こんにちは、アーキテクトのやまぱんです。
Azure VMSS (Virtual Machine Scale Sets) の 「均一オーケストレーション」 と 「フレキシブルオーケストレーション」 について自分用に簡単にまとめます。
間違ってたら優しく教えてください!
VMSS (Virtual Machine Scale Sets) / 仮想マシンスケールセット とは
そもそも VMSS とは 一言でいうと、仮想マシン(VM)のグループを自動的にスケールイン(削減)およびスケールアウト(拡張)することができる機能です。
- MS Learn - Virtual Machine Scale Sets とは何ですか?
そのなかでオーケストレーションモードがあり、具体的には 「均一オーケストレーション(Uniform Orchestration) 」 と 「 フレキシブルオーケストレーション(Flexible Orchestration)」 があります。
- MS Learn - Azure での Virtual Machine Scale Sets のオーケストレーション モード
「均一オーケストレーション」 と 「フレキシブルオーケストレーション」 の比較
簡単な比較表 をつくるとこんな感じです。(2024/07/03 現在)
その他詳細な違いはMS Learn をご覧ください。
Azure VM バックアップ の対応・非対応などいろいろ違いがあります。
項目 | 均一オーケストレーション(Uniform Orchestration) | フレキシブルオーケストレーション(Flexible Orchestration) |
---|---|---|
スケール方法 | 同一のVMモデルを使用 | 異なるVMモデルを使用可能 |
アップデート | アップグレード ポリシー対応(自動、手動、ローリング) | アップグレード ポリシー対応(自動、手動、ローリング) *執筆時時点でプレビュー |
VMの異種性 | 全て同一構成 | 異なる構成のVMを混在可能 |
カスタムイメージ | 一つのカスタムイメージのみ使用可能 | 複数のカスタムイメージを使用可能 |
可用性セット | 同じ可用性セット内でのみスケール | 可用性ゾーンを跨いだスケールが可能(執筆時時点でプレビュー) |
負荷分散 | 単一の負荷分散ルールを使用 | 複数の負荷分散ルールをサポート |
使用ケース | シンプルで同質な環境向け | 複雑で異質な環境向け |
MS Learn 抜粋
- ゾーンをまたいだ可用性セットについて
フレキシブル オーケストレーションでは、リージョン内の障害ドメインまたは可用性ゾーン内で VM を分散することで、(最大 1,000 個の VM まで) 高可用性を保証します。
可用性 SLA:障害ドメイン間で分散しているインスタンスの場合は 99.95%。複数のゾーンに分散しているインスタンスの場合は 99.99%。
- 負荷分散の違いについて
均一オーケストレーション:
このモードでは、単一の負荷分散ルールが使用されます。すべてのVMは同一の負荷分散設定のもとで動作し、単一のスケールセットに統合された形で管理されます
フレキシブルオーケストレーション:
このモードでは、複数の負荷分散ルールをサポートします。異なる構成のVMを混在させることができ、それぞれ異なる負荷分散設定を適用することが可能です
その他 参考
- Azure Virtual Machine Scale Sets (VMSS) の更新方法まとめ
少し古い記事ですが、大変わかりやすいです。