
  • CCNA(Cisco Certified Network Associate)
  • AWS Certified Cloud Practitioner
  • 応用情報技術者試験
  • ネットワークスペシャリスト
  • おまけ:データベーススペシャリスト

まずITパスポートで、ITについての基本的な導入知識を学んでもらいます。(結構範囲が広いので、IT初心者だと少し時間はかかるかもしれませんが基本的には難易度は低めです)IBTやCBT方式によって通年受験できます。

次に基本情報技術者試験で、広く浅くITの基礎を学びます。前述した通り9つの大分類からなり、ITパスポートと比べると難易度は高めですが、次で受験するCCNAでよく使用するIPアドレスやらサブネットの問題も出てくるのでこの順番としてます。
IBTやCBT方式によって通年受験できます。

次にCCNAです。名前の通り、Cisco社提供する資格となります。ネットワーク機器業界において、大きなシェアを占めるCisco社のコマンド体系とネットワークに関する基本的かつ重要な知識を修得することができます。受験料はお高め(筆者受験時で3万円くらい)。IBTやCBT方式によって通年受験できます。

次にAWS Certified Cloud Practitionerです。皆さん聞いたことは絶対にあると思いますが天下のAmazon社が提供する資格となります。現在、ガバメントクラウドなどで流行りに流行っているクラウド業界において、トップをひた走るAWSについての基本的な知識が身につきます。クラウド内部のネットワークの設計などに携わる方もいらっしゃると思いますが、そうでない方も受験をお勧めします。受験料は1万円ほどですが、しょっちゅう無料や50%OFFキャンペーンをやっているのでそういう機会を狙って受けてみるのもありです。IBTやCBT方式によって通年受験できます。

次に応用情報技術者試験です。基本情報技術者試験の上位互換となります。
筆記試験で普通に難しいです。が合格すると2年間より上位の「高度試験」と呼ばれる試験の午前Ⅰが免除されます。(高度試験は午前Ⅰ、午前Ⅱ、午後Ⅰ、午後Ⅱからなる)毎年春(4月)、秋(10月)に受験可能です。

次にネットワークスペシャリストです。
IPAの試験において、ネットワーク系の高度試験になります。
IPAのシラバス(https://www.ipa.go.jp/shiken/syllabus/ps6vr7000000i9b9-att/syllabus_nw_ver4_0.pdf) にある通り要求される知識はとてもレベルが高いです。毎年春(4月)にのみ受験可能です。

最後におまけでデータベーススペシャリストです。
ネットワークに直接関係はありませんが、SDN(Software Defined Network)技術(ソフトウェアを通じでネットワークを制御する技術)の台頭で、ネットワークエンジニアでもプログラムを書く場面が増えています。普通の人にはとっつきずらいデータベースやSQLを学ぶにはもってこいの資格となります。ただし高度試験のため普通に難しいです。毎年秋(10月)に受験可能です。

まとめ

長文を長々と書き連ねてきましたが、ここに上げた資格はあくまで個人がおすすめするものとなります。ここに書かなかった資格でもよい資格はたくさんあるので、興味を持たれた方はご自身で調べてみてください。(デベロッパー系の資格は、お財布との相談になるかもしれません)
また、資格を取ることを目的とすると、受験勉強みたいに詰込みになってしまうので、あくまでも知識の習得を最終目的としましょう。
あ、でも資格取って、もらえるものはもらいましょう

参考文献

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