概要
今回作ったもの

リアルアバターとは?
文字通りリアルの肉体に近いアバターモデルを、属に「リアルアバター」と呼びます。
VRコミュニティの文化のアバターはBlenderなどの3Dモデリングソフトでモデリングして作るのが一般的です。ですが、リアルアバターの場合は写真から生成するフォトグラメトリという技術を使用することが多いです。
趣旨
リアルアバターを、特殊な機材を使わずに一人で自宅で生成できないかと思い、今回の制作に取り組みました。もしこれが実現すれば、多くの人がリアルアバターをVRに持ち込める世界を実現できると感じています。勿論、3Dスキャンスタジオほどのクオリティを出すことできないですが、使用できるに値する簡易的なアバターを目指します。今回はその撮影方法と機構の作り方を紹介します。
現状のリアルアバター制作方法
フォトグラメトリには、多点からの静止画が必要です。またその撮影中は動くことができません。その為、現状リアルアバター制作は、3Dスキャンスタジオで撮影するのが一般的です。特殊な機材を使わずに個人レベルで生成する場合は撮られる側と撮る側の2名が必要になります。特殊な高額機材無しで自分一人で撮影するのは、現状困難といえます。
制作方法
今回課した条件
- 一人で撮影できる
- スマホ1台で撮影できる
- 自宅で撮影できる
- 市販のもので機構を作る
機構に必要な材料
- 丸棒(180cm)
- 針金(2m程度)
- 養生テープ
- カーペンターフック
- ペットボトル
- 紙ひも
- 水
- 穴を開けてもよい天井
【総額:約1000円】
機構の作り方
- 丸棒にの両端に針金を括り付けます
- その針金の片側にスマホを取り付けます
- 反対側の針金に水を入れたペットボトルを取り付けます
- 丸棒の中央にフックが掛けられるように針金を括り付けます
- ここで重心が中央に安定するようにペットボトルの水の量を調節しましょう
- 重心が安定したら、養生テープでそれぞれ動かないように固定します
- カーペンターフックを天井に取り付け、紙ひもを取り付けます
- 最後にその紙ひもの先を、先程の丸棒の中心に取り付けたら完成です
撮影方法
- スマホを内側に向けた状態で、ビデオ撮影を開始します。
- その後、丸棒を紙ひもを中心にして回転させます。この時に回転とともに上下に揺れるように力を加えます。そうすることで多点から撮影することができ、生成精度があがります。
- あとは撮影した動画を使えばフォトグラメトリソフトに入れれば簡単に生成できます!
参考URL:誰でも簡単にフォトグラメトリを今すぐ無料で始める方法
最後に
この機構は現在改良中です。
頭から足先まで綺麗に生成できるクオリティにはまだ至れていません。
両端の針金部分を長さを可変にするなど改善を行い、精度を上げたいと思っています。
もし、良いアイデアがありましたらお教え頂けると嬉しいです!
より本格的なクオリティのモデルを作りたい場合は通常数万円かかるのですが、私の知り合いが7800円という破格でスタジオでのリアルアバター制作をしています。ご興味ある方は是非、こちらも見てみて下さい!
@HappyOcean