LoginSignup
55
44

More than 5 years have passed since last update.

各プログラミング言語使いが鴨を見たときの反応まとめ

Last updated at Posted at 2016-02-18

さぁポエムの時間だ!

前置き

あるところにお腹を空かせたRubyistがいました。

Rubyistはふと、鴨食いてぇなぁ、と思います。誰だって一度くらい、無性に鴨を食べたいと思ったことがありますよね?

というわけで、Rubyistは鴨を買いに市場へと向かうのでした。

Rubyの場合

Rubyistが市場に着くと、すぐに鴨売りを見つけました。

鴨売り「おぅ兄ちゃん。鴨、買っていくかい?」

Rubyist「あ、はい」

鴨売り「あいよ、2500円。でも、今生きてる鴨しかいないんだったわ。兄ちゃん、鴨は捌けるのかい?」

Rubyist「うーん、出来合いの物を食べることが多いので、鴨は捌けないですね」

鴨売り「そうか。じゃ、捌ける人が来るまでそこで待ってるといい」

鴨売りに勧められるがままに近くのベンチに腰掛けて、鴨を捌ける人が来るのをじっと待ちます。

Rubyist「鴨捌ける人っているのかなぁ……」

鴨売りの周りにいた鴨がガァガァと鳴きます。不安が募ります。

Rubyistは気分を変えようと、別のことを考えました。

Rubyist「ふむ。あれは鴨のように見えるし、鴨のように鳴くし、鴨のように歩くから、きっと鴨なんだろう」

さすがはRubyist。彼は無意識に ダックタイピング について考えているのでした。

Python, JavaScriptの場合

Pythonista「あれ、Rubyistさん。どうしたのですか?」

Rubyist「あぁ、ええと、かくかくしかじか。それで、鴨は捌けますか?」

Pythonista「うーん、さすがに鴨は捌けないかなぁ。JavaScriptist君はどう?」

JavaScriptist「え、僕ですか? できるわけないじゃないですか」

Rubyist「ですよねー」
Pythonista「だよな」

Rubyist「ところで、あそこにいる鳥、鴨のように見えるし、鴨のように鳴くし、鴨のように歩くから、きっと鴨だと思うんだけどどう?」

Pythonista「あぁ、鴨だろうな」

JavaScriptist「少なくとも鴨を プロトタイプ に持つことは確かでしょうね」

Rubyist, Pythonista「???」

その後、彼らは鴨そっちのけでマイクロフレームワークとフルスタックフレームワークの優劣について熱く語り合いました。

Javaの場合

Rubyist「あ、Java屋さんじゃないですか。こんにちは」

Java屋「Rubyistか。こんなところでどうしたんだ? ついに失業したのか?」

Rubyist「冗談きついですよ。Java屋さんこそどうなんですか?」

Java屋「組み込みからモバイル、バックエンドまで相変わらず忙しいよ」

Rubyist「なるほど。30億のデバイスで走っているだけはありますね」

Java屋「ははは。ありがとう」

一体、ソースはどこにあるんだろう? と疑問に思ったRubyistでした。

Rubyist「そういやJava屋さん。鴨は捌けますか?」

Java屋「なんだ、藪から棒に。鴨ぉ? 家内なら捌けるかもしれないが、私には難しいだろうな」

Rubyist「そうですよね。少し話変わるんですけど、あそこにいる鳥、鴨のように(――略――)きっと鴨だと思うんですけど、どうでしょうか?」

Java屋は少し考え込んで、

Java屋「それは鴨 インターフェイス を実装しているかによるな」

Rubyist「鴨インターフェイス? 何ですかそれは」

Java屋「ええと、この仕様書によるとだな――」

と言って、Java屋はどこからともなく分厚い仕様書を取り出して、ぱらぱらとページを捲っていきます。
あまりに分厚いので、目的のページを見つけるのにも一苦労しそうです。

Rubyist「あわわわ。いいですよ、そこまでしてもらわなくて!」

Java屋「そうか……」

なぜか落ち込んだ様子でJava屋は離れていきます。

そして、入れ違いにやってくる影が二つありました。

Haskell, Scalaの場合

Scala使い「はぁ、やっといなくなってくれましたか」

Rubyist「あれ、Scala使いさんに……Haskellerさんも。どうしたの?」

Haskeller「ちょっと、ね」

Rubyist「?」

Scala使い「私、あのJavaの人嫌いなんですよ。セミコロンが必要無い言語は言語として認めないー、とか。BASIC世代のくせに」

Rubyist(あぁ、それ僕も昔言われたな)

Scala使い「これってセクハラですよね。あんな奴には import 文だけ書かせてればいいんですよ。そう思いませんか?」

Rubyist「本人としては悪気は無いつもりだから許してあげてよ」

Haskeller「おしとやかになろうよ、Scala使いちゃん」

Scala使い「はいはい。で、Rubyistさんこそ、こんなところで何をしているんですか? 切られましたか?」

と言って、Scala使いは首をすぱっとするジェスチャーをしてみせます。

Haskeller「そうなんですか?」

Rubyist「もしそうだったらこんなにのんびりしていないよ。あ、そうそう、二人共、鴨って捌ける?」

Haskeller「鴨はちょっと……。お魚とは訳が違いますよね」

Scala使い「それは、森ガールのOCamlerさんでも出来ないんじゃないですか?」

Rubyist「ど、どうしてOCamlerさんの話題に? そしてOCamlerさんって森ガールなの?」

Scala使い「そんなことどうだっていいじゃないですか」

Rubyist「うーん。OCamlerさんは森ガールなのか……。ところで森ガールって何だ?」

Haskeller「えぇ、そんなことも知らないんですか?」

Scala使い「仕方ありませんね。教えてあげましょう」

こうして、Rubyistは森ガールの何たるかをHaskellerとScala使いに教えてもらいました。

Rubyist「へぇ、森ガールってファッションの話だったのか」

Scala使い「そうですよ。覚えましたか?」

Haskeller「それじゃ、そろそろ私達帰りますね」

Rubyist「さよなら――。と、その前に、参考までに聞いておきたいんだけど、あの鴨(――略――)ってどう思う?」

Haskeller「うーん。鴨 (Duck law) を満たしているなら鴨でしょうね」

Scala使い「そうですね。私も同じ意見です」

Rubyist「か、鴨則? 聞いたこともないよ」

Haskeller「えぇ、そんなことも知らないんですか?」

そう言ってHaskellerはどこからともなくホワイトボードと黒マーカーを取り出しました。

そして、謎の数式やら図式やらを勢いよく書き出したのです。

Rubyist(なんだこれ……。福山雅治、じゃなくてガリレオ先生!?)

Haskeller「ふぅ……。こういうものです」

Rubyist「あ、うん。僕にはよく分からないや」

Haskeller「えー、残念だな」

Scala使い「次会うときまでに理解してくださいね」

こうしてごちゃごちゃ書かれたホワイトボードを残して二人は去っていきました。

Common Lispの場合

Rubyist「鴨捌ける人なんて普通に考えているわけないよなぁ……」

Common Lisper「鴨、ですか?」

Rubyist「わ、Common Lisperさん。突然話しかけないでくださいよ」

Common Lisper「ごめんなさい。それで、鴨ですよね。私、捌けますよ」

Rubyist「ほ、本当ですか? すごい!」

Common Lisper「昔、色々あったから」

Rubyist(鴨を捌けるようになるってどんな状況なんだろうか……)

Common Lisper「どうしたの?」

Rubyist「い、いえ……。あの鴨、買おうと思ってるんですけど、――あ、一つ聞きたいことがあるんですけどいいですか?」

Common Lisper「いいですよ。何ですか?」

Rubyist「鴨のように(――略――)どう思いますか?」

Common Lisper「マクロ で鴨のように見えるけど、やっぱり リスト なんじゃないかな」

Rubyist「そ、そうですか……」

Rubyist(どうしてだろう。もう反論する気力が沸いてこないや)

こうして、Rubyistは鴨を買って帰り、Common Lisperが調理したのでした――。


Rubyist「ってCommon Lisperさんっ!? ちょっ、そ、その鴨生きてるっ! 包丁降ろさないで、ってうわぁあああああ!!」

このときの鴨の悲鳴をRubyistは一生忘れなかったという。

――完

あとがき

冷静になって考えてみても、どうしてOCamlerが森ガールなのか分かりません。それと森ガールって森に出掛ける女性のことだと思ってました。あらっきぃです。

気が付けば前回の投稿から一年半以上経っていました。まさかそんなに経っているとは思っていなかったです。どうしてQiitaに投稿しなくなったのかというと、まぁお察しください。

恐らく、この文章を書かなければ加工済みの鴨一匹が3000円程度で買えることなんて一生知らなかったと思います。書かなくてもいい文章を書いているという自覚はあるのですが、書かずにはいられませんでした。というわりには落ちが適当でごめんなさい。

冒頭にポエムと書いていますがこれはSSですね。

最後に、こんなよく分からない文章に最後まで目を通していただきありがとうございました。

55
44
1

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
55
44