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HumanIKで複数ターゲットからリグに一括でベイクする

Last updated at Posted at 2021-12-11

この記事はMaya Advent Calendar 2021の12日目の記事になります。

皆さんこんばんは。
AdventCalendarを立ち上げた本人です。

本人ですが、実はあまりMayaを触っておらずネタが無かったので、こちらの投稿からネタを貰うことにします。

というわけで「HumanIKで複数ターゲットからリグに一括でベイクする」スクリプトを作ってみます。

この記事ではHumanIK サンプルを使用します。
image.png

作戦

あまり検証に時間が取れないので、
少々泥臭いですが手っ取り早そうな1キャラクタずつ順番にベイクするようなスクリプトにしたいと思います。

なので、
1. シーン上に存在するキャラクタのリストを取得
2. ひとつめのキャラクタをUIでセット&ソースをなしにする
3. どうにかこうにか骨からリグにベイクする
4. 終わったら2と3をキャラクタの数だけ繰り返す

ような感じにすれば恐らく実現できるような気がします。

キャラクタのリストを取得

さてどうすればそんなことが出来るのか。
少なくとも表面上はそんなコマンドがぱっとは見つからないのでアマゾンの奥地へと向かう必要がありそうな気配です。

・・・と思っていたら、偶然にもMaya Advent Calendar 2018のとある記事にヒントが隠されていそうです。

以下のコマンドでCharacterを変えることが可能です
optionMenuGrp -e -v "Character1" hikCharacterList;
hikUpdateCurrentCharacterFromUI();
hikUpdateContextualUI();

ふむ。 optionMenuGrp
こいつでどうにか出来そうな予感。

早速リファレンスを覗いてみたら、いくつか使えそうなフラグが見つかりました。

-numberOfItems(-ni)     query
メニュー項目の数を返します。

-select(-sl)    int create query edit
インデックスで項目を選択します。最初の項目が 1 になります。

image.png
ほう。キャラクタ数はメニューの項目数(※なしも含む)として取得できて、キャラクタ変更はインデックス指定が使えるのか。
これなら具体的なキャラクタ名の文字列が分からなくてもキャラクタ数を元にループさせてキャラクタを変更できそうですね。
これでひとまずキャラクタのリスト取得はクリアできそうです。

UIの動的切り替え&ソースをなしに

これも運よくMaya Advent Calendar 2018のとある記事の中にヒントがありそうです。

ここここの情報を使えばなんとかなりそうなので、ひとまずクリアとしましょう(雑)

骨 -> コントロールリグへのベイク

HumanIKの場合、メニューからベイク処理 -> コントロール リグのベイク処理ソースなしにした状態で使用すると骨からリグに対してアニメーションをベイクすることが出来ます。
image.png

実行してみると、以下のようなログが出力されます。

hikBakeToControlRig 0; hikSetCurrentSourceFromCharacter(hikGetCurrentCharacter()); hikUpdateSourceList; hikUpdateContextualUI;

ふむ、なんかこのコマンドを使えば

  1. コントロールリグへのベイク
  2. HumanIK UIの更新

までやってくれそうですね
あまり細かい事は気にせずこいつをスクリプトのパーツにしましょう

スクリプトパーツの組み立て

さて、ここまで集まったパーツを組み立ててスクリプトを完成させてみましょう。

早速ですが完成したスクリプトがこちら

{
    // 1. シーン上に存在するキャラクター数を取得
    int $hikCharacterCount = `optionMenuGrp -q -ni hikCharacterList`;
    for($i=2;$i<=$hikCharacterCount;$i++){ // index 0は範囲外、1がなしなので不細工だけど2からループスタート
    // 2. キャラクターを$i番目に変更
        optionMenuGrp -e -sl $i hikCharacterList;
        hikUpdateCurrentCharacterFromUI(); 
        hikUpdateContextualUI();
        // 3. ソースをなしに変更
        optionMenuGrp -e -sl 1 hikSourceList; // 同じくindex 0が範囲外、 index 1が なし
        hikUpdateCurrentSourceFromUI;
        hikUpdateContextualUI();
        // 4. コントロールリグにベイク
        hikBakeToControlRig 0; 
        hikSetCurrentSourceFromCharacter(hikGetCurrentCharacter()); 
        hikUpdateSourceList;
        hikUpdateContextualUI;
    }
}

はい、こんだけです。
文字列指定じゃないので多分英語UIでも動くと思いますが試してないので責任は持てません。

やってることはコメントに書いてある通りです。
案外簡単に出来て安心しました!!!(現在2021/12/11 22:48)

おわりに

今年も懲りずにMaya Advent Calendarを立ち上げたわけですが、さすがにもう枠が埋まらなくなってきましたねぇ。
むしろ今までよく埋まってたなというべきか、昨今のトレンドなDCCツールと比べてネタが少ないのでしょうがないことなのでしょう。
なので、今年からはあまり気負わず、完走も特に目指さずマイペースにAdvent Calendarを楽しんでいければと思っております。

明日の記事はまだ埋まっておりませんので、気が向いた方は是非参加してみてください!

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