Typst(タイプス)は、何もかもが超簡単な$\LaTeX$です。
いかに簡単か
今からこれを、$\LaTeX$とTypstで書きます。
これが$\LaTeX$
\begin{itemize}
\item Fast
\item Flexible
\item Intuitive
\end{itemize}
これがTypst
- Fast
- Flexible
- Intuitive
明らかに簡単です。
一から書くな、パクれ
さらに、Typstには様々なテンプレートがあります。
#import "ライブラリ名"
と行頭に書くだけで、履歴書からIEEEの論文まで、一瞬でなんでも書くことができます。
スライドだって作れます。(僕は普通にパワポ使います。)
グラフも書けます。
これを実行すると...
#import "@preview/cetz:0.3.1": canvas, draw, vector, matrix
#set page(width: auto, height: auto, margin: .5cm)
#canvas({
import draw: *
// Set up the transformation matrix
set-transform(matrix.transform-rotate-dir((1, 1, -1.3), (0, 1, .3)))
scale(x: 1.5, z: -1)
grid((0,-2), (8,2), stroke: gray + .5pt)
// Draw a sine wave on the xy plane
let wave(amplitude: 1, fill: none, phases: 2, scale: 8, samples: 100) = {
line(..(for x in range(0, samples + 1) {
let x = x / samples
let p = (2 * phases * calc.pi) * x
((x * scale, calc.sin(p) * amplitude),)
}), fill: fill)
let subdivs = 8
for phase in range(0, phases) {
let x = phase / phases
for div in range(1, subdivs + 1) {
let p = 2 * calc.pi * (div / subdivs)
let y = calc.sin(p) * amplitude
let x = x * scale + div / subdivs * scale / phases
line((x, 0), (x, y), stroke: rgb(0, 0, 0, 150) + .5pt)
}
}
}
group({
rotate(x: 90deg)
wave(amplitude: 1.6, fill: rgb(0, 0, 255, 50))
})
wave(amplitude: 1, fill: rgb(255, 0, 0, 50))
})
こうなります。
$\LaTeX$でグラフを入れようと思うと、まずGnuplotで書き、それをpdfにコンパイルして、LaTeX全体をコンパイルしなおして...とこれまたとても面倒。
でも、環境構築したくない
$\LaTeX$は、環境構築が大変なことでも有名です。
-
TeX Liveのインストール(約2GB)
これに5時間
.
.
.
.
. -
VSCodeの設定(拡張機能入れて、settings.jsonいじって...)
これに1~2時間
.
. -
書き方を調べて...(Documentclass, usepackage, begin...)
これに1時間
.
ついに...ついに完成したぞ...!
Hello, World
日が暮れてしまいます。
対して、Typst
- Typstコンパイラのインストール (15.5MB、一瞬)
- VSCodeの設定 (拡張機能入れるだけ)
- 書き方はとても簡単。ちょっと調べたら書けます。
公式ドキュメントも充実してます。(日本語版はないので、Google翻訳で許してください)
使わない理由がありません。
まとめ的な
他にも、計算ができるなど、色々な便利機能が備わっています。
知名度の低さ以外に欠点がありません。
ブラウザ上でも使えます。(無料、アカウント作成が必要)
$\LaTeX$でできて、Typstでできないことはありません。$\LaTeX$の時代は終ったのです。
付録 (本編)
LaTeXユーザー向け
Typst便利ツール
チュートリアル(日本語)
- Typstの始め方と使い方
- やりたいことから始めるTypst
- 日本語版Typstのドキュメント(日本語のフォーク、あんまり充実してない)
すでに同じようなこと書いてる人はけっこういた
後書きの後書き
あんまりモチベーションがなかったので、最低限の文字数で伝えたいことを書きました。
多少言葉が雑かもしれません。ごめんなさい。