本記事では、Python初心者がわずか1ヶ月半でPython国際資格「PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer」に合格 した学習方法を紹介しています。
プログラミング未経験から、1ヶ月で「Python 3 エンジニア認定基礎試験」に一発合格、その2週間後には「PCEP」に一発合格することができました。
「Pythonでも精一杯なのに、国際資格なんてムリ!」
そんな不安を抱えていた私が、英語の教材・試験にも挑戦し、無事に合格できた体験をシェアします。
1. はじめに
本記事は、「Python3エンジニア認定基礎試験」合格後の2週間で「PCEP – Certified Entry-Level Python Programmer」 に挑戦した学習記録です。
「Python 3 エンジニア認定基礎試験」対策については以下にまとめています:
- Qiita記事:
- note記事:
2. 受験時のスペック(2025年4月受験時)
項目 | 内容 |
---|---|
職業 | 非IT業界・非エンジニア(子育て中のワーママ) |
AI関連資格 | G検定(2025年3月合格)→ 体験記はこちら |
プログラミング資格 | Python 3 エンジニア認定基礎試験(2025年4月) |
プログラミング経験 | 完全未経験(Excelマクロも挫折したレベル) |
3. 受験の動機
2024年、ChatGPTの登場と第二子の出産をきっかけに「今後の働き方」を見直すようになっていました。
- 海外移住・海外拠点での生活への関心
- 子育てとキャリアの両立
- AI × 専門性で価値を発揮したい
ChatGPTにこのような理想のキャリアや目標について相談した結果、「PythonはAI時代に不可欠」とPython学習の必要性を感じるようになりました。
AIや機械学習などの専門的な学習を始める前に、一般教養や基礎科目としてPython試験を通して基礎を学ぶことにしました。
「コードは今後AIが書く」と言われる時代でも、「読める・理解できる」スキルは、英語と同じく最低限必要なリテラシーだと考えました。
最初の国内資格に合格したことで「わたしでも合格できた!」「意外と楽しい!」と感じましたし、学んだことを忘れないうちに、勢いのまま英語の国際資格PCEPにも挑戦しました。
海外で暮らす日本人の中高生がPCEPに挑戦しているこちらの記事を読んだことも、わたしの挑戦の後押しになりました。
4. PCEPとは?
PCEP(Certified Entry-Level Python Programmer)は、Pythonの基礎理解を証明する国際資格です。
国内資格「Python3エンジニア認定基礎試験」と範囲や難易度は同程度と言われています。
項目 | 内容 |
---|---|
出題形式 | 多肢選択(択一/複数/穴埋め) |
問題数 | 30問(英語) |
試験時間 | 45分 |
合格基準 | 約70%以上 |
受験方法 | オンライン自宅受験 |
受験料 | $69(2025年4月時点) |
出題範囲 | Python Essentials 1に準拠(後述) |
- 試験範囲と割合:
・Computer Programming and Python Fundamentals (18%)
・Control Flow – Conditional Blocks and Loops (28%)
・Data Collections – Lists, Tuples, Dictionaries, and Strings (26%)
・Functions and Exceptions (28%)
公式情報:https://pythoninstitute.org/pcep
5. 学習方法(合計1.5ヶ月)
① まずは日本語で基礎固め(最初の1ヶ月)
最初の1ヶ月間は、日本語で受けられる「Python 3 エンジニア認定基礎試験」の学習に集中しました。
学習方法は別記事でまとめています。
- Qiita記事:
② 公式英語教材「Python Essentials 1」でPCEP対策(2週間)
項目 | 内容 |
---|---|
学習時間 | 約30時間(2週間) |
教材 | Python Essentials 1(edube.org|英語・無料) |
方法 | モジュールごとにクイズ・テストを2〜3周し復習 |
PCEPは、公式の無料学習プラットフォームOPENEDGで提供されている「Python Essentials 1」をベースに出題されます。
学習のポイント
- リーディング重視:
試験範囲はPython3エンジニア認定基礎試験で習った内容と重複していました。
そのため、学習リソースについては日本語で理解した概念を「英語でどう表現されているか」に注目して学習しました。
繰り返し演習:
各セクションやモジュールには、学習リソース(テキスト)のあとにクイズ、テストが用意されています。
各モジュールのテストで80〜90%以上取れるまで反復学習しました。
ChatGPTフル活用:
英語の設問やコードの意味がわからないときは都度ChatGPTに聞いて理解を深めました。
6. 試験登録方法
STEP 1:教材登録(Python Essentials 1)
OPENEDGというサイトから今回のPCEP(「PCEP-30-02」)向けの学習コースを選択します。
- edube.orgにアクセス
- 上部メニューから「Courses」 → 「Python Essentials 1(PCEP-30-02)」を選択
※「PCEP-30-01」は旧試験、現在は「PCEP-30-02」 。
- 「ENROLL FOR FREE」で受講開始。言語は「English」を選択
選択した学習コースが画面に現れたら、「ダッシュボード」を選択。
ダッシュボード画面が開いたら、モジュール1の学習リソース(スライドのような画面)から学習開始できます。
STEP 2:受験登録(TestNow™)
わたしは自宅でオンライン受験しましたので自宅からのオンライン受験の申し込み方法になります。
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OPENEDGのバウチャーストアから今回受験するPCEP(PCEP-30-02)でPCEP試験バウチャーを購入($69)
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メールでバウチャーコードを受け取り
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テストサービス「TestNow™」で受験者アカウントを作成し、バウチャーを登録
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受験チュートリアル(公式PDF)を事前に確認
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準備が整い次第、診断チェック→受験スタート
※最新情報はPCEP試験を認定している団体Python Instituteのサイトをご確認ください。
本試験のみのアイテムは69ドル(2025年4月時点)です。その他、本試験1回分+模擬試験1回分とのセット、本試験1回分+再試験1回分とのセットなど、さまざまな種類があります。
7. 結果とその後の感想
本試験では正答率82%で無事合格しました。
試験から2ヶ月が経ち、現在はAIやクラウド、Google Earth Engineの勉強に取り組んでいます。
PCEPを通して、Pythonの基礎を英語で理解できたことは大きな収穫だったと感じています。UdemyやGoogle公式教材など、英語教材や英語資格が多いため、専門用語を英語で理解できることで、心理的なハードルが下がったと感じています。
8. まとめ
内容 | ポイント |
---|---|
勉強時間 | 合計1.5ヶ月(基礎試験1ヶ月 + PCEP対策2週間) |
学習法 | 模試で8割超を目指す/ChatGPTを活用して反復学習 |
結論 | 非エンジニア・未経験でも国際資格PCEPは合格可能! |
ぜひ今回ご紹介した勉強方法を参考に、ぜひみなさんもPCEPに挑戦してみてください!