#Cloud Foundry on Kubernetesがなぜ素晴らしいのか!
つたないポストにお付き合いありがとうございます。今回はなぜKubernetes上でCloud Foundryを構築することが良いのか。なぜSUSEがそんなことをしているのかを少しお伝えしたいと思いますのでゆるーくお付き合いくださいませ。お察しくださいw
前回のポストに書いたとおり、SUSE以外のディストリビューションはVMware上でCloud Foundryを提供していますが、コンテナ化すると実は様々なメリットを享受出来るようになります。
- VMwareのライセンスが不要
- (何でも出来るし優れているが)複雑で学習コストの高いBOSHが不要
- 1/3~1/4のメモリで動作
- 高いポータビリティー、冗長性、スケール、自己復旧などコンテナとKubernetesのメリットを享受可能
Cloud Foundry自体のメリットに加えてその構成コストが場合によっては最大90%もお得な感じになります。つまりSMBとスモールスタートなど費用感や規模感が合わなかったユーザーもCloud Foundryが気軽に使えるようになるということです。そしてもちろん、Kubernetesのアドバンテージを最大限に有効活用出来る様になります。これはアプリ開発者、インフラ担当者、経営者にとっても大きなメリットだと思われます。そんなコンテナ化されたCloud Foundryですが現在パッケージ化して企業向けにサポートを提供しているのはSUSEのみとなります。
ここでなぜSUSEかという話を少し書きたいと思います。まだ生き残っていたかカメレオンという印象の方も多いかと思いますが...。SAPやHPCの世界では有名なのでご存じの方もいるかも知れませんがここ数年はKubernetesとCloud Foundryにも力を入れております。話はSUSEがHPEのHelion Stackatoを買収したところに遡る訳でございまして(詳しくはWebで)、その後IBM, SAP, Pivotalとも連携しながら主に以下のプロジェクトに携わっておりました。
CF コンテナ化は仮想マシンの代わりにCFAR(Cloud Foundry アプリケーションランタイム)をコンテナとしてパッケージ化し、CFARをKubernetesにデプロイ出来るようにします
EiriniはCFARのプラガブルスケジューリングを有効にします(運用者はCFARがDiegoかKubernetesのどちらかを利用するか選択可能です)
StratosはCloud Foundryを管理するためのWebベースのUIです。これにより、ユーザーと管理者の両方がCloud Foundryクラスターで実行されているアプリケーションを管理し、クラスター管理タスクを実行することができます
Kubernetes向けのアプリケーションランタイムディストリビューション
Cloud Foundry Application Runtimeのオープンソース実装
そう最後のKube CF1はSUSE Cloud Foundryとして開発されていたscfが2020年3月20日にインキュベーションプロジェクトとしてCNCFに寄贈されました2。今後はCF on K8sが主流となっていく訳ですが、そんな流れがあって実はSUSEもLinuxだけではなくパフォーマンスとセキュリティに優れたカーネルを活かしてKubernetesとCloud Foundryにガッツリ取り組みパッケージ化をしているという次第でございます。KubeCFについて興味のある方はこちらのブログもお読み頂くと良いかと思います。
Cloud Foundryが頭に浮かんだ際には数あるディストリビューションの中にSUSEという選択肢を入れて頂ければこれ幸いでございます。ガッテン(LGTM)頂けましたでしょうか?また緩い話でもご質問等大歓迎でございます。またアップデートがあれば共有させて頂きたいと思います。
*1)https://www.cloudfoundry.org/kubecf/
*2)https://www.atmarkit.co.jp/ait/articles/2003/23/news056.html
Happy coding!