本記事の位置づけ
コロナ流行当初と比べ転職求人が増えてきたことや、リモート面接での転職活動の気軽さもあり、転職活動される方が増えてきたように思います。
一方で転職活動をしたいと考えているものの「転職活動を何したらよいかわからない」、「多忙な業務と並行して書類を書く体力がない」など終わりをイメージできてない転職活動に対して中々重い腰を上げることのできない方も多いのではないでしょうか?
最近転職に関して相談されることも多くなってきましたので、本記事ではエンジニアの方の転職活動開始の潤滑油になれるよう、私が転職活動した際の転職の流れとそこで感じたことを書かせていただきます。
転職活動の流れ
私が転職サイトのエージェント経由で実施した転職活動の流れは下記の図のようになっています。
全体のスケジュール間でいうと、エージェントとの面談から転職先決定まで、3カ月程度かかりました。途中面接日などのスケジュール調整に難航したことあり、もう少し早く転職活動を進められる方も多いと思います。ただ、ストレスで禿げそうなので速攻転職したいと思っても、職場を離れるまでに3~4カ月かかることは知っておくとよいと思います。
ブロック毎の細かい説明を下記にしていきます。
①ハラスメント激化期
前職は完全年功序列制の会社だったのですが、管理職が「ハラスメント気質」で「技術力皆無」な方でした。一方で日々の業務とコミュニケーションで疲れ果てていて、白紙の状態から履歴書や職務経歴書を埋めていく体力もない状況でした。
②転職サイトのエージェントに登録
エージェントには良い悪い噂どちらもありましたが、無料だしひとまず話してみようと考えて手ぶらの状態で複数の転職サイトのエージェントと並行してWeb面談をはじめました。
実際のところ、「面談の形式」や「転職活動の進め方」や「相談に対する回答姿勢」など対応は担当エージェントの方でまちまちでした。一方で、相性のあうエージェントさんだと「こちらの悩みとか転職先の指標とかを言語化」や「具体的な活動スケジュールの明確化」をしてくれたりします。中々転職活動を進められないという方は、金額もかからずリスクも少ないのでとりあえずエージェント登録して面談してみると、自分の考えや転職活動開始のきっかけになってよいかと思います。
③ 必要書類の準備
土日に書いて平日にエージェントさんに添削いただいてというフローで、書いている時間自体は短いんですけど2週間くらい妙に時間がかかりました。必要書類準備と並行して、この時期は受ける企業調査を進めていました。エージェントさんには書類準備まで手伝っていただき、以降は自前で書類応募などを進めていきました。
④ 書類選考&面接
この段階で大変だったことは「日程調整」です。複数企業へ応募していたのですが、会社に行きながら複数企業の面接日程を調整するのが結構大変でした。
あと面接ですが、技術系の転職の場合にはなると思いますが、何社か受けてみて新卒時代の面接と比較して下記が異なると感じました。
- 1次面接はお互いを知る場(面接というよりお互いの意識あわせの場)
- 面接で先方が気にしていることは職務経歴(何ができるか)であり、その企業をどれだけ調べているかとか何をしたいかはあまり気にしていない印象
- 逆にこちらとしては、転職後の部署で何をするのかこっちがわかっていないことを相手もわかっているので、具体的な仕事の話とか聞きやすい雰囲気
- 務める部署・チームの技術者による面談がほとんどなので技術的な会話をしやすい
- どのようなツールを使っているか、どのような開発をしているかなど、割とこれは社外秘ではないのか...?みたいな内容も含めて技術会話をざっくばらんにできる印象
⑤~⑧ 転職先企業の決定 以降
企業としては、自動車メーカー、測定器メーカー、SIerを受けて最終的に前職と同業へ決めました。
最終選考の合否が出た後、大体フォローアップ面談という合格後の相談会みたいなのがあり、その後1~2週間以内に入社可否をこちらから先方へ伝える流れです。
入社決定後は、社内の退職手続きを進めていきます。パワハラが不安な人は、面談中レコーダーで録音しておきましょう。
転職してみて感じたこと
自動車メーカから同業他社へ転職してみて、ソフト開発領域のエンジニアの少なさと新しいソフト開発ツールの導入の遅さは共通していると感じつつ、開発レベルやソフト開発の進めやすさは全く異なると痛感しています。今もし自動車メーカのソフト開発に絶望している方がいても、場合によっては勤め先特有の問題の可能性もあるので受けてみるのはありかもしれないです。
また転職活動では、下記が大切だと個人的には思いました。
- エージェントは複数企業を試した方が良い
上述したように、正直担当してくれる人によってまちまちで、営業職から転職してエージェントやっている方もいれば、技術職から転職してエージェントやっている方もいます。自分の思考回路に近いエージェントと巡り会える可能性を少しでも上げるために、何社か試して比較してみると良いと思います。 - 面接は新卒時よりも楽しい!!
Web検索では出てこないような細かい技術的な会話ができ、相手もなんでも聞いて精神の企業が多いので怖がる必要はないと感じました。面接では逆質問時間を30分とか長めに設定してくれる企業が多かったので、聞きたいことを事前にまとめてしっかり聞きたいことを聞き切れるようにしておくとよいと思います。
本記事ではほぼ触れませんでしたが、もし自動車メーカでの働き方など興味がある方がいれば、DMなどでご連絡いただければと思います。