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Anacondaにある仮想環境を別の端末でも使えるようにする

Last updated at Posted at 2019-08-14

概要

Pythonでの開発をするために仮想環境を作っている人は多いと思います。

仮想環境を作るためのツールとして、Anacondaが有名です。

この記事ではAnacondaの環境を別の端末に複写する方法を記述します。

移送元と移送先では、Dropboxなどでファイル共有できていると便利です。

個人的な備忘録としての意味合いもあるので、あまり細かい点には触れていません。。。

移送元端末での操作

移送元ではまず環境の設定内容をExportします。

以下の手順で実施します。

1. 環境のある場所に移動

Anacondaを立ち上げて、移送したい環境からターミナルを開きます。

多分デフォルトのままでOKですが、別の場所が開かれている場合は cdなどで移動します。

2. 環境をymlファイルに出力

次のコマンドを入れます。

conda env export > ファイル名.yml

すると今開いている場所にymlファイルができます。

3. requirements.txtを作っておく

コマンドで次のように打ちます。

pip freeze > requirements.txt

これで出来上がりです。

このrequirements.txtや先ほど作ったymlは、Dropboxなどで移送元、移送先で共有するようにしましょう。便利です。

移送元ではこれだけです。

移送先端末での操作

当然ながら、Anacondaがインストール済みであることが前提です。

1. ymlファイルをインポート

とりあえずもともとあるbase(root)のところからターミナルを開きます。

インポートするymlファイルのある場所に移動します。

そして次のコマンドを打ちます。

$ conda env create -n 新たな環境名 -f ファイル名.yml

たいてい次のようなエラーになります。

ResolvePackageNotFound: 
  - openssl==1.1.1c=he774522_1
  - sqlite==3.28.0=he774522_0
  - vc==14.1=h0510ff6_4
  - vs2015_runtime==14.15.26706=h3a45250_4
  - wincertstore==0.2=py37_0
  - python==3.7.3=h8c8aaf0_1

そこでこれらの記述をインポートするymlファイルから削除します。

そしてもう一度コマンドを入れます。

$ conda env create -n 新たな環境名 -f ファイル名.yml

端末のスペックによっては結構時間がかかりますが、遅くても数分で完了します。

2. requirements.txtの読み込み

だいたい出来上がった状態ですが、仕上げとして移送元のrequirements.txtを読み込みます。

次のコマンドです。

pip install -r requirements.txt

以上で完了です。

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