ゴール
- pyenv でPythonのバージョン切り替えを行う
- pipenv でパッケージの管理を行う
pyenv-win
1. pyenv-win のZIPを展開
GitHub の Installation にある ZIP を使う方法でインストールします。
masterブランチのZIPをダウンロードして、環境変数 %USERPROFILE%
が指すディレクトリ(多くの場合は C:\Users\[ユーザ名]
)に展開します。
展開すると下のファイルとディレクトリが展開されるので、ディレクトリ pyenv-win-master
を .pyenv
に変更します。
master.zipのファイル構成
pyenv-win-master
│ .gitignore
│ .python-version
│ .version
│ LICENSE
│ mirrors.txt
│ README.md
│ requirements.txt
│ setup.py
│ _config.yml
│
├─.github
│ └─ISSUE_TEMPLATE
│ bug_report.md
│ feature_request.md
│
├─pyenv-win
│ │ __init__.py
│ │
│ ├─bin
│ │ pyenv
│ │ pyenv.bat
│ │
│ └─libexec
│ pyenv---version.bat
│ pyenv-commands.bat
│ pyenv-duplicate.bat
│ pyenv-exec.bat
│ pyenv-export.bat
│ pyenv-global.bat
│ pyenv-help.bat
│ pyenv-install.vbs
│ pyenv-local.bat
│ pyenv-rehash.bat
│ pyenv-shell.bat
│ pyenv-shims.bat
│ pyenv-uninstall.vbs
│ pyenv-version.bat
│ pyenv-versions.bat
│ pyenv-whence.bat
│ pyenv-which.bat
│ pyenv.vbs
│
└─tests
test_install.bat
test_uninstall.bat
変更後にdir コマンドで pyenv
コマンドの位置を確認します。
cmd> dir %USERPROFILE%\.pyenv\pyenv-win\bin\pyenv
ドライブ C のボリューム ラベルがありません。
ボリューム シリアル番号は BA29-3C85 です
C:\Users\example-user\.pyenv\pyenv-win\bin のディレクトリ
2020/02/09 22:07 55 pyenv
1 個のファイル 55 バイト
0 個のディレクトリ 790,862,061,568 バイトの空き領域
2.環境変数を設定
1つの環境変数を追加して、PATH
に2つのディレクトリを追加します。
- 新しい環境変数
- PYENV :
%USERPROFILE%\.pyenv\pyenv-win
- PYENV :
- 環境変数PATHの先頭に追加
- %PYENV%\bin
- %PYENV%\shims
3.pyenv で利用する Pythonのバージョンを指定する
- まずは、
pyenv install -l
でインストール可能なバージョンを確認します。 - 次に、必要なバージョンをインストールします。 3.8.1 であれば
pyenv install 3.8.1
を実行します。 - そして使うバージョンを指定します。
pyenv local 3.8.1
- 最後に
%USERPROFILE%\.pyenv\pyenv-win\shims%
を更新するためにpyenv rehash
を実行します。
4.設定結果を確認
python --version
と pip --version
を実行して指定したバージョンであることを確認します。
cmd>python --version
Python 3.8.1
cmd>pip --version
pip 20.0.2 from c:\users\example-user\.pyenv\pyenv-win\versions\3.8.1\lib\site-packages\pip (python 3.8)
5.うまくいかない場合
pythonを実行すると Microsoft Storeが立ち上がる
python
を実行して下の Microsoft Store が表示される場合には2つの原因が考えられます。
-
%USERPROFILE%\.pyenv\pyenv-win\shims
ディレクトリが空になっている。この場合はpyenv rehash
を実行して、%USERPROFILE%\.pyenv\pyenv-win\shims
ディレクトリの内容を更新します。 - 環境変数
Path
に定義されているディレクトリの順番が%USERPROFILE%\AppData\Local\Microsoft\WindowsApps
の後に%PYENV%\shims
がある。この場合は%PYENV%\shims
を先にします。
pipでインストールしたパッケージのコマンドを実行できない
pyenv rehash
を実行して %PYENV%\shims
を更新します。
pipenv
pip
でインストールして、 pyenv rehash
を行います。
cmd> pip install pipenv
cmd> pyenv rehash
cmd> pipenv --version
pipenv, version 2018.11.26
これでインストールが完了したので、pipenv install
で必要なパッケージをインストールします。