はじめに
これまで、質問に対して回答したときに「何を言っているのかわからない」と言われたことが何度かあります。
そんな自分を変えたい!と思い、今井むつみさんの「「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか?」という本を読んだので、重要だなって思ったところをまとめていきます。
まとめ
第1章
第1章では、何回も説明したら伝えることができるのか?という問題提起を行っている。
人の中にはそれぞれのスキーマが存在する。
スキーマとは、生まれ育ち、経験、知識などから作られるフィルターのようなものである。
人はこのスキーマを通じて、外からの情報を自分の中に取り入れるため、同じ説明であっても受け取り方は人によって異なってしまう。
例として、「猫」という言葉を聞いた時、ある人は錆柄の野良猫、ある人は真っ白な飼い猫、ある人はトムとジェリーのトム、といったようにそれぞれ想像するものが違う。みたいなこと。
第2勝
第2章では、説明が伝わらない原因を解説していた。
人間には様々なバイアスが存在するため、人によって認知が異なる。
そのためAさんにとっては正しいことでも、Bさんにとっては間違っているといったことも引き起こされる。
また、人間は忘れやすい+記憶が曖昧になってしまうということもあり、以前話した内容を参照するような説明であっても、人によって認識が異なる可能性がある。
第3章
第3章では、どのように説明したら人に伝えることができるのか解説していた。
相手の立場や知識などのスキーマ(前提知識のようなもの?)を考えて説明することで、相手に伝えることができる。
それに加えて、説明を伝えるテクニックとして具体と抽象を行き来して説明し、いま自分がどっちの説明をしているのかを伝えることが大事である。
また、伝えるではなく、同意が欲しい場合は、「なぜ必要か?」「なぜやるのか?」など理由を伝えることによって感情を動かすことで、同意の可能性が上がる。
第4章
第4章では、説明が上手な人が何をやっているのかということを説明していた。
達人から学ぶとき、表面的な形だけ学ぶのではなく、どう捉えて、何を気を付けて、どう振舞っているかを知ることが大事である。
(これはコミュニケーションとか関係なく)
おわりに
簡単にいうと、説明をする相手のことを考えて説明しましょう。ってことを言ってた。
知識、立場、バイアスがあることを意識しようって感じ。
今回この本を読んだ中で一番大事だと思ったことは、本筋ではないが、第4章のまとめで書いたことである。
これは人から何かを学ぶうえで、とても大事な考え方だと感じた。