はじめに
先日初めてJAWS DAYSに参加しました。東京では5年ぶりの現地開催ということで大盛況だったイベントの感想を記していきたいと思います。
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雰囲気
会場は5つのセッションブースと展示スペース、ワークショップなどで構成され、どのエリアもにぎわっていました。
リリースされたばかりのAWS Builder Cards(日本語版)が体験できるコーナーもありました。体験している方々の様子を外側から見させていただいたのですが、面白そうだったので、ぜひ機会があればやってみたいなと思いました。
AWS Builder Cardsとは
AWSが出しているカードゲーム。AWSの様々なサービスのカードを使用してWell-Architectedポイントの獲得を目指し、ポイントを一番多く獲得した人が勝利する。
参考:
セッション
3つのセッションに参加したので、その感想を書いていきます。
Believe In Serverless ~真のサーバレスを目指して~
- 前半(25分): CEO khawaja より、Momentoという会社を作ろうとした背景や、Momentoが提供するサービス、AWSとの親和性、Momentoというサービスの裏側の高度な仕組みについてをお話しします。
- 後半(25分): "Momentoと歩む技術の旅路: サーバレス開発の未来像" というタイトルで、パネルディスカッションを行います。
パネルディスカッションでは、Momentoとは何なのか、Serverlessというトレンドと、そこから生まれた技術についてを語り、
ユーザは様々なサーバレスサービスが生まれたことによって何を享受できたのかをお話ししていきます。
Momentoとは
Momento(モメント)社は、元NASAのエンジニアであり、AWSでAmazon DynamoDBの開発にも携わったサーバーレス開発のスペシャリストであるカワジャ シャムス(Khawaja Shams)氏が2021年7月に立ち上げたスタートアップ企業です。
規模や開発環境によらず、キャッシュの最適化から拡張、管理まで自動で行えるサービスを提供することで、ユーザー企業が製品・サービスの開発と提供に専念できる開発者体験の創出に取り組んでいます。
引用元:クラスメソッド、Webアプリ・サイトレスポンスの高速化サービスを提供するMomentoと資本業務提携〜日本国内ユーザーへの技術支援と販売推進について連携〜
< 感想 >
Momentoというスタートアップの会社さんの発表でした。前半部分はCEO・ khawajaさんによる英語でのプレゼンが行われました。発表の中では、NASAでのキャリアからMomentoを立ち上げようと思った背景や、Momentoが提供するMomento CacheやMomento Topicsの魅力を紹介されていました。
中でも印象に残ったのは、「クラウドコンピューティングは世界を変える」という力強い言葉と、「Momentoを始めてから、日本の技術コミュニティのすばらしさと情熱に気づけた」という賛辞でした。また、Momentoを使用することで、「チャットアプリが6行のコードで作れる」ともお話しされており、率直にすごいなと思いました。
また、もめんと会という日本でのユーザーコミュニティも紹介されており、日本でのさらなるMomentoの広がりを感じられました。
その後、実際のコードを見ながら、「チャットアプリが6行のコードで作れる」という部分の解説も行われました。
後半は、AWS Serverless Heroやサーバレスコミュニティを運営している方々によるパネルディスカッションが行われました。まず、「サーバーを意識する必要がない」等のサーバレスの特徴についての共有があり、そのあと、Momentoの日本での広がりや、サーバレスに挑戦する新興ベンダーの増加についての言及がありました。
パネルディスカッションの内容や、登壇者・聴講者から感じる会場の熱量から、サーバレスの日本での盛り上がり・そして技術者たちを惹きつける魅力を感じることができました。
AWS Heroとは
熱心なナレッジ共有によってコミュニティに大きな影響を与えているとして表彰されたAWSエキスパートのことを指す
参考:AWS Hero 公式サイト
地方Tech創生全国ツアー 〜池袋Summit〜
全国各地(九州、四国・中国、北陸、東北)で活躍されているエンジニアが池袋に集結!本セッションでは、「地方×Techの可能性」にフォーカスを当てたセッションです。
全国各地で活躍されている皆様に、
- 地方特有のビジネス観点/課題解決のアプローチ
- クラウドテクノロジーを用いたからこそ出来たこと
- 地方×技術コミュニティ
- うまく行ったこと/行かなかったこと ぶっちゃけトーク etc...
についてお話しいただき、皆様の取り組みの内容を深掘ります。
< 感想 >
地方だからこそできること・地方では難しいことが気になって参加しました。
「地方は課題最先端」というワードが何回も登場し、地方ではITで解決できるかもしれない課題が多い一方で、システムですべて解決できるわけではないので、仕事の受け方やお客様とのすり合わせを工夫しているというお話があり、興味深かったです。
また、コミュニティに関しては、「ニッチなテーマでやってしまうと集客が難しい」という苦労が聞かれた一方で、「今までは地方でクラウドに詳しい人は、東京に異動・転職してしまうケースが多かったが、リモートワークの広がりで、地方にいながら東京の企業に勤めるクラウドエンジニアが増えたので、コミュニティが盛り上がってきた」というお話も聞かれました。
登壇者の方々が話されていた、業務内容・苦労・地方で良かったことなどから、地方のIT企業が行っていることが理解できて、とても面白かったです。このセッションの最初でもMCの方がお話しされていましたが、このセッションの実現は、JAWS DAYSが久しぶりの対面開催となったおかげでもあると思うので、参加できてよかったなと思いました。
恒例!ソリューションアーキテクト怒涛のLT
AWSのソリューションアーキテクトは一体なんなのかよくわからないという声をいただきます。
堅い説明よりもSAでめっちゃ面白いことしている人がいることをJAWS-UGの場でお披露目して感じていただきます。
< 感想 >
3~4分のLTが12人分行われる、まさに怒涛のLTという言葉がぴったりのセッションでした。
全員同じソリューションアーキテクトという肩書きですが、一人ひとり年次・バックグラウンド・担当サービス・担当のお客様(ex. 公共・金融など)が違い、多様な発表でとても楽しかったです。
私は業務でVisual Studio Codeを使っているので、Application ComposerのVSCode対応(参考)や、CodeWhispererのセキュリティスキャンがVSCodeで使える(参考)という発表が響きました。
他の皆さんも、ご自身の担当サービスのあるある、Update、意外に使われていない機能などを共有してくださり、とてもためになりました。
全体を通しての感想
途中参加・途中離脱だったため、3つのセッションの参加のみとなりましたが、それでもとても楽しめました!最近はLTを聞いたり勉強会に参加したりという時間を取れていなかったので、今後は定期的に取っていきたいと思います。また来年も参加したいと思います!
以上です。ありがとうございました。