LoginSignup
6
4

More than 3 years have passed since last update.

Anacondaにある仮想環境を別の端末でも使えるようにする

Last updated at Posted at 2019-08-14

概要

Pythonでの開発をするために仮想環境を作っている人は多いと思います。

仮想環境を作るためのツールとして、Anacondaが有名です。

この記事ではAnacondaの環境を別の端末に複写する方法を記述します。

移送元と移送先では、Dropboxなどでファイル共有できていると便利です。

個人的な備忘録としての意味合いもあるので、あまり細かい点には触れていません。。。

移送元端末での操作

移送元ではまず環境の設定内容をExportします。

以下の手順で実施します。

1. 環境のある場所に移動

Anacondaを立ち上げて、移送したい環境からターミナルを開きます。

多分デフォルトのままでOKですが、別の場所が開かれている場合は cdなどで移動します。

2. 環境をymlファイルに出力

次のコマンドを入れます。

conda env export > ファイル名.yml

すると今開いている場所にymlファイルができます。

3. requirements.txtを作っておく

コマンドで次のように打ちます。

pip freeze > requirements.txt

これで出来上がりです。

このrequirements.txtや先ほど作ったymlは、Dropboxなどで移送元、移送先で共有するようにしましょう。便利です。

移送元ではこれだけです。

移送先端末での操作

当然ながら、Anacondaがインストール済みであることが前提です。

1. ymlファイルをインポート

とりあえずもともとあるbase(root)のところからターミナルを開きます。

インポートするymlファイルのある場所に移動します。

そして次のコマンドを打ちます。

$ conda env create -n 新たな環境名 -f ファイル名.yml

たいてい次のようなエラーになります。

ResolvePackageNotFound: 
  - openssl==1.1.1c=he774522_1
  - sqlite==3.28.0=he774522_0
  - vc==14.1=h0510ff6_4
  - vs2015_runtime==14.15.26706=h3a45250_4
  - wincertstore==0.2=py37_0
  - python==3.7.3=h8c8aaf0_1

そこでこれらの記述をインポートするymlファイルから削除します。

そしてもう一度コマンドを入れます。

$ conda env create -n 新たな環境名 -f ファイル名.yml

端末のスペックによっては結構時間がかかりますが、遅くても数分で完了します。

2. requirements.txtの読み込み

だいたい出来上がった状態ですが、仕上げとして移送元のrequirements.txtを読み込みます。

次のコマンドです。

pip install -r requirements.txt

以上で完了です。

6
4
0

Register as a new user and use Qiita more conveniently

  1. You get articles that match your needs
  2. You can efficiently read back useful information
  3. You can use dark theme
What you can do with signing up
6
4